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なぜそのブランドが好きなのか?

自分を客観視してみよう

今日はブランド強化のプロセスで必ず大切になる顧客属性の捉え方について書いてみたいと思います。
顧客属性はペルソナといった形で表現されることが多いですが、このペルソナ、自分のペルソナを書いてみたことありますか?
自分がターゲットだと想定して、より一般的なペルソナを描いてみたことって意外とないと思います。
年齢や性別、年収、住居地区など分かりやすいところはかけると思いますが、あなたが朝起きてから夜寝るまで、どのような媒体から情報を得ていて、どのような価値観のブランドを好んでいるのか、それはなぜなのか、この細かに行動に落として考えてみてください。
意外と自分でもよく分からなかったことやそのブランドが好きな理由をはっきりとさせることで、ブランドを知ったタイミングや媒体、そのブランドの何が気に入ったのか、そして、今はあなた自身がブランドに対して取っている行動、例えば、おすすめしていたり、誰かにプレゼントしてあげたり、を明確にしてみてください。

具体的な行動を抽象化する

次の段階として、それらの情報をもとに抽象化していわゆるペルソナ化していってください。よくあるペルソナが実は現実味のない人になっていることを見抜く感覚がここで鍛えることができます。
よくある例としてあるのは、ペルソナを作ったのはいいけれど、そんな人いないよね?というものが作られてしまうことです。これはなぜそういうペルソナができるかというと、こういう人に買ってもらいたいよね、という理想が先行しすぎているからです。理想のライフスタイル、理想の行動、理想の価値観。理想が重なり合うとほとんどリアルな世界にはいなくなります。
そのため、あなたという現実から行動をつぶさに洗い出して、更にそれを抽象化するという作業を通じて、人の行動の曖昧さを理解していくのです。その曖昧さこそが着目すべきことだし、マーケティングやブランディングを担当する人が見なくてはならないことです。

人は曖昧な中で感じて生きている

人はロジカルに考えて日々を送っているわけではない、というのは誰しも分かったいるはずです。みなさん一人ひとりがそうであるように合理的ではない行動もするし、いいと分かっていてもできないこともあります。つまり、人は考えて生きているのではなくて、感じながら生きているのです。
それを知るのは実は自分のペルソナを作ることが一番わかり易いのです。
なぜそのブランドが好きなのか?と聞かれると

なんとなくいいんですよね

という回答は、実はブランドを作る人たちにとって大切な感性が詰まっている答えなのです。それを紐解くことこそが私達の仕事なのです。

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