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谷尻家レシピ“#好みの味 プレーンスコーン”

私は子供の頃体が非常に弱く、外遊びをすると大抵具合が悪くなってしう体質だったせいか、家で過ごすことが好きだった。

そのうち家にある遊び道具も「おもちゃ」では飽きてきてしまい、
キッチンにある素材「食材」をクリエイティブな遊びの道具とすることにした。

小学生の頃、よくスコーンやチェッカーフラッグアイスボックスクッキー、マドレーヌやクレープなどの焼き菓子を作っていた。
粉と液体が出逢い、オーブンに入れることで、むくむくと膨らむその様子は魅力的だった。
焼き始めるとキッチンに甘くて香ばしい香りが立ち込め、さっきまで粉と液体だったのに、家族が喜ぶ「お菓子」というものになる。それは子供にとって魔法の様なことで、それを自分の力で成し遂げられることが、「できない」わたしにとって誇らしいことだった。
オーブンの前に座って出来がるまでじっと動かずにオーブンの中をながめているのが大好きな、比較的根暗なタイプの子どもだった。w

思い出はさておき、今日はなんとなく紅茶が飲みたくて、久しぶりにスコーンを焼いたのでレシピに残したい。
おからパウダー使って、年齢にそぐうレシピにアレンジしたものも最後に残しますので是非良かったら。。

時には子供たちにもデバイスから離れて、粉と液体と火で作り出すクリエイティブな遊びを「楽しみながら生きる力」をつけるようにしていってもらいたいなぁなんて思う。

材料は薄力粉やバターなど、手に入りやすいものばかりで9品。
準備に5分、作業に10分、焼くのに10~15分の合計25〜30分で美味しい朝食が出来上がります。
スコーンというのはクッキーのように表面さくさくで、内側がソフトなのが特徴。口の水分をもっていかれるのが本来で、だからこそ紅茶と良く合うのだ。そのままいただくよりも、やはりクロテッドクリームとジャムをつけて食べたい。

バターの香りがほのかにして、甘すぎないけどほんのり甘く、
外側はさくさく、内側はソフトで焼けた小麦の風味があるスコーンは、とろりとしたクロテッドクリームと、甘酸っぱい苺ジャムに出会うことで完成する気がします。

丸形はコップを使いますがあまりに低く焼けてしまうと中央の「ソフト」がなく限り無くクッキーに近寄ってしまうので、層があることと高さを出すことは重要だなと思います:)

焼き上がりは冷凍可能です。

それではレシピです。

ミーレのオーブンは天板にくっつかないのでシート不要です:)

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渋谷区にあるレストランHITOTEMA。お店の名前であるひとてまは、「ひとてましかかけずに美味しいものを作り出したい」という思いと、「作ると食べるが最も近い場所」「人と人の、手と手のあいだ」という意味の二つがあります。 子育てをしながら仕事を続ける中で、トライ&エラーを繰り返してきました。私自身の、嘘のない気持ちで「これはいい!」と思うものだけを掲載します。

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