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新しい時代の新しいモチベーション

尾原和啓さんの「モチベーション革命」を読んだ。なんかここに書いてあること、前読んだ「プロセスエコノミー」に似てる。いや同じこと書いてある。パクリだ。と思ったら同じ著者。
今回も腑に落ちまくりの新しい価値観についての言語化だった。引用まとめの記事ではなく、読んだ感想などの記録。

乾けない世代に生まれた私

この本を読んだきっかけは、サブタイトルにある。「稼ぐために働きたくない世代の解体書」というもの。給与が安定しているからという理由で就いた今の仕事に何か違和感を感じ始め、稼ぐと働くって一緒のようでなんか違うような、でも割り切ってワークライフバランスを切り分けて安定を維持するべきかな。そんな悩みが生まれていた私にグッときたこのタイトル。

この本によると、私は「乾けない世代」に属している。生まれた時から社会にないものがない時代で育ち、物質的な飢えを経験していない。それが故の新たな価値観を持っている。この本にある、これまでの生き方とこれからの生き方は、私自身がずっとモヤモヤとしていた上司との価値観の違いが言語化されていて読み進めるたびに共感。

もちろん30代以下の私の世代と比較し、その上の世代である「乾いている世代」の働き方を否定しているわけではない。その働き方はその時代には合っていたし、その世代のおかげで今の私たちがあるとも言える。
その価値観の変化を知り、受け入れ、私たちが新しい時代を作っていかなければいけない。受け身のままでは乾けない世代第一線の私たちは一生違和感の中で生きることになる。

残業するほど暇ではない

この言葉がかなり気に入った。
私はほとんど残業しない。しないどころか定時ダッシュである。他の人はなんとなく他の人の様子を伺いつつ、15分くらいしてそろーっと帰り始める。でも私にとってはその何も生まれない15分が無駄で仕方がない。毎日15分残業しているようなもので、それを毎日続ければ年間60時間も残業していることになる。恐ろしい。60時間もあればいろんなことができる。時間がないと嘆く人に限ってこういう小さな時間を大切にしない。ただ、本当はやりたいことが見つからないということを、時間がないからやらないという課題にすり替えているだけなのかもしれない。とにかく私は残業する暇なんてないくらい、読みたい本や観たい映画、勉強したいことがたくさんある。

もし世界に生きているのが私だけだったら

丹羽宇一郎さんの本にあった問い。
もしこの瞬間から世界に私だけになったとしたら、本や映画を読んだり観たりして好きなことだけやって暮らせると思ったけど、それ自体に意味がなくなってしまうのではないかとも思った。本に書いてあったことを実行することは無意味、おもしろかった映画を誰かと共有することもできない。私は自分自身の成長や楽しみのためにやっていると思っていたことが、実は他者とのつながりのためのものだったと気づいた。

転職活動で気づいたこと

転職活動は働くことに意味づけができる貴重な経験になると思う。志望動機や転職理由を整理していく中で、自分自身の働き方を見つめ直すことができた。
昔の私は、とりあえず働くことでお金が貰えて、休みもきっちり取れてそこで旅行に行ったりできればそれでいいやと思っていた。
でも今は、この先30年以上は続く就業人生においてどんなことに価値をおいていくか、10年後の自分の姿はなりたい姿なのか、そこを強く意識するようになっている。
いずれ家族や職場に転職について話さなければいけないタイミングがくる。それまでに自分のこれからの生き方をじっくり考える時間を作り、納得してもらうための説明ではなく、自分の生き方をシェアする気軽さで伝えることができたらと思う。



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