校内フリースクールの担当になって
コロナ禍以降、学校へ行けなくなる、行かなくなる子の受け皿として、学校内にフリースクール的な教室を設置することになったのですが、空き教室に設置できたものの、全く人的要員が足りません。
初年度は、主幹教諭やら、管理職が対応していたのですが、そこへの希望者が、どんどん増えていき、対応しきれなくなってしまいました。
支援員さんのヘルプがあっても大変でした。
年度が変わり、私が担当になったのですが、教科指導、欠課対応との兼任なので、けっこうきついです。
時間講師の先生が来てくれていますが、3時間しか居られないのです。
学年もクラスもバラバラ、登校時間、下校時間も毎日違います。
普通の授業を担当しながら、そちらの対応もしなければならないのは、かなりの負担感があります。
それぞれの子どもの特性や接し方もわからず、「ただ、1時間くらい、その教室にいてくれたらいい。」というスタンスでお願いされたのですが、ただいるというのも、なかなかつらい。
生徒は生徒で、やりたいことをやっている感じで、
「本当に、それでいいの?」と思ってしまいます。
普通教室の授業と、特別教室(特別支援のクラスはまた別にあるのです)の兼務は、担当する人の負担が非常に重いということがやってみてわかりました。
板挟みになるというか、ダブルスタンダードの中を行ったり来たりする感じで、とてもつらいです。
教室に入れない生徒さんがいる親御さんにとっては、
「まあ、学校に行ってくれるだけでも、いいだろう」と思うのだろうなと。
個に応じた指導とか、多様な生徒を受け入れるとか、よく言われていますが、それを実際に行うとなると、本当に難しいと思います。
人的リソースも、場所も、予算も、校内で工面しなければなりません。
人が配置されても、非常勤講師ですので、1日中、担任としてみてもらうわけにはいきません。
キツキツの状態で運営しているのに、ニーズばかり高まってしまい、
どうにもならないのが現状です。
また、自分の子どもが中学生になったこともあり、
「いつ、こっち側の生徒になるだろうか?」というプレッシャーを感じながら勤務しなければならないのも、しんどさの要因であるだろうなと思います。
いろいろなアイディアを試すのは良いのかもしれませんが、
その成果を検証せず、継続するのか止めるのかの判断をしてくれないから、
現場の多忙さは一向に解消されません。
多種多様なニーズに答えるのが、私達の仕事なのでしょうか。
学校という場が、本来果たさなければならない機能というのは、
本当はもっとシンプルなものだったと思うのです。
連休明け、学校に行けない、行きたくないと思う生徒が急増する時期です。
果たして、このような状態で、この制度を続けていくことができるのか
私自身とても不安なのです。
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