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AO(総合型選抜)入試の勧め3

2021年の大学入試改革から、AOが総合型選抜に名称変更になり、この頃にはAOがすっかり市民権を得る事になります。

それに伴い総合型選抜の志願者も増え続け、私立大学を例に取ると、一般志願者が、2020年に377万人余から2022年には322万人余と約55万人も減少したのに対し、総合型選抜は、14万人余から18万人余と4万人も増加しています。

今では、総合型選抜、学校推薦型選抜を合わせた入学者は、入学者全体の57.5 %にも達し、一般選抜の41.1%を大きく上回り、私学では最早AO、推薦が主流なのです。

この傾向は国公立でも同様であり、入試戦略を練る上でAO、推薦は無視できない選択肢であり、この対策が後期日程にも結び付く事にもなるのです。

以前にも申し上げたが、内申書と文章力(小論文)はAO、推薦、後期、の重要アイテムなのです。

では、何故ここまでAOや推薦が広まって来たのでしょうか。

理由は、大きく分けて2つあると思います。
1つは、この選抜方法で入学した生徒の方が、目的意識が高く入学後も真面目に勉学に励む傾向が強い事が、長い年月をかけて実証されて来た事。

大学にとって、入学辞退や中途退学、不真面目で素行の悪い生徒は悩みの種であり、大学経営上においても大きなリスク要因となります。

AOや推薦で入学した生徒は、そういったリスクが少なく、いわゆる大学が求める理想的な学生像に近いと見られているのです。

大学入試とは、大学と受験生のマッチングであり、言葉は悪いが、受験生側が如何に自分を盛れるかに掛かっているのです。

あなたがマッチングアプリで婚活をするとしましょう。自分が少しでも良く見える角度や表情、服装にも気を遣いますよね。

自己紹介でも、嘘にならない範囲で多少は盛り気味に記載するかも知れません。

婚活や就活同様、先方の理想とする人物像をホームページや訪問、さまざまなツールを使って探り、その人物像に自分を近づけていく、これがAO、推薦の極意です。

勿論、盛る事に抵抗を感じる方もあるかも知れません。そのような方は、素の自分で勝負できるように実力=学力をつけて下さい。

ただ、忘れないで下さい。これは戦いです。
多くのスポーツで、反則ギリギリのプレーで鎬を削る場面が繰り返されているように、完全なフェアプレイで生き残るには、とび抜けた実力が必要です。

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