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坂本竜馬は28歳のときに幕臣の軍艦奉行並の勝海舟に出会い彼の志とそのための方策を得た。「士農工商がない一人一人が自分の志を成し遂げられる世の中にしたい」そのために幕府を倒し、艦隊を率いて諸外国自由に貿易ができるようにするという具体的な方法また、そのために必要になる端数までの予算も導き出すことができた。私も最近多くの先輩や後輩、同年代の方とお話しをして「人種や宗教、個人の出自に縛られずに生活できる新しい国を地球以外の惑星上につくる」という志を持った。竜馬が日本人として自分を認識したように[1]私たちも地球人の一人として自分たちのことを認識できるのではないか。なぜ地球以外の惑星に作らなければいけないかというと地球上では既に国によって領土が区画されてしまっているためにどうしても新しい惑星上に社会をつくる必要がある。そのためにはまず人を新しい惑星に送り込んで生活できるような環境に整える必要がある。

なぜそのような志を持ったかと言えば自分は人種や宗教また日本の教育システムや周りにいる人の考えに強く影響を受けて生きていると思ったからだ。実際日本では多くの人が日本の教育システムの中で学んでいて、本当に好きなことを学べている人はごく一部である。そして日本は単一の人種、の中で生活していて思考が均質化してしまっている。日本だけでなく他の国で多様な人種を抱えている国でも地区ごとに単一の民族がまとまって暮らしている。新しい思想を産むためには、全く人種や宗教、既存の教育システムが入る余地がない全く新しい惑星で力を合わせて共同生活をしていくことで地球人はより多くの資源と共により豊な生活をしていくことができる。個々人が本当に自らの運命を決定できるような社会になる。

力のない自分は段階的なステップを歩む必要がある。最初はとにかく製造業のロット管理で事業を進める。最初からあくまで宇宙産業を見るのだ。そして三菱重工と取引を始める。ロケット製造のデータから始めて徐々に工程を広げていき、最終的にロケットの製造まで行っていく。人を宇宙に届ける輸送を行う。ispaceは物資を宇宙に届ける輸送を行う事業をほぼ実現可能なところまで近づけている。

初めはビッグデータのSaaSという位置づけだが、いちSaaS企業を経営している身としては顧客の業務改善というのはちょっとやそっとじゃいかないということが分かっている。だから初めから取引する会社とはその事業に深く関わっていく前提で腰を据えて事業を行う。自分はその大手企業のデータ部というつもりで事業を行っていくことで日本の悪しき慣習であるソフトウェアというものは私たちのビジネスの中では無関係というところも解決できる。

この実現のためには長い時間がいる。自分の体も志の途中で動き続けられるかどうか分からない。そこで、人間の体を機械と徐々に一体化していき人間の体を必要としなくていいようにしていく。そうすれば、老いという概念が人間の中になくなっていく。人間の寿命が増えて人口が増え続けるとなるとやはり新しい資源が必要になってくる。地球以外の惑星で新しい国をつくるため過程で新しい資源を使って人間が持続的に生きられるようにもなっているはずだ。

これらを必ず全て自分が生きている間に成し遂げていく。

[1]江戸時代の終わり頃の人々は、日本人という以前に藩や幕府の中のさらに農民、武士、商人といった形で自分たちを認識していたので、諸外国との相対的な関わりを表す日本人という意識を持って自分を見ていたのは坂本竜馬をはじめとするごく少数の人に限られていた。

地球外の人種や宗教、個人の出自に縛られずに生活できる新しい国

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