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わたしが偏愛する ひと・もの・こと・場 のはなし

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この世には、素敵なひと・もの・こと・場 が多すぎる、と思うのです。 そんな偏愛アイテムについて、つらつら書いている記事を集めたマガジンです。 これを読んで、あ、おんなじ!!!と思… もっと読む
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記事一覧

固定された記事

”風の時代”と、藤井 風 というアーティスト

今日、2020年5月20日は、藤井風(ふじい かぜ)さんの1st Album『HELP EVER HURT NEVER』がついに発売された日です。 え、誰?という方、とりあえずちょっとだけでも、こちらをどうぞ。 続けてこちらもぜひどうぞ。 昨年、私はこの2本の動画を観て初めて、藤井風さんという人を認識しました。そして心の底からYoutubeに感謝しました。 出会わせてくれてありがとう!!!と。 ”何なんw”って何なん圧倒的すぎる素晴らしい才能は、見つかるべくして見つか

ただの数字だけれど エメラルドの石を選んで 指輪をオーダーした話

2023年5月。 わりとキリの良い年齢を迎えまして、タイトルの通り、節目っぽいお買い物をしました。 わたしにとってアクセサリーは、身につけて楽しめるアートピースです。 こんな記事も書いたことありますし(SIRISIRI 大好きです) しかも、宝石をルース(ジュエリーに加工する前、原石からカットを施した石 )の状態から選び、デザインをオーダーしてつくってもらう!という滅多にない機会。 せっかくなので、ここに書き残しておこうかなと。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

存続危機のヴァンジ彫刻庭園美術館に思うこと ─ミュージアムを"続ける"難しさ─

わたしの故郷・静岡県には、素敵なミュージアムがいくつもあります。 ドライブ好きだったアラサーの両親は、週末の度に幼かったわたしを、美術館や博物館、歴史資料館、遺跡もあるような広い公園、動物園や水族館、海に山にキャンプに、と、県内くまなく、また、箱根など近隣県へも足を伸ばし、ありとあらゆる場所へ連れて行ってくれました。 おそらく意図せずして、ですが、おかげでミュージアムという空間・場と富士山と動植物が大好きな大人に育ちました。 そんなわたしが、進学のために静岡を離れた200

彫刻家・瀬戸優さん 個展『CIRCULATION』at Bunkamura Gallery

それはもう、圧巻、の一言でした。 野生動物の生き様が、自然の摂理が、ありありとそこに存在していました。 彫刻家・瀬戸優さんの、過去最大規模の個展が、東京・渋谷のBunkamura Galleryで、2022年12月2日(金)から開催されています。 観に行って数日経った今でも、ちょっとまだちゃんと消化しきれてなくて、言葉にうまくまとめられそうにもないのですが、一人でも多くの方に知っていただけたら、と思い、今日は書きます。 数か月前から、日々少しずつ姿を現していく動物たちの

この1年で出会って最も好きになった作家・有元利夫さんのこと

あの日あの時、あの展覧会に行かなかったら出会っていない、作品や作家。 きっと皆さまにもいらっしゃることでしょう。 わたしも、数多くの展覧会やミュージアム、ギャラリーに足を運んだり、SNSを介したり、ありがたいことにお仕事のご相談がきっかけとなって、偶然出会えた作品や作家の方が本当に多いです。 中でも、この1年で最も大好きになったのが、画家・有元利夫さんです。 有元さんの作品との出会いは、本当に本当に、偶然でした。 ほんの1年前は、名前も知らなかった。でも今では大好きな作

展覧会、会期情報を見逃して行きそびれがち問題

自分の備忘録も兼ね、観に行きたいおすすめの展覧会について、3か月ごと、noteで記事を書き続けています。 これまでの記事はこちらのマガジンで。行った展覧会のレビューは、Instagramのほか、音声配信「聴くミュージアム&ギャラリーレビュー」にまとめてます。 普段から度々、今行ける展覧会やおすすめを聞かれることも多いのですが、合わせて質問されるのがこちら。 展覧会やアートにまつわる情報、どうやって集めているんですか? うっかりしていると、気づいたときにはもう会期が終わっ

古書店みたいに グラシンペーパーを 大事な本のブックカバーにしてみた

読んだ本や手に入れた展覧会の図録などを、定期的にこのnoteでご紹介していますが、お察しの通り、日々、お気に入りの本たちと積読タワーに埋もれて暮らしています。 そして、読みかけの本や、読みたいときに読みたい本を読めるように、と、家の中のいろんなところに、大小のタワーも点在しています。 (よい子はマネしないでください 地震が来たら確実にキケンです) ということで今回は、タイトルの通り、ずー---っとやってみたかった、古書店で手にする本にかかっている、あのシャリシャリとした音

