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『青山を歩いていると小さな太陽の塔が庭にいっぱいある家を発見!?そこは!!』



それは今から30年以上前のこと。

大学のある四谷から赤坂を通り青山まで
友だちとぶらぶら歩いていた時…

瀟洒な邸宅街で、
とある大きな豪邸の庭に、
大きな木が林立する間から
沢山の太陽の塔が見え隠れしているのを発見!!

そこだけ異世界のような
ただならぬ空気が流れていました。

よくよく見ると…
小さめの太陽の塔はどれも微妙に形が違い
とってもカラフルで独創的!

えーえーえーっ!
これはっ!!

そうです、
岡本太郎さんのお宅だったのです。

その頃はまだ岡本さんはご存命。
日々、そこで芸術活動をしていた…のかな?

それ以来、青山を通るときには
無意味に岡本さんのお宅の周りを
ウロウロする様になりました。

お庭から見える作品の数々が
なんとも言えない雰囲気を漂わせていたので、
その不思議な感覚を味わいに行ったのです。

そんな岡本太郎さんも84歳で逝去され、
何度か通った岡本さんのお宅は
岡本太郎記念館になりました。

外から見るだけで、
想いを馳せるしかなかったお宅の内部。
記念館になってから入らせて頂きましたが、
想像を超える世界観に感銘を受けました。

亡くなられてから26年。
大阪中之島美術館で開催されている
岡本太郎さんの大回顧展に行って来ました。



鮮烈な色使い。

観ていると…
スピード感を持って
時代を超えて迫ってくる作品の数々!!


『師匠も弟子も居ない。
 全くもって自由である』。
そう語る岡本さん。

表現活動が多岐にわたることから
「何が本職なのか?」と問われると
「人間―全存在として猛烈に生きる人間」。
そんな言葉が心に強く残っています。

代表作はもちろん、
あまり注目されてこなかった晩年の作品もあり、
その生涯をたどることが出来る今回の展示。

そのパワーと迫力は
亡くなった今も、作品の中に激烈に生きていて、
観るもの全てに
強くアピールし続けているように感じました。



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