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結局自分の外に出られていない

毎日毎週毎年、楽しみにしているテレビ、ラジオ、映画がある。
「やばい、あと1時間で見逃し配信終わってしまう」とか、「今日は早く帰ってあの番組見よ」とか、それを追いかけることを含めて楽しい。
毎日毎週毎年、楽しくて仕方がない。
のは事実なはずなのに。。。

テレビで紹介されていたお店に行く。好きな芸人の連載は欠かさず読む。
自分の好きなものから得た情報で、さらに自分の好きなものが増えていく。どんどんどんどん好きなものが増えていくし、好きじゃないものも増えていく。好きじゃないから無駄なわけもない。いつかどこかで結びつくかもしれない。まあ、世界は広げておくに越したことはない、と思っていた。

だけど、果たして
私の世界は本当に広がっていたのだろうか。
結局自分の好きなものから一歩も出られていない。
類は友を呼んでいるし、自分の好きな世界、いわゆる界隈、で流行っていたら、それが世の中のトレンドだと思い込んでいるのではないか。
結局自分の好きな人が、自分の嫌いなものを肯定していたら、私はもう好きになれなくなる。

結局自分の世界から一歩も出られていないのだ。
結局自分の内側にひとり籠っているだけなのだ。

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