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セグメンテーションは丁寧に

市場を正しく理解する

今回の記事はマーケティング上での基本のフレームワーク、セグメンテーションについて考えて行きたいと思います。セグメンテーションは、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)の最初の項目で、市場をあらゆる要素で切って細切れにしていく作業です。と言っても分かりづらいと思いますので、例をあげると、市場を年代とか性別、年収、地域といったもので切り分けていくことです。もちろんもっと異なる要素、例えば、スポーツ好き、とか、音楽好き、といった要素で切ることも可能です。
このセグメンテーションの意義は市場を正しく理解することです。セグメンテーションがしっかりしていると、それぞれの母集団の性質や内容を正確に把握することができます。母集団が正確に把握することができるということは次のステップであるターゲティングをより精緻に行うことができるということなのです。

意外と軽んじてませんか?

さて、ここまで読まれてきた方々の中には、「そんなの知ってる」とおっしゃる方が多いのではないかと思います。それはマーケティングに従事されている方であれば当たり前の思考として、セグメンテーションは行っているからなのですが、実はこの当たり前の感覚にチームとしてマーケティングやブランディングを行う時には落とし穴になってしまうこともあるので注意をしましょう。
というのは、セグメンテーションがより初期の分析なので、議論の前提のようになってしまって、メンバー全員が同じレベルでセグメンテーションを行っていない可能性があるのです。もしセグメンテーションを軽くしかしていないメンバーはより重要となるターゲティングに時間を使う際、見ている市場の分析が曖昧で議論が噛み合わない可能性があるのです。そのため、メンバーでターゲティングやポジショニングのディスカッションをする前に、意識合わせとしてセグメンテーションの共通理解を得るためにブレインストーミング的に市場を切ってみて意識合わせをしておくとその後のプロセスがより精緻になっていきます。

基本に忠実に

さて、今回のテーマは基本中の基本に触れてみましたが、実はベテランになって経験値が増えれば増えるほど、基本動作、基本的なプロセスが軽んじられてしまうことがよくあります。
今一度、基本のプロセスをきちんと行うことを意識してみてもいいかもしれません。特に、セグメンテーションといった上流の分析プロセスはそれ以降のプロセスのクオリティにも直結していきますので、特に注意をしていきましょう。

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