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『思わず聞き入ってしまった、京都の昔ながらの知られざるお話♫毎年の楽しみです。』



去年に引き続き
今年も『お雑煮の会』in 京の都のお茶友さん宅に
お邪魔させて頂きました♫

京都の西陣で
呉服屋さんをしていらっしゃった古河一秀さん。

本当にお茶のご縁は有り難いものです。
お茶がなかったら…
こんな私が京都に脈々と受け継がれる文化に
こんなにリアルに触れることは
出来なかったのですから。

お宅の中は
素敵なお正月のしつらえで溢れていました♫

『お雑煮の会』と言っても
京都の個人のお宅で作られる美味しいお雑煮を
食べるだけではありません。

その土地の文化が色濃く出るのは
やはりお正月♫

全ての風習には、その理由があり、
そこに文化が宿っています。

『お雑煮』をはじめとする
お正月の習慣のアレコレをお聞きするだけで
歴史ある京都の皆さんの…
暮らしや考え方、価値観を知ることが出来るんです。

例えば、
お正月に食事をする『祝膳』にも
当時の文化が表れています。

一家の大黒柱の男性の祝膳は
お膳からお椀から
全ておめでたい朱色で出来ています。

それに対して女性の祝膳は
中は朱色ですが外側は黒!!
朱色を全てに使わず、
外側は控えめにして黒になっているそうです。
高さも、正座する女性が深く屈まなくて良いように
男性より高く出来ているのです。

朱色一色も
朱と黒の二色も
どちらも素敵なお膳です。

それぞれ、
男性の祝膳と器にはその家の紋が。
女性のものには実家の紋、女紋がついています。

おめでたい席で使うお箸の袋も…

よくよく見ると
寿の書かれている位置が違うのが分かりますか?

右が関東の箸袋。
左が関西の箸袋です。

結構、色々な違いがあるものです。

伝統的なお節料理の一部を作って頂きました。
昔は当たり前だった干し数の子。
流通が発達した現代では、
お店に出ているのは生の数の子がほとんどです。

干した数の子にはもう出会えないのかと思いきや、
そこは京都!
干し数の子がちゃーんと売っているそうです。

やはり生の数の子とは
歯応えや味の濃さが違いました♫

そして!
私の大好きな京都のお雑煮ー( ^ω^ )

使われているのは昆布のお出汁のみだそうです。
神棚にもお供えするので、
殺生をしないため動物のものは使わないそうで…

中には海老芋と大根、焼かない丸餅が!
昆布のお出汁と白味噌だけで、
こーんな旨味と濃くと甘みが出るとは!!

ほんわり甘くて美味しいお雑煮は
お正月のご馳走です。

神様にお出しする時は殺生なしですが、
人が食べる時には
うすーく削った鰹節をかけて頂きました。

これまで見よう見まねで
私も自宅で作ってみた京風お雑煮ですが、
なかなか美味しく出来ません。
これからは
もっと本格的に作れるかも、と思うと
嬉しくなって来ます。

ほかにも
代々受け継がれて来た京都の習わしのお話など
沢山お聞きして、
素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。

一言で京都と言っても
呉服屋さんのお正月も、
お料理屋さんも、お道具屋さんも
皆さんそれぞれ違うようです。

そして、
守り続け出来た慣習には
その商いだからこその理由があり
受け継がれて来た文化があります。

聞けるようで
なかなか聞く機会のない
貴重なお話をお聞きしながら
京都の長い歴史に想いを馳せました。

古河一秀さん、
ご一緒させて頂いた皆様。
本当に有難うございました(o^^o)









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