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2023年第1四半期時点でのDX関連のテクノロジーの動向をまとめてみました

この半年ChatGPTを中心とした生成AIがテクノロジーの話題の中心になっていますが、生成AIだけでなくテクノロジー全体がどうなってるかということをちょっとまとめてみました。

IT関連が生まれたのはちょうど第二次世界大戦であり、その後冷戦とともに今のインターネットを中心にITの基礎ができた。
しかし、記事に書いてるように様々な部分で一部に偏っている。ある意味ITがこれだけ市民権を手に入れ、生活の一部になっていることの証明だと思います。

計算リソースの拡大等によってAI以外では近年半導体、量子コンピューティングや宇宙関連等も盛り上がりを見せています。
特に半導体はクラウドやAIの利用拡大にリンクし、需要も高まっており今後存在感がさらに高まっていくのではないかと思われます。
これらについては今後それぞれの個別に取り上げたいと思います。

ガートナーやIDC等IT関連の有望な予測や調査結果を見ると以下のようなものが中心となっていく模様です。ただ近年コロナ、ウクライナ紛争をはじめとした予測しない社会情勢が展開されていく中で、下半期や来年になるとまた予測が変わってくる可能性が高いと思われます。
・業界特化型
 AWS、GCP、Azureといった3大クラウドサービスがこの日本でもシステムを作るうえではなくてはならない存在になっている。また、生成AIのようにAIの活用がさらに活発になることでさらに3大クラウドの依存が強くなり、クラウドサービスで日本が競争優位に立つのは特化したものに限定されてしまうのではないかと予測されます。
また、製造業を中心に業界特化型のAI、クラウドサービスやIoTシステムをかなり活用するケースが多くみられており、大手メーカーではぼちぼち普及期に入る状況になってきていると思われます。今までのように個別にシステム開発をすることが許容されない状況が出ているのではないかと思います。
クラウドサービスの競争状況と様々な業界の動向から特化型サービスを自社で展開するか、3大クラウド上で展開していくのか今後のクラウドサービスのビジネス展開の1つになるのではないでしょうか。

・アプリのプラットフォーム化
スマートフォンを活用したサービス展開は顧客接点を得るうえで重要であるが、新参者が限られた時間を奪っていくのは困難な状況になってきています。
そのため、GAFAが展開していた今までのITプラットフォームのようにいかにキラーアプリの中にのかって自社サービスを展開するということが新たなサービスの展開方法の中心になるかもしれません。

・5GのWeb3.0の本当の意味での活用はまだこれから
5G対応の端末は増えており、日本ではカバーエリアとしてはある程度普及しつつある状況になってきているが、高精細映像以外でのコンテンツ誕生が進んでいない。候補の1つであるメタバースにおいては、メタやAppleを中心としたスマートディバイスの導入を進めているが、世の中的にこれていった定義や用途がまだ限定的であり、まずはゲームからの拡張といった状況ではないかと個人的に考えている。
ブロードバント回線とコンテンツはとても依存性が高く、予測はまだつかないがキラーコンテンツの誕生で5Gの活性化は進むことが近未来的にうやってくる。動画配信以外でこれを使うのが日常生活というものがやってくるのを楽しみにしています。

AIについてMIT Technology Reviewにトレンド予測がありましたので、ご紹介します。
内容としては、近日話題になっているように生成AIの利用拡大、AIに対する規制、AI研究におけるゲームチェンジ、及び、製薬業界での導入が述べられています。
AIに関する規制はEUを中心に高まっておりますが、アメリカにおいても選挙を中心とした政治への影響が強く出てきているので今後どのような議論・規制が生まれる動きが出てくるのではないかと思います。
AI研究については、言うまでもなくGoogleがリードしてきましが、OpenAI(+マイクロソフト)によって状況が大きく変化しています。近年発生したTech業界での大型レイオフやGoogleでの事業変化などによって人の流動性が発生したところが1つの要因になっているのではないかと思います。
また、製薬業界については日本でも中外製薬においてAIを積極的に活用しており、日本発ではないにしても、どこかの国で日本製薬メーカーによる新たな治療薬の誕生・導入を期待したいものです。

今までは積み上げでの技術発展でしたが、これだけのデジタル技術の発展により制約条件がなくなり、掛け算による高速回転をすることが今後求められてくるようになると思います。
2000年代にドッグイヤーと言われた流れからさらに加速している状況でわれわれも目を離すことができないようになってきています。
すべてキャッチアップは難しくても、重要なものを押さえ、将来に向けた準備を継続的にしていかないといけないのではないかと感じました。




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