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#045 お金の本性2


本日のテーマは「お金」。大好評をいただいた#022の続編的な内容になります。

ウォール・ストリートオキュパイ運動の活動家としても有名な文化人類学者デヴィッド・グレーバーのベストセラー「負債論」をテーマに、貨幣がどうやって成立してきたのか、その起源を探ります。


私たちは普通、経済は物々交換から始まって、利便性のためにお金が生み出された、と習います。

しかしグレーバーはそうした経済学者の定番の説明を一刀両断します。コミュニティ的な最初期の社会では、人間関係抜きの物々交換なんてありえなかった、と。

誰かが誰かに借りを作っていて、それを返さなければならない。利子をつけて。

そんなことが成立するのは、お互いに人間関係を続けていきたいという意志がゼロの、ほとんど敵対者同士のような取引でだけだ。

隣の子にペンを貸して、「二本にして返せ」なんて要求したらどうなるだろう? 明日から多分、もう友達ではなくなるだろう。

だけど「お金」に関してだけ、この常識はまかり通っている。

貸す人も借りる人も、常識としてそれを受け取っている。

あまつさえ、「借りたお金を返すこと」は唯一絶対のモラルのようにさえ君臨している。お金を返すためだったら、娘を売り飛ばす羽目になっても、奴隷に身を落としても「仕方がない。だってあなたがお金を借りたんだから」となる。

どうしてそうなるんだろう?

このモラルは本当に正当性があるんだろうか?


私たちの常識感覚をひっくり返す「負債論」とお金の本性について語ります!


Crossing 岡崎直子



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