#10 TOEIC L&R全問正解者の頭の中

こんにちは、なおきまです。

今回は、「TOEIC L&R全問正解者の頭の中」と題して、TOEICの試験中に私が意識していること、そして必要に応じて注意点や練習方法などをPart別に書きました。

タイトルに「全問正解」とありますが、スコアによらずTOEICを受けるうえで大切な考え方をたくさん載せています。また私自身、百発百中で全問正解や990点を出せるというわけではありません。

「全問正解し、かつ試験時間に余裕がある人はどう考え、どう時間を使いながら試験を受けているのか」という一例だと思っていただければと思います。

全体像

・正確に読み、聞き、解答する際に根拠を意識すること
・人間だからこそやってしまうケアレスミス、読み違い、集中の途切れによる聞き逃しなどをなくす作業

が重要だと考えています。

本当はケアレスミスも実力の内ですが、人間やはりミスをゼロにすることは現実的ではありません。ならばケアレスミスをゼロに近づける努力をしよう、ということです。

それでは各パートについて書いていきます。

Part別の思考過程

Part.1


音声が流れる前に写真に写っている人やモノの位置関係を把握します。各選択肢を聞いたら「〇〇と××の関係は〜だからこれは不正解」のように音声による描写の正否を全問解説します。

写真を見ながら聞くというより、

「流れてきた音声による描写をまず頭の中で思い浮かべ、それが写真に当てはまるか」

を意識しています。

とにかく集中して聞き逃さないことがポイントです。

知らない表現には基本出会いませんが、もし出会ったら不正解を3つ探すor正解を1つ探せばよいでしょう。選択肢の1つに自信が持てなくても、正答を選べます。

Part.2


全問正解を目指すとき、ここが最も重要なパートとなります。文が短く、よって内容の理解に使える情報も時間も短いからです。「何を言わんとしているのか」をいち早くつかむ練習をしておくといいでしょう。

特に冒頭の疑問詞を絶対に落とさないように聞きます。間接的な応答が正解になることもあるので、「受け答えとして絶対おかしい」「それ以外」で選抜します。「まあ、そう答えないこともないかな」というくらいの選択肢も正解になりうる、と思いながら解いていきます。

Part.3-4


私は先読み派です。選択肢も全部読んで、話の流れを予想します。

予想が外れても、何もしないより内容を理解しやすくなるのでお勧めです。TOEICにはもはや様式美とさえ言えるパターンがありますから、練習問題(公式問題集や、過去問が掲載されている”韓国本”など)を解く中で傾向を見ておくとよいです。

正答の根拠が流れてきたら中指・人差し指・親指を使って正解選択肢のA~Dに指を置いて置き、3つ揃ったらマークシートに記入して次の問題を見始めます。前の会話文やナレーションが終わる前から次の問題を見ている時も多いです。

Part.5


選択肢を見てから全文読みます。

文法系の問題では空欄周囲のみ見ていると間違えてしまう問題が出るので、途中で解答するのは危険です。選択肢は「〇〇という理由でこれは入らない」のように4つ全て検討してからマークします。

大体ですが、7-8分を目安にしています。

語彙問題系で苦戦することはないと思っています。もし知らない単語に出会ったらPart.1と同じ「不正解3つか、正解1つを見つける」作戦で対応することになるでしょう。

問題文中に答えの根拠がない問題が出るPartと言えます。全問正解を目指すときはPart.2に次いで関門であり、それゆえ多くの練習問題に触れた方がいいでしょう。

Part.6


全文読んで内容と話の流れを理解しておけば、通常誤答をすることはありません。ケアレスミスをしないよう、解答根拠を明確にします。

文法事項と話の流れ、両方意識する必要があります。Part.5の文法問題と、Part.7の長文を理解する実力がつけばPart.6はあまり問題にならないと思います。

Part.5+Part.6で15分以内を1つの目安にしています。

Part.7


Part.5と異なり基本的には文章の中に答えがあるので、勘違いさえしなければ誤答することはない、と考えています。

そして本文の理解以上に、「設問文を理解しているか?」が注意点だと思っています。

私が過去にTOEICの学習アドバイスをしていた人の中には、本文を読めていても設問文の理解が甘く正答を選べない方が結構いました。

選択肢を「本文では〇〇と言っているからこれはダメ」のように全て頭の中で解説してから選んでマークします。たまに類推が必要な問題もありますので、不正解を3つor正解を1つ探すことを併用してダブルチェックをした上で解答します。

文章の数が増えても上記のやり方に変更はありません。この調子で200番まで解答します。

ちなみに、ここまでで75分ほぼ使い切っても全問正解は十分可能です。1問1問向き合って解答していれば可能性は十分あります。

解き終わった後

解き終わって時間が余れば、もちろん見直しです。

私の場合、上記のようにすべての選択肢を解説しながら解いても20-25分くらい余ることが多いので、もう1回Reading100問全て見直します。

ここでは主に正解に選んだものに対して改めて根拠付けをしていきます。

その後、もし迷った選択肢があれば再度検討し、最後に名前や受験番号のミスがないか確認します。100問見直すほど時間を余せなかった場合はこちらを優先します。

あってほしくないことですが、選択肢を1つに絞り込めない時や迷いがぬぐえない時は、正解と思われる方を選び天に祈るしかありません。

残り30秒〜1分くらいになったら問題冊子を閉じます。私の場合、土壇場で余計なことをしない方がいいことを経験的に理解しているからです。

まとめ


当たり前すぎて恐縮ですが 、TOEICで正答数を上げる最もいい方法は①正確に読む、②正確に聞く、③集中する、の3点です。

自身の学習がこの3点を伸ばすものであるか、常に意識する必要があります。

もちろん一定の読む速さも重要です。とはいえ正確さを犠牲にしたスピードアップは雑に取り組んでいるだけですから、どうしても学習効果が落ちてしまいます。正確に読みながら、文構造や意味を素早く把握する訓練を重ねます。

速く正確に読み聞きするのに必要なのが語彙、文法、構文、発音、背景知識といった英語の基本。背景知識については、TOEICの場合は架空の話ですが職場等での会話の受け答えの経験などが役に立ちます。

しっかりと基本を身につけ、それを使う練習をする。その基本を土台としてTOEICの練習問題や模試を解き、本番で勝負をする。

このように日々継続的に取り組むことがTOEIC、ひいては英語学習に向かう姿勢として原点であり頂点であると考えています。

以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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