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ど〜でもよくなんかない代田橋

【気になる(ある意味)秘境駅の旅】
〜京王線代田橋駅の巻〜

「ど〜でもいいですよ」はだいたひかるのネタですが、今日のお話はだいたはだいたでも代田橋駅です。

東京の中心地・新宿と多摩地区を結ぶ通勤路線で、かつ高尾山への観光路線でもある京王線。

各駅停車(各停)の他、快速・区間急行・急行・特急の速達列車種別と、朝夕限定の有料ライナーである京王ライナーを有する路線です。

当然ながら、各停しか停まらない駅もありまして、新宿から順に

代田橋、上北沢、芦花公園、柴崎、国領、布田

の計6駅/53駅中です。

こうして並べると、京王線における各停だけ駅は貴重です。

中でも今回取り上げる代田橋駅は切なさが
MAXなのです。

新宿寄りの隣は、都営新宿線に接続する京王新線との分岐駅。
京王八王子寄りの隣は井の頭線との乗換駅。
そして、その両隣ともが特急停車駅。

路線図で見ると…

やはり切なさMAXですね。

時刻表も…

明大前駅新宿方面は

7〜8時が圧巻

一方の代田橋駅新宿方面は…

幅が違う…

都心の駅なので、少ないとは言えませんが、明大前駅の賑わいと比べると寂しい印象にはなります。

そんな代田橋駅がどういうところなのか、実際足を運んできました。

南口
北口

地下連絡通路に改札があって、南北に地上出口があるという印象。
非常にこじんまりした駅です。

踏切のすぐそばにホームが迫るロケーションは、ここだけ見るとローカル線の雰囲気さえ漂わせています。なんとなく、昔は地上駅舎+構内踏切だったのではないかという気もします。

南口のすぐわきには立派な門構えの商店街があるかのようですが、奥に進んでも商店が並んでいる感じではありません。

線路沿いを明大前方面に進んだところにあるこの存在感たっぷりの建造物は、東京都水道局の和田堀給水所。
歴史を感じさせる給水施設からは、貫禄さえ感じ、代田橋駅南側のシンボルにも見えます。

踏切の向こうは北口側。
目だった門などはありませんが、商店がひしめいていそうな雰囲気です。

実際踏切を渡ってみると、こんな趣あるおもちゃ屋さん(個人商店のおもちゃ屋さん自体が貴重な存在です)があったり、他にもこじんまりしながらも個性的な飲食店や、個人経営の文具屋さんがあったりと懐かしい街角の風景が残っています。

さらに北に進むと、国道20号・甲州街道にぶつかります。
環七通りと交差するためのアンダーパスに首都高速と複雑な形状の道路に、見方によっては駅よりも立派な歩道橋もあります。

さて、この代田橋駅を含む京王線の笹塚~仙川間は、高架化による立体交差化工事が始まっています。

明大前寄りには高架の橋脚もできてきています。
立体好打事業の概要などを伝えるボード(代田橋駅)
代田橋駅ホームも関係工事のための仮囲いが

高架化工事が完成すると、代田橋駅も効果駅になり、駅とその周辺の様子が大きく変わるものと思われます。
でも、懐かしい町並みはいつまでも残ってほしいものです。

さて、駅の中も探索しましょう。

仮囲いのせいで見づらくなっている

この「通過」1行で、3本の列車が通過していきました。

なぜかホームに踏切のような矢印表示。

ホーム笹塚寄りに来ると、笹塚駅にある引き揚げ線に停まる都営新宿線の車両がはっきり見え、その向こうに笹塚駅のホーム屋根も見えます。
駅間の近さがうかがえます。

試しにタイムラプスで各停と各停の間の通過の様子を撮ってみました。このときは、各停と各停の間に通過列車が2本でした。
日中はおおむね、各停・通過3本・各停・通過2本のサイクルで回っているようです。

都心を走る京王線内にあって切なさMAXの代田橋駅は、派手さはないけどなつかしさのある、生活感満載の街の中にありました。

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