アニメ「トムソーヤの冒険」を語り尽くす〜その1〜


1980年放送、世界名作劇場第6作目のフジテレビ、日本アニメーション制作として放映された「トムソーヤの冒険」。

この作品が放送された当初私は小学校3年生だった。トムとハックの繰り広げる冒険に笑い転げ、放送日毎週日曜日7時半が楽しみで待ち遠しかった。

大人になりビデオを借りたり、BSチャンネルで再放送されたり、何度か観ているうちに改めてこの作品は私という人間を作る血脈となった。
人間とはトムやハックのようなピュアな心をもち、怖さがあってもそこに向き合い、良心に従い勇気を奮い、いつまでも自由で夢と冒険心を持ち続ける大切さを教えてくれる。
素晴らしい人間讃歌をうたった作品であるとおもう。改めて原作者のマークトウェンさんに畏敬を抱かずにはいられない。

一部特定の人に向けての差別用語などがあり再放送はされない、とされていてテレビで気軽に観れないのが残念な限りだが。この作品は幼少期から年齢を問わず観るべき作品と思うのだ。

原作の素晴らしさ+アニメ「トムソーヤの冒険」に関わった色々な方々の構成力で素晴らしい作品になっている。私にとっては唯一無二。これ以上の作品はないだろう(2024年現在今のところ)。

今回はそんなアニメ「トムソーヤの冒険」の魅力を語り尽くしたい。

主人公トムとトムを囲むハックを始めとした魅惑的な人間関係  

主人公トムは幼い頃に両親が他界。弟のシッドと共に叔母(トムの母の妹)のポリーおばさんといとこのメアリー姉さん(ポリーおばさんの一人娘)と住んでいる。

トムの同級生にはベン、ジョー、エイミー、トムの未来の婚約者(とトムが勝手に決め込んでいる)ベッキー、またインテリ気取りのアルフレッドなどがいて、遅刻早退常連のトムは毎回担任のロビンズ先生にムチ撃ちされながらも楽しい学校生活を送っている。

トムの親友ハックルベリーフィン(以降ハック)は母親は既に他界、父親がアル中でハックをぶったりどこかの町に売り飛ばそうとするろくでなしでハックは物心つく頃から父から逃げる為に宿無し、学校も通えてない、酒場の裏口で残飯を漁ったり農家の作物を盗んだりなどサバイバルな生活をしている。

トムとハックのキャラクター


トムとハックは親友である。トムは思い立ったらすぐ行動。また策略家でもあり積極的で人を集めて成し遂げることが得意。持ち前の明るさと要領の良さを持ち合わせて憎めないキャラ。
ハックはトムを見守りながらもトムの冒険に付き合い自由気ままに暮らすことを信条とする。あまり怒らずのんびりしている。生い立ちがサバイバルな為かどこか物事を俯瞰してみている。

キャラクターを支える名声優の方々

またこのトムソーヤを演じた声優が巨匠ともいえる野沢雅子さん。
対するハックは俳優でもお馴染みの青木和代さん。お2人ともしっかりトムとハックのキャラクターを掴んでて、間違いなくトムとハックは生きていた。
このお2人だからこそ成し得た作品だし面白くはならなかったと思う。
他にシッド、ポリーおばさん、ベン、ロビンズ先生、マフポッター、インジャンジョー、などなど。名声優の方々はその役を見事に真っ当され、笑い、時に涙した。
個人的にはベンの話し方が大好きでよく真似をしたし、今でもたまにする。どことなくお笑い芸人のやすこに似ているのだ。

ハックの泣けるエピソード

トムが学校生活で仲良しのベッキーと喧嘩したりポリーおばさんに怒られたりという事態があり、ハック、ベンと共に近くの無人島に家出を誘った。
トムはハック、ベンに「自分達は死んだことにしよう。自分達の行われる葬式に帰ってきたらびっくりするぜ。そんな事をした子どもは後にも先にもない俺たちだけだ」という計画を持ちかける。

そして村では警察官によるトム、ハック、ベンの捜索がなされたが見つからず、お葬式が行われた(実際には彼らは3日間ほど無人島で過ごしただけ)。

お葬式の最中にトム、ハック、ベンは現れる。
トム達は自分達が居なくなったと信じ込んでしまった周りの人達の悲しみを目の当たりにし、泣いてしまう。
この時トムはポリーおばさん、メアリー姉さん、シッド。ベンはお父さんが厳しくも生きていたことの喜びに安堵し涙ながらに暖かく迎え入れるのだ。

だがハックだけ誰もいないのだ。

ハックはトボトボと自分の住処であるツリーハウスに帰り寝転んで言った一言が切ない。
「どこにいても同じだな、俺は」と静かに悟ったように言って帽子を顔に被せ寝る。その表情は悲しむわけでもなく淡々としていた。
そこに流れる服部克久さんの美しいメロディがまた良いのよ。。

切ない、、涙。元々トムが言い出して優しいハックは付き合っただけなのに、、、涙。ハックは偉いな、取り乱さずに僻まずに。

そんなことない!ハックがいなかったら悲しいよ!と強く思った視聴者は私だけではないだろう。。。

この話のエピソードもだが、アニメ「トムソーヤの冒険」は素晴らしすぎてこうやって書いていくほど、私は私の語彙力の無さに絶望する。
語り尽くそう!と言っておきながら語り尽くせる腕がない、、涙。
それはさておき。
ぜひ観てもらいたい作品「トムソーヤの冒険」。
時々配信チャンネルで放映されているけど。

今回は序章といったところで、語り尽くしたがまだまだ不足だ。
私の語彙力のアップと共にまた「トムソーヤの冒険」の色々な魅力を発信していくつもりだ。

良かったらご期待ください。

ここまで読んでくださって、この文章を見つけてくださりありがとうございました。







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