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いざAO入試へ

半年間、普通に大学生をしていたB子さん、急に国立歯学部受験に舵を切ったので、目標大学すら決まってなかった。ライセンスを取るのが目的だから、言葉は悪いが、学費の安い国立ならどこでも良かった。

H大学の推薦がダメだったので、次はK大のAO入試だ。ここは、センター、面接、内申、小論文で決まる。
B子さん希望の、二次に学科筆記試験を課さない形式の選抜方法だ。

ただ、小論文は英文で出題されるので、英語力や国語力は問われる。
内申書はAランクで、何度か行った模擬面接も問題ない。英語の読解力も充分なので、あとは小論文のスキルを上げるだけだ。

小論文を何回もテーマを変え練習し、前日に当地入り、電話で面接の受け答えを確認、そして本番に臨んだ。

本人は、手応えがなかったようで、又旧帝大と言う事もあって諦めていたが、私は充分可能性があると思って代わりに発表を見に行った。

掲示板に番号を見つけた時は、やはり、と言う感じで本人にすぐ写メした。
その後おめでとうを言いに行くと、顔をくしゃくしゃにして泣いて喜んでいた。

この瞬間が、何物にも変え難い指導者の喜びだ。
受験は戦争と同じで、きちんとした情報を入手、分析して戦略を練れば、少ない兵力(学力)でも勝利を手にする事ができる。

推薦やAOをずるいと言う人もいるが、決してそうでもない。
高校3年間、毎日休まず、宿題も中間も期末も頑張り、受験と関係ない教科も勉強して得た、貴重なAの内申書だ。有効利用しない手はない。

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