見出し画像

入院4日目

あっという間に、新薬3つ目を飲んだところです。
もう既に血圧が上がり始め、
手足が痺れて真っ直ぐ歩けなくなってきたので横になったところです。

ピンポンで看護師さんを呼んでいるけど、忙しいようでなかなかこない。

入院は7日間の予定で
2日目から毎日、
お昼に一錠づつ
新しい抗がん剤、
ローブレナ(ロルラチニブ)100mgを飲んでいます。

初日は、元気に階段で5階まで上がったり、
お見舞い客とおしゃべりしたり
カフェでコーヒー飲んだりして久しぶりの入院をはしゃいでおりましたが
2日目、新薬投与してだんだん様子が変わり、
3日目から
何だか思うように体が動かなくなってきました。

心配で色々なものを
病院まで運んでくれるお友達には感謝しかなく、来れば喜び、階段ぴょんぴょん降りていったりしてはいるのですがだんだんそうもいかなくなって来ました。

日中は元気で過ごせるものの
夕方から動きや、言葉が
だんだん鈍くなります。

辛い思いの中、
4人部屋同室のワガママなおばあちゃん患者を大声で叱る看護師が怖くなり、
とうとうこんな状態ではいられない、と
部屋を変えてもらいました。
だってね、
おばあちゃんも点滴を自分で抜いたりして戦ってるなんて、
今どき漫画でもありえない。

どうやらカーテンの向こうのおばあちゃんの腕は
血だらけのようだ。

なぜそれを優しくわかってあげないのか、
耳の遠いおばあちゃんに向けて
大きな声でさらに

こっちも忙しいんだから
50人もいるんだから‼️と
とうとうおばあちゃんをベッドに拘束してしまったようで
おばあちゃんも
ベッドからおろせー‼️
と反撃していた。

いつものように私も元気であれば
このやりとりも
笑えるのだが、
なんだろう、この看護師さんたちの言葉遣い‥態度‥と
気になるところが多すぎた。

若い看護師が
「あっ‼️ヤベェ‼️」と言ったときには
カーテン越しに
ドキドキしたものだ。

自分なりに4年前の病院との違いを感じているうちに、
あ、なんかこの感じ、介護士の友達によく聞く
介護施設の中の閉ざされた
闇の雰囲気だ!と

老人が多く、面会者が入ってこない閉鎖された空間。
オムツ替えの回数、コールの多さ、看護師がいつの間にか
介護士のようになっているのだ。

そりゃお互い大声にもなります、と分かってはいても
耳が遠い上に、年寄りの患者の側には、
気にする健康な人の目、
面会者が全くいないのだから。

ベッドに寝てる老人
VS 元気な若者の半密室での戦いマッチ‼️カンカンカンー‼️

コロナは病院の中の仕事風景も変えたってこと⁉️

3年の間、色々あったのだろうね。命がけで戦う気合いのある若者の負担は大きかっただろうな。

ワガママな患者と呼ばれてもいい、
この空間には耐えられない、と
変更を申し出るとすぐに対応してくれた。

部屋だけでなく
病棟ごとの変更だった。
気づいたら
4年前にお世話になった西棟へ行くことになった。

静かで、穏やかな空気
西と東というだけで
通路では繋がっているというのにこの差は何だろう。

風水的なものも関係しているのかもしれないなと
思ってしまった💦
だって西は落ち着き
東は元気だものね。

看護師長さんが、わざわざ挨拶に来てくれた。
4年前からいる看護師の
男の子にも夜勤で会えた。
彼はずいぶん成長し、
カッコよくなっていた。
もう中堅になっているようだ。

夜中に、隣のベッドのおばあちゃんの
ものすごい量の痰を
優しく声かけしながら
吸い出していた。

ライオンの遠吠えのように
ゴロゴロと苦しんでいたおばあちゃんは、
痰を吸ってもらった後
ぐっすり眠っていて
グッジョブ、ヤッタネ‼️
私まで頑張った気分だ。

応援を知っていたのか、
わざわざ終了後、
カーテンから顔を出してくれて
うるさかったでしょう、すみません、と私にまで配慮するようになっている。
元々優しい子なんだろうけど。

君こそ白衣の天使だーー❣️
と感動してしまった。

食事も4年前より美味しくなっていて
管理栄養士や調理人の素晴らしさを感じた。

同じ病院でも
病床数が多い分、
各部署の在り方というものは
違うのだろう。

東病棟に残してきてしまった
隣りベッドの奥様と、
廊下で会った。

どう?と聞くまでもなく
あのおばあさん、遠くの病室へ行ってしまったみたいよ。

と、漫画のような展開になっていることに笑ってしまった。
あの元気なおばあさんが
無事であることを祈る。
そんなこんなで、
また西病棟で入院生活が始まりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?