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ビジネスアイディア

いやぁ。僕らの未来や今後の社会がどうなるかを改めて考えてみると、真剣に考えないといけないよなぁって思います。

まず社会保障費用負担が増加してます。
これは少子高齢化が進み、若年層世代の負担が増加していることと同義です。一方で、年金制度は積み立て型ではないので、私たちが支払っているお金が老後に戻ってくるかと言われるとNO、となります。

国は、70歳以上の高齢者を雇用し続けるよう、民間企業に要請しています。定年雇用努力というやつです。今の時点で、こんなことが叫ばれているんです。明らかに、国は老後の面倒を見れなくなっているので、民間企業に対して、「なんとかしてくれ!」と言っています。

それを受けた経団連の会長や日本を代表する社長は、このように言っています。「無理です。終身雇用制度すら難しい」

正直、やばいですよね。
今の時点でこれです。私は30代前半ですが、30年後はもっと厳しくなるとしか思えない。

経営者視点で考えるとリアリティが増します。
社会保障費の増加は企業に影響を与えます。なぜなら、企業と従業員が50%ずつ負担しているからです。我々のような雇用されている側だけではなく、企業も相当に負担がのしかかってます。年収の15%が社会保障費として給料から引かれています。

更には、安倍総理の3本の矢、政策で日本はインフレだと言われています。このインフレも虚像です。なぜなら、上場企業の株を日本銀行が購入しているからです。株が買われると株価が上がり、株価が上がると投資家が株を購入します。一般的には、株価が上がると従業員の給与が上がり、給与が上がることで消費額が増加し、消費額が上がることによって企業の売上が上がります。

しかし、日本では給料が上がっていない。むしろ下がっている状態です。

なぜ、インフレなのに一般的な理論のようにならないのか。それは、経営者が危機に備えているからです。それはなぜか。日銀が株の購入をやめる、もしくは誰かが株を売り始めると株価が下がるからです。株価が下がると、インフレではなくデフレに突入します。なので、経営者はその時に備えて、給料を上げるよりも内部保留を優先しています。

それに加えて、有期雇用労働法も適用され、派遣社員を雇用するメリットもなくなっています。また、パワハラやセクハラ、ワークライフバランスなど、経営者にとって、人材雇用がリスクになっています。高い賃金を払って、人材育成に費用をかけても、教えてくれないから仕事ができない、だったり、注意されてもすぐにパワハラだ!とか、めちゃくちゃ扱いづらい状況になっています。その上、勉強もしない。

そこに低賃金で文句も言わず、一生懸命働いてくれる外国人労働者がきたら、間違いなく、そういった日本人は負けてしまいますよね。
また、頑張っている優秀な日本人従業員が成果を出したとしても、働かない日本人を養うお金として分配されてしまう。更には、外国人の流入で給料も上がらない。これが給料が上がらない構造です。

なので、副業が解禁された背景は、日本政府も企業も面倒が見れなくなってきているので、自分で稼げるように頑張ってね、ということだと思っています。

前置きが長くなりましたが、副業でも起業でも、従業員の立場である私たちも備えなければいけないということです。

今回のテーマは、「よーし、企業、副業するぞ~」と思っても、何しよっかな?と考えている人向けに書いていきます。

僕は、収益化はまだですが、いろいろなビジネスアイディアを実証実験しています。100点満点のアイディアは作れませんが(当たり前ですが)、実証実験しても良いレベルのアイディアは作れるので、それを備忘録的に残してつつ、少しでも役に立てれば嬉しいです。


やりたいコトをビジネスにしない

大原則です。起業支援やビジネスアイディアでよくりがちなことです。いわゆる自分のロマンをお金に変えるアイディア。自分のWINから考え始めているので、ビジネス化が難しいです。

顧客の立場になると分かります。
あなたは、誰かのロマンにお金を払いますか?
例えば、クラウドファンディングで世界の人たちに日本の良さを伝えたい!なので、渡航費用を1000万円を寄付してください、リターンは活動報告です!

は?ってなりません?趣味でやれば良いじゃん。
極端な事例ですが、このようなビジネスアイディアが巷に溢れています。

では、何を起点にアイディアを考えるべきでしょうか。それは顧客視点です。自分や周囲の人、社会全体の”不(不満、不経済、不効率、不安)”を自分自身が”できるコト”で解消する。ここからアイディアを考えるべきです。

アイディアの事例として秀逸だな、と思う事例がQBハウスです。男性ならわかると思いますが、下記のような”不”があったと思います。

・予約がだるい
・時間を掛けたくない(シャンプーとかいらない)
・顔そりいらない(髪切るだけでいい)
・お洒落とかどうでもいい(清潔感があれば良い)
・安くていい(品質は変わらない)

QBハウスは、上記の顧客の”不”を解消するビジネスだからこそ、利用されていて、拡大したとビジネスアイディアだと言えます。

妥協点のバランスが重要

ビジネスアイディアの中には、「できること=やりたいこと」も含まれています。例えば、イラストが得意だからイラストを仕事にしたい、犬が好きだからビジネスにしたいなど。

ただ、その得意なことを市場に出しても反応が薄いはずです。ビジネスにするには、市場が抱えている不と自身ができるコトをマッチングさせる必要が重要になってきます。

イラストであれば、広告チラシをつくってあげたり、企業の説明を分かりやすくイラストにしたり。犬が好きであれば、散歩代行やしつけ代行を個人と法人に向けて商業化したりなど。犬を愛でるだけで、お金になることはありません。

つまり、自分起点でビジネスアイディアを考えたとしても、顧客の困りごとが解消されない限り、ビジネスにはなりません。なので、自分自身も含め、周囲や社会全体の”不”を発見することから始めなければ、思い付きになってしまいます。もっと言うと、アイディアではなく意見になってしまいます。

ビジョンの必要性

いろんな書籍で出てくるビジョン。
ビジョンにもOKなビジョンとNGなビジョンがあります。

どちらが、OKか分かりますか?

・日本一の中小企業経営者とコンサルのプラットフォームを創る
・日本一の中小企業経営者の課題を解決するプラットフォームを創る

上の方は、自社起点になってますよね。簡単に言うと僕が日本一のプラットフォームを創る。

一方で、下の方は顧客の課題を解決するプラットフォームを創る。これは顧客視点になっています。なので、下の方がOKなビジョンとなります。

※簡略化しているので、両方とも微妙なのですが。

ビジョンが相手の不を起点にしていると考えやすくなります。不を解消するための打ち手、手段と言われるものがビジネスアイディアと呼ばれるものです。また、このビジョンがターゲットを規定するものになります。

例えば、オーガニック食材で地域の人を健康にするのようなビジョンであれば、40代の女性に限定する必要がありませんよね。20代でも30代、50代以上の男性や女性が来ても良いので。ただ、ジャンクフード好きな人は無視してもらっても良いですよ、のスタンス。

更にこのビジョンは飲食店じゃなくても良いですよね。ヨガ教室の後にドリンクを販売しても良いですし、キッチンカー的な持ち帰り専門店でもビジョンは達成できますよね。

このように、顧客の不から考え始めることは非常に重要です。

自分のやりたいことや競合を考えることも重要ですが、まずは顧客のことを考え始めることが良いプロセスになります。顧客の不を解消できる自身のできるコトを考え、それで解決できるアイディアを複数つくる。ニーズがありそうだなと判断できたあとに、競合と戦わない市場を見つける順番です。

競合と戦わない差別化も顧客起点で考えることが吉になります。

今日はビジネスアイディアをテーマにしました。

終わり。

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