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「東京2020パラリンピック開会式」の、スタッフ・出演者一覧

東京2020パラリンピック開会式が素晴らしかったので、どんなアーティストやクリエイターの方々が参加していたのだろう? と思い、自分なりに調べてみました。

2時間32分辺りから、「片翼の小さな飛行機」のクライマックス、布袋寅泰さんのパフォーマンスです。↓

https://sports.nhk.or.jp/paralympic/highlights/content/1f86d407-9a6a-49d0-a1be-b3f8cf9df03a/

パラリンピック開会式のコンセプトは、
「WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)」。

そもそもパラリンピックとは、1948年に、戦争で負傷した兵士のリハビリとして開かれた障害者スポーツ大会がルーツで、イギリスのロンドン郊外、ストーク・マンデビル病院が発祥の地なんだそうです。

開会式の演者は約700人で、このうち160人が障害者でした。

【スタッフ】

クリエーティブ部門トップのディレクターは、演出家で劇作家のウォーリー木下氏。 

1971年生まれ東京都出身。93年、神戸大学在学中に劇団☆世界一団を結成し、現在はsunday(劇団☆世界一団から改称)の代表を務める。俳優の身体性を重視した演出が特徴的で、劇団での活動に留まらず、外部作品も多く手がけている。2002年には自身が中心となり、ノンバーバルパフォーマンス集団・The Original Tempoを設立。01年に「神戸ショートプレイフェスティバル」、11年に「PLAY PARK-日本短編舞台フェス-」、13年に「多摩1キロフェス」、17年に「ストレンジシード」を立ち上げるなど、フェスティバルディレクターとしても活動。18年には兵庫・神戸アートビレッジセンター(KAVC)の舞台芸術プログラム・ディレクターに就任した。4・5月に「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“東京の陣”」が上演され、6・7月にはミュージカル「リューン~風の魔法と滅びの剣~」再演、7・8月には「SHOW BOY」の公演を控えている。

森山開次(ディレクター・チーフ振付家)さんはダンサー・振付家・演出家。2021年9月、ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞したカイヤ・サーリアホ作曲によるオペラ『Only the Sound Remains -余韻-』でヴェネツィア・ビエンナーレ出演予定。

栗栖良依(ステージアドバイザー)さんは、自身も障害者。パラ・クリエイティブプロデューサー/ディレクター。東京都出身。NPO法人スローレーベル理事長。

浜辺明弘(アートディレクター)さんは、WATCH アートディレクター。

種田陽平(舞台美術デザイナー)さんは、2010年、芸術選奨文部科学大臣賞、2011年に紫綬褒章。岩井俊二監督『スワロウテイル』『花とアリス』、三谷幸喜監督『THE有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』、李相日監督『フラガール』『悪人』、米国映画『キル・ビルVol.1』(クエンティン・タランティーノ監督)など。Perfumeとミュージックビデオ『Cling Cling』の美術監督を手がけ、ライブツアー「ぐるんぐるん」のステージセットを監修。

伊藤佐智子(衣装ディレクター)さんは、衣裳デザイナー、スタイリスト、クリエイティブ・ディレクター。1972年 アトリエ伊藤佐智子を設立、オートクチュール開業。1973年、渋谷パルコオープニングキャンペーン、資生堂「シフォネット」キャンペーンを皮切りに“オーダーメイド・システム”によるファッションデザイン活動を開始。

梨本威温(振付家)さんは、振付師ユニットHidaliの元メンバー元。元ジャニーズ事務所所属、元ジャニーズJr.。埼玉県出身。A型。

金井ケイスケ(振付家)さんは、日本人で初めてフランス国立サーカス大(CNAC)へ留学。帰国後はパフォーマンスグループ「くるくるシルクDX」などで活躍する長野県松本市在住のサーカス・アーティスト。

計良宏文(ヘア・メーキャップ)さんは、資生堂トップヘアメイクアップアーティスト。豊かな表現力と圧倒的な完成度で、多くのトップクリエイターから支持されるアーティスト。ヘアメイクの概念を刷新する活動で日本初・公立美術館での個展開催も。

牧野惇(映像ディレクター)さんは、1982年生まれで、2006年よりチェコ・プラハ工芸美術大学(UMPRUM)(英語版)のTV&Film Graphic学科でドローイングアニメーション、パペットアニメーションを学び、東京芸術大学大学院映像研究科アニメーションコース修了。アニメーション、キャラクターデザイン、イラストレーションなどを総合的に手掛ける。

広岡香織(アクセスコーディネーター)さんは、NPO法人スローレーベルの活動の根幹を担うアクセスコーディネーター。

田中知之(ファンタスティック・プラスチック・マシーン=作曲家/選曲家)さんは、DJ / プロデューサー。1966年7月6日生まれ。京都市出身。
※開会式音楽監督。FPM(AVEX)というソロプロジェクトで活躍。

小西遼(作曲家)さんは、作編曲家、サックス奏者、象眠舎の主宰者、 CRCK/LCKSのリーダー。

松本淳一(作曲家)さんは、2009年アイスランド芸術大学大学院作曲修士課程に留学。2011年帰国後、エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門でのファイナリスト賞獲得。TVCM映画TVドラマJpop舞台音楽等幅広い分野で活躍。

田中直基(制作プランナー)さんは、株式会社 電通。Dentsu Lab Tokyo コピーライター/クリエーティブ・ディレクター。

猪口大樹(映像ディレクター)さんは、1983年生まれ。
2009年KOO-KIに参加後、2012年モンブラン・ピクチャーズに参加、2020年よりRED GEEK PICTURES 所属。

