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自分の意思を会社に伝えることの大切さ

日本人が美徳と思いやすいことに、与えられたことをやることが素晴らしいという考えがあるように思う。謙虚が良しとされていて、求めるのは図々しいといったところか。

私が会社で管理職だった時、よく本人が自分の意思を明確に伝えられない従業員がいた。どういうキャリアを作りたいか、どんなことにチャレンジしたいか、聞いても答えが返ってこない。質問を言い換えたり、違う角度から質問しても、何もでてこない。

意見がないのか、あっても伝えられないのか。どちらにせよ、これはすごく勿体無いことだと思う。私は、会社(上司など)と話すときに、自分のキャリアをどうしたいか・どういう方向に向かいたいかを伝えることは、とても大事なことだと思っている

管理者側になった人ならわかるだろうが、従業員が考えてることは、従業員側がおもっているより上はわかってないことが多い。友達同士や恋人同士だって、相手が何考えてるかわかんないとか言って悩むくらいなので、会社と従業員はなおさらだ。

だから、会社は自分の気持ちをわかってくれるだろう、なんて期待しない方がいい。自分の言葉で伝えることが大事なのだ。

そもそも、どうして自分の希望や思いを伝えら得ないのだろうか。それには、いくつか背景があるように感じる。

1・仕事では言われたことだけやっていればいいと思っている。だから、希望やキャリアの展望などない。

本当に言われたことだけやればいいという思考だ。その思考自体を間違っているとは思わない。言われたことをやって給料をもらっているのだから、間違ってはいない。

ただ、言われたことだけやればいい、にはリスクがある。まず競争相手に負ける。向上心が強かったり求められた以上のものを提供する人材が周りにいたら、一発で自分が負ける。企業市場は競争だ。自分の仕事に取って変われる人が山ほどいる状況では、危機感を持たねばならない。

さらに、言われたことだけやる=成長がないことに等しい。それは自分のためになるだろうか。正社員なら1日に7〜8時間も時間を割くのだ。少しでも、自分を高める方に時間を使ったほうが自分のためになる。


2・希望ややりたいことはなんとなく頭の中にあるものの、うまく言語化されてない。

思い当たる人は多いのでは。会社に伝えたい思いは色々ある。頭の中でぼんやりと色々ある。ただ、それがまとまっていないので言語化できない。

これの対策でおすすめは「書き出す」こと。ちゃんと文字化すること。

この記事でも文字化の大切さを書いてるので読んでみてほしい。スマホでもPCでも紙のノートでもなんでもいいので、自分の頭の中の思考を全て書き出す。文字でも箇条書きでも、自分が一番心地よいフォーマットでいい。

このプロセスを行うと、自分の思考が客観的に明確に見える。もやもやしてたものがしっかりとした実体のある文字になる。意外とこんなこと考えたんだな、やっぱりそうだよね、とか改めて自分の考えを見直せる。

すると、思考が深まるし、考えもまとまってくる。

3・本当は伝えたいことがあるけど、自信がない場合。

これに関しては、会社や上司がどういう性格だったり雰囲気かもあると思う。とはいえ、やはり大前提、私は伝えたいことがあるなら伝えたほうがいい、と思っている。自信がなくて言えなければ、相手はわかってくれないのだ。

実際、今までの自分の経験も周りを見ていても、自分の思いや考えを上手に伝えている人の方が、会社でやりたいことをできている。

会社にとって、あなたの成功や成長はプラスなのだ。あなたが成果を出せないことは、会社にとってはマイナスだ。だから、よっぽどパワハラ上司でない限り、あなたの考えや思いには基本姿勢、耳を傾けるべきだし聞いていかに会社にプラスにできるか考える。

だからやってみたいことやどういうキャリアを作りたいか、思いがあるなら伝えてみたほうがいい。もしかしたらできるかもしれない事を、自信がなくて自分で自分にNoを突きつけるのはもったいない。

しかも、希望したリクエストがすぐに通らなくても、会社は少なくともあなたの思いは知っていてくれることになる。タイミングがあえば、チャンスが来るかもしれない。


以上3点でまとめてみた。

与えられたものだけ受け取ることが美徳という概念は、資本主義では負けに等しいとさえ、私は思っている。自分が欲しいものは自分で掴みにいくしかない。会社は待っていても何もしてくれない。どうしたら欲しいものが手に入るか考え、必要な人に伝え、それに見合う対価(仕事)を提供する。こういったマインドセットが大事だと思う。


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