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冬さなか。

この冬、長野市街地は雪が少ない。先日久しぶりに
終日雪降りの日があったものの、日中の気温が高いのか、
翌日の午後にはほとんど消えていた。朝晩の冷え込みは
きつく、昼間も風のつよい日は、寒さがけっこうこたえる
ものの、雪がなければ雪かきの手間も省けてありがたい
ことだった。そうはいっても、日々写真を撮っているから、
白く清々しい景色を撮れないのは、寂しくもあるのだった。
仕事を終えた夕方、介護施設に暮らす母に
菓子を届けようと思い立った。
リモコンで車のドアを開けようとピッと
したら反応がない。いやな予感を抱えつつドアを開け、
エンジンをかけようと鍵を回したら、案の定、うんとも
すんとも言わない。
バッテリーが上がってしまったのだった。
車を持っているものの、ほとんど乗ることがない。
六キロ離れた母の介護施設に行くときに使うくらいで、
月にいちどか二度のことだった。
寒い中ずっとエンジンを回さなかったから、お釈迦に
なってしまったか。
それにしても、一年前に新品に交換したばかりだった。
いくら寒いと言っても上がるかなあ。
いぶかしながら、バッテリーの充電をお願いしようと、
世話になっている自動車屋に電話をかけた。
自動車屋の旦那さんにその旨を伝えたところ、
思いがけない答えが返ってきた。
今どきの、アイドリングストップ機能が付いている
車のバッテリーは、充電が出来ないというのだった。
まるごと変えるしかないと言われ、とほほの気分の、
月末の手痛い出費になってしまった。
翌日、早速交換に訪ねてきていただいた。
取りつけてもらいエンジンをかけたところ、
なぜかハザードランプが点滅し始めた。
どうやらどこかで点けたときに、そのまま消すのを
忘れていたらしい。
母を訪ねて行ったのはひと月前のこと。
ずっと点けたままだった。
そりゃあバッテリーも上がるわな・・・
おのれのあほさ加減にあきれてしまった。
旦那さんに、長らく乗らないときは、バッテリーの
コードをねじを緩めて外しておいた方がいいと
教わった。
バッテリー代、原価におまけしとくよと言われ、
長い付き合いに感謝したのだった。

ミライース寒波に負けて息切れて。


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