冨沢奈美(セットデザイナー)さんは、1982年 大阪生まれ 2005年 大阪芸術大学 舞台芸術学科 舞台美術コース卒業 2005年 劇団四季 演出部 舞台装置所属 2012年 劇団四季 退団 2013年より​ フリーランスとして活動中。

Sho Konishi(衣装デザイナー)さんは、高知県高知市出身 NY在住 2015年東京モード学園 ファッションデザイン 高度専門士コース卒業(クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞、校費留学制度受賞) その後フリーランスデザイナーとしてNYに渡る。

藤本実(光の振付家)さんは、1983年生まれ、兵庫出身。mplusplus 株式会社代表取締役社長。2012年3月、神戸大学大学院において博士(工学)を取得。東京工科大学での教員経験を経て2013年にmplusplus株式会社を設立。

友佳(田村友佳=アシスタントディレクター)さんは、主宰・演出・役者としてKAKUTAを結成。一時退団するも、2002年より復帰。現在は女優兼演出助手として活動中。

美木マサオ(アシスタント振付家)さんは、振付家、演出家。ダンスアートユニット「マサオプション」主宰。振付家として、現在までに100本以上の演劇やミュージカル、2.5次元系舞台などを振り付ける。

野村梢(アクセスマネジャー)さんは、2016年12月よりSLOW LABELに参加。チーム内では現場・イベント・DIY 担当。

【プログラム】

1.「パラ・エアポート」
100人のクルーが出演。うち24人が障害のある人。
タレントのはるな愛さん。手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)のユニット、「ザ・オイオイズ」の2人。

2.日本国旗、掲揚
BGMは、全盲であることを超越している一流ピアニスト、辻󠄀井伸行さんの「風の家 ピアノ&オーケストラ版」。

2009年6月に米国テキサス州フォートワースで行われた第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として初優勝して以来、国際的に活躍している。1988年東京生まれ。幼少の頃よりピアノの才能に恵まれ、98年、10歳でオーケストラと共演してデビューを飾る。

3.国歌斉唱
全盲のシンガーソングライター、佐藤ひらりさん。

2001年5月28日新潟県三条市生まれ。視神経低形成により、生まれつき全盲。5歳の時、ピアノに触れ音楽に目覚める。

4.選手入場
DJは徳永啓太さん。
1987年生まれ。愛媛県出身。先天性脳性麻痺により車椅子を使用。coconogaccoでファッションデザインを学ぶ。2017年にジャーナリストとして独自のメディアを立ち上げる。ファッションと多様性を軸にしたジャーナリスト、DJやモデルと幅広く活動する。2018年VOGUE WORLD SELECT 100 STREET STYLE に選ばれる。

161の国・地域と、難民選手団が「あいうえお」順で入場。
アシスタントキャストの頭にはプロペラ。デザインは伊藤佐智子さん。
アフガニスタンは参加を断念。入場行進には参加。旗手は国連の難民支援機関・UNHCR関係者。

5.物語「片翼の小さな飛行機」(1)
音楽は松本淳一さん、振付は森山開次さん、衣装は伊藤佐智子さん。
・片翼の小さな飛行機」を演じるのは、公募キャストの13歳の和合由依さん。先天性の羊膜索症候群、関節拘縮症による上肢下肢の機能障がいがある。体調管理のため、チョコレートやドライフルーツを補給しながら練習に臨んだ。

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・車輪が一つ。力強い翼を手に入れ、大地を蹴るように飛ぶ飛行機は、公募キャストの松崎佑亮さん。
・長い翼で、エレガンスに思いのまま飛ぶ飛行機は、Moekaさん。
・強風を起こすプロペラを動力にして飛ぶ飛行機は、公募キャストの井谷優太さん。
・小さい体を活かし、扇子を使い蝶々のように飛ぶ飛行機」は、ちびもえこさん。
・歌を歌っているかように手話を翼にして飛ぶ飛行機」は、公募キャストの鹿子澤拳さん。
・心の目とテクノロジーを巧みに駆使して飛ぶ飛行機は、公募キャストの武内美津子さん。
片足の人、視覚障がい、聴覚障がい、下肢の欠損、知的障がい、小人症、脳性麻痺など、様々な障がいがある中、自分なりの飛び方で大空を舞っている。

6.スピーチ
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の橋本聖子会長、
続いて国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長のスピーチ。
障がい者の社会参加を推進するグローバル 人権運動「 WeThe15 」のプロモーション映像。

7.天皇陛下による開会宣言
天皇陛下による開会宣言。パラリンピック旗が入場。
パラ楽団の演奏。指揮は入場曲「いきる」も手掛けた蓮沼執太さん、ボーカルは坂本美雨さん、ピアノはで脳性麻痺で四肢体幹機能に障害がある岩﨑花奈絵さん、ギターは義手の大坂曹平さん、津軽三味線は澤田響紀さん、電子和太鼓は義眼の富田安紀子さん。

8.パラリンピック旗掲揚

9.「片翼の小さな飛行機」の物語(2)
元水泳パラリンピック選手で義手のヴァイオリニスト伊藤真波さん。
そこに、伊藤伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風(じゅかちょうじゅうずびょうぶ)」や葛飾北斎の「東町祭屋台天井絵 鳳凰(ひがしまつりやたいてんじょうえ ほうおう)」があしらわれたデコトラが登場。
オーストラリア先住民族の伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者・GOMAさんの演奏。
布袋寅泰さん、全盲のギタリスト田川ヒロアキさん、車いすギタリストの川崎昭仁さん。

片翼の小さな飛行機は飛び立つ。

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10.聖火
先天性の障がいがある義足のダンサーの森田かずよさんによる太陽のダンサー。
1008発の花火の打ち上げ。
12日間におよぶ熱戦の幕が上がる。
161の国と地域、難民選手団が参加し、9月5日まで、22競技539種目が行われる。

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