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ブランディングにも辛抱が大切

すぐに結果を求めていないか

今回のテーマにはひょっとすると多くの方が当てはまってしまうのではないかと思います。ビジネスだから「いつまでに」という感覚は確かに必要だけれど、それが原因で最も金銭的にも時間的にも優位になれるブランドを築けなくている可能性があります。
ブランディングを時間軸で考えているかどうかを知る簡単な尺度は、

複数年でブランディング施策が設計されているか

です。昨日決めた判断を今日変えなくてはならないのが今のビジネスだ、と考えている経営者もいると思うけれど、それはブランドに関して言うと除会して考えるべきです。試しに、そういう経営者がブランディングは時間がかかるとすぐに心変わりするだろうか?答えは否です。それと同じくらいすぐに状況を変えられないなのが、ブランディングです。なぜなら、

ブランドとは人との心の繋がりだから

です。人の心はそんなに簡単にはかわりません。

下準備をきちんとしよう

では、ブランドは採算度外視でやるべきか、というとそういうわけではありません。ブランディングは事業戦略のうちの一つ。投資したヒト・モノ・カネに対してリターンがいつの時点でどこまでというロードマップをプラン時点で作り込んでおく必要があります。いわば、下準備をきちんとしておく必要があります。
ロードマップというと比較的簡単なカレンダーのように思うかもしれませんが、経営的な観点でブランド力をどこまで引き上げるのか、ということを経営戦略の中で決めておくことはかなり重要で緻密な作業です。また競争戦略上も大切な考え方です。

朝令暮改を恐れよう

私が知っている経営者の中には朝令暮改も辞さない胆力が必要だ、と言われる方もいらっしゃいます。もちろん、経営とはそういうものですし、今の時代は流れも早いし頻繁な方向性の修正は必要不可欠です。しかし、ブランディングについては世の中の人々が相手の活動的のため、朝令暮改をしなくてはならないという状況に陥ることはそのままブランド確立への道が遠のくということです。ブランドを確立させるためには、一度決めたブランド戦略の大枠を変えず、微調整に留めるという辛抱が必要となります。
言うは易し、と言われる通り、実は多くの経営者ができていないのがブランディングです。その証拠に強いブランドを持っている企業がそれほど多くないことが示していると思います。

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