存在感と企画が光る✨東京ステーションギャラリー【聴くミュージアム&ギャラリーレビュー】

東京都千代田区丸の内の「東京ステーションギャラリー」のご紹介です。 わたしが思うミュージアムの特徴と魅力をしゃべっています。▶▶▶https://www.ejrcf.or.jp/ 館内のみどころ▶▶▶https://www.ejrcf.or.jp/gallery/institution.html#section02 観てきた企画展「東北へのまなざし 1930-1945」は9/25(水)まで▶▶▶https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202207_tohoku.html レビューはこちらの音声でどうぞ▶https://note.com/naomin_0506/n/n7253e99f1aff アプリ利用で倍速再生も可能な stand.fm でも配信中🎧▶https://stand.fm/episodes/62f64cae1c3f889835069983 これまでの【聴くミュージアムレビュー】はこちら▶https://note.com/naomin_0506/m/m9c2b0f2e015b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ふむふむ、へーそうなのかー!って思っていただけたら、下の方にある♥マークをポチっていただけるととても嬉しいです。noteアカウントがなくてもポチれたり、ツイート&シェアできます。

スクリーンで観た『花様年華』に 心揺さぶられた話 ─ WKW4K ウォン・カーウァイ4Kのすすめ ─

第一報を知ったのは、Twitterでした。 1990年代、ミニシアター系の劇場を中心に上映され、映画ファンを魅了した作品が、令和の時代にスクリーンで楽しめる!!!しかも4Kで!!! 公開当時、10代だったわたしには、本当に嬉しすぎる朗報でした。 ということで今回は、自宅や移動中にいくらでも手軽に映画を楽しめるようになった今こそ、映画館のスクリーンで、『WKW4K ウォン・カーウァイ4K』を楽しみませんか? というお誘いです🎥 ご安心ください。ストーリーのネタバレはあ

社会人芸大生が勉強の合間に買って読んだアート関連書籍・2022.4~6月編

皆さま、本、読んでますか? ついに3年目をむかえたこのシリーズ。2022年は四半期ごとに更新中です。 相変わらず活字にまみれているわたしが、勉強と趣味もかねて手に取ったアート関連本(それ以外もいろいろ)を紹介&勝手におすすめします。 なんか面白そう!と思えるような本と出会うきっかけになったら嬉しいです。 ちなみに2021年編はこちら。 2020年編はこちらです。今から読んでも面白い本ばかりかと。 マガジンもありますよ。 行きたかった本屋さんの記憶と『センス・オブ・

2022年夏 疫病退散を願い祇園祭の京都へ 混雑を避けて巡ってみた

先日、2泊3日で京都へ行ってきました。 3年ぶりに、祇園祭の山鉾巡行が行われた、夏の京都です。 山鉾巡行、特に前祭の山鉾巡行は、とっても華やかで祇園祭のハイライトとも言われます。 車輪がついた「山」と「鉾」は、どれもこれも豪華な装飾が施され、国の重要無形民俗文化財に指定されているほど。 わたしのように、ぜひ生で観てみたい!!!という観光客が、日本中、いや世界中から押し寄せるイベント。 3年ぶりの開催、しかも日取りが3連休とちょうど重なったこともあって、多くの方が現地で見

観てきた!25年ぶり!の静岡県立美術館・ロダン館 part2

前回 5月5日に公開したpart1 おかげさまで、note公式のマガジンアカウントさまの『GWに行きたい!おでかけスポット 記事まとめ』と『特集「みんな、休日なにしてる?」ピックアップ記事まとめ』の2つ(!!!)に掲載いただきました✨ part1では「カレーの市民」や「地獄の門」を中心にご紹介しましたが、もちろんこれは、まだまだほんの一部。すごいんですよ、ロダン館。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ロダン以前の作品」フロア 「地獄の門」が置かれたフロア、門

社会人芸大生が勉強の合間に買って読んだアート関連書籍・2022.1~3月編

皆さま、本、読んでますか? ついに3年目をむかえたこのシリーズ。ここまで上半期・下半期の年2回でしたが、回を重ねるほど大量の本をご紹介しすぎました・・・ ということで、2022年は四半期ごとに更新予定です。 相変わらず活字にまみれているわたしが、勉強と趣味もかねて手に取ったアート関連本を紹介&勝手におすすめします。皆さまが なんか面白そう!と思えるような本と出会うきっかけになったら嬉しいです。 ちなみに2021年編はこちら。 2020年編はこちらです。今から読んでも面

わたしが毎日 紙の新聞を読む理由

毎朝、新聞で読んだことを保育士さんへ報告するのが日課。そんな変わった園児でした。本人は全く記憶にないのですが、親から聞いてびっくりしたエピソードの一つです。 今でもわたしは、新聞を読むことが 好きです。日々 欠かせません。 だいたい毎朝、朝食を終えた後、家事が一区切りついて、仕事を始める前のほんの30分~1時間でしょうか。 コーヒーか濃い緑茶と、ラジオがお供。リビングのテーブルに、朝刊をばさーっと広げ、一面から順番にめくります。 時は2022年。インターネットでいつでもど