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マンガの「偶然」はどこまで許される?

マンガに限らず、アニメ、ドラマ、小説など、フィクションのストーリーでは「偶然」の出来事が物語の始まりになったり、大きな転換点になることが多々あります。

 「夫が浮気相手と一緒にいる場面を偶然見てしまった」
 「イケ好かないと思ってた人物の優しい一面を偶然見てしまった」
 「犯罪の現場を偶然目撃してしまった」

などなど・・・「偶然」を、私たちつくる側は自分たちに都合良く生み出すことが出来ます。ただ多用しすぎると物語の信頼性が落ち「ご都合主義」と言われてしまうので、「偶然」がどこまで許されるかというのはなかなかやっかいな問題です。

とはいえ、現実には「偶然」って、結構な頻度で起きています。

10年前(もう10年経ったのか!)、家族で1年間アメリカ生活をしたとき、日本人の育児サークルに入りました。そこで出会った約30家族の中に、私のいとこと同じ職場だった人と、私の高校時代のクラスメイトの妹がいました。もうびっくりです!

こんなこと↑をマンガで描こうとしたら、「偶然が過ぎる(怒)」と言われてしまうだろうし、自分自身も「こんな偶然をつくってしまっていいものか」と悩んだと思います。でも日常は以外と「偶然」であふれています。

その意味では、ノンフィクションのストーリーにおける「偶然」は、素直にびっくりしてもらえたり、運命的な出来事として感動してもらえたりしてちょっとずるいなと思います。フィクションのストーリーでは叩かれる材料になるのに理不尽ですよね。私たちは常に「偶然」と「常識」を照らし合わせてがんばってるわけで(笑)。

ともかく、「偶然」の扱い方は作品の質に大きく関わります。「偶然」が少なめで、必然が必然につながっていくストーリーをなんとかひねり出したいものです(笑)。

お互いがんばりましょう!



 

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