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“時間と愛”を視覚化した映画 『インターステラー』の脚本入手!

INTERSTELLAR(インターステラー)の脚本!154ページが手に入った!

何回も観た映画なのに、
この本と首っ引きでまた観直すと、
つなぎが変わっているのもわかる。

…だからなんだ?と、ひとりツッコミ
わかってます、好きとなったらとことん。
私はもう変人です

INTERSTELLARの英語脚本。
嬉しくてたまらない。

私は好きな映画があると邦画でも洋画でも、
好きなシーンの台詞を書いておきたいタチだ。

好きなものは可能な限り、
知りたい、味わいたい、という単純な思い。
この映画もその一つ。

でもふと、なぜ、この映画が
こんなに好きなんだろうと問いかけてみた。

ドラマ性、映像の素晴らしさ、音楽、
すべてが私の好みだ。

その中で、他の映画では見ない特徴が、
次元を視覚で表現した場面だ。

時間、人間の意識の領域、
理屈じゃない愛の“力”。

これらのことを現代の私たちはイメージとして認識している。

だけど、これらは
形があるわけではない。

過去と現在と未来はつながっているけど、
見えないし、一つにはなっていない

一つになり得るのは、
頭の中で想像したときだけだ。

頭の中でしか認知できない異次元のことは
空想の産物だと言われがち
だけど、
物理学では理論で説明されている。

この映画は、時間を物理的な形にしてみせた。

他にも意識、愛、の存在を知らせるのに、
サインが現れていたり、
そのサインの発信側をも描いている。

今まで心霊現象と一括りで片付けられ、
バカにされていた
かもしれないことを、
天文学や宇宙科学、
物理学の正確な論点を含めて
見事に映像で具現化
されている。
愛が時空を越えて伝わる事実の仕組み

小説でも俳句でも、行間に真理があり、
それは受け取る側の感性に委ねられる

と言われるけれど、
その行間を描いていることに、
私は惹きつけらるんだと思う。

だから何度か見ないと、
行間の奥行きを感じとるのは難しいし、
行間にあるものは、おそらく
正解不正解の類のものではない。
そんな制限は生じないモノが在る。

宇宙は果てしないのだし、それはイコール、
人間の芯を見ることに似ているかもしれない

好きなことを追いかけていると、
嬉しい情報が入ってくるものだ。
この映画の音楽についての面白い事実だ。

今年の8月、東京オペラシティで
映画音楽だけのオーケストラ演奏会に行った。
そこで『インターステラー』を演奏する前に、
音楽監督の戸田氏が話しておられた内容だ。

戸田氏はスターウォーズやスピルバーグの映画の作曲家ジョン・ウィリアムスと音楽製作で交流があり、アメリカ映画界の興味深い話が出てくる。

監督のクリストファー・ノーランが
作曲家のハンス・ジマー
にこの本を見せた。

ノーランとジマーは『インセプション』『バットマン・ダークナイト』でも組んでいる仲だ。

数日後、ノーランはジマーの作った曲を聴き
イメージが明確になり、
映画を製作すると決めたそうだ。

だからこの映画は、シーンの長さや構成を、
曲に合わせて脚本を整えたという


音楽から先にできあがった映画なのだ、と。

音楽は形を持たずに人の魂にタッチする。
それは誰もが認めることだ。

パイプオルガンを加えたオーケストラの音楽がホール全体を包んだ時、多くの観客は
太陽系を離れ、別の銀河への移動を想像した。

それは喜怒哀楽とは別次元の
闇と光と閉塞と無限が混在した
ギリギリの空間にいるような感じ
だった。

私の中の小さな理屈、
ねばならないというクセ、
常識はもう時代遅れで、

そんな地球という惑星の未来は限りがあると、
冷静に捉えることができる映画。
変人の私にはカンフル剤のような存在だ。

これは曲のメインテーマも入った『デタッチ』のシーンの一部
人間が移住する惑星を探す男女は、ブラックホールの強烈な引力を利用して残りわずかな燃料を節約する。
さらにロケットを軽くするため、女性パイロットだけを生かし、AIロボット男は自らブラックホールに落ちていくシーン。
実はそれが男を別次元に移動させ、物語はクライマックスを迎える。

私が行間を観ると表現したシーンは、この次に続くが長い。今回は音楽優先でこのデタッチシーンブラックホールは忠実に描いているという
そして5次元と3次元の混在と、過去・現在・未来が1つで描かれるシーンを。


ああ、また
自己満足満載の記事を書いてしまった。
でも、この映画ファンは山ほどいるので、
どうぞ、お許しいただきたい。

戸田氏が創設したフィルム・フィルモニアオーケストラについては、こちらをご覧ください。こちらは2年前の演奏会模様です。


今回もお付き合いいただき、本当に恐縮です。ありがとうございました。

いただいた、あなたのお気持ちは、さらなる活動へのエネルギーとして大切に活かしていくことをお約束いたします。もしもオススメいただけたら幸いです。