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不思議な自浄の夢

その中で、私は泣いていた。
みんなの前で泣いたことなんてなかったのに。

その人たちは、明るく笑っていた。
泣いてるー!なんてからかわれながら、私は泣いていた。

これは夢だな。あんな昔のことがなぜ?

そう思いながら目が覚めた。


目に本当の涙を感じた。

あの頃、私はみんなの前で、泣きたかったのかもしれない。




これは今朝(2023.2.16)に見た夢のことです。

20年ほど前、私は、今はなくなった、小さな洋服屋さんで数年間、働いていました。

スタッフは主に3人。私も含め、みんな20代半ばぐらい。
10〜20代向けのカジュアルな洋服や雑貨を扱うお店でした。

そこのオーナーさんとご縁があり、オーナーさんの仕事に対する熱意と楽しそうに働くスタッフに惹かれて、私も働かせてもらうことになったのですが、その頃のことは、どちらかというとネガティブな思い出として私の中に残っていました。

自分の接客販売の能力の足りなさを思い知らされ、どうしたら良いのかもわからず、周りにも頼れず。

今考えると、私の接客に対する心構えはもちろん、宣伝や教育にも改善の余地はあったなぁ、と今なら思えるのだけど、あの頃はそんなこと、わかりませんでした。

スタッフ同士も、店のために協力しよう!売り上げ上げよう!という気持ちは同じように持っていて、よくゴハン食べに行ったりはしていました。
でも、数年経ち、店長をしていたスタッフが、ある日突然仕事に来なくなって辞めたり、その後、私も転職したり、と、結局バラバラになって、お店自体もなくなってしまいました。



そんなこんなな当時でしたが、今朝の夢は、久々に私がヘルプとして?1日働きに行くor久々にお店を訪ねる?というものでした。この辺りあやふやですけど。

とにかく、行くと、スタッフはあの頃のままで、店は少し大きくなり、なんと喫茶スペースもできてる!

わぁ!大きくなったんだね!
とか言いながら、お店を見ている私。

かつての20年前のオーナーさんとも会い、話をしました。
ニコニコ元気そうでした。

みんな弾けるような、キラキラした、心からの笑顔。
働いていた頃にはあまりなかった、穏やかで澄んだ空気感。

そんな中、最高の笑顔のスタッフ2人とともにいた私は、急にこみ上げてきて、泣き出したのです。

「どうしたのー?」
「何泣いてるのー?」
と笑顔で言われながら、ヒックヒックと泣く私。

そこで、ぼんやり目が覚めました。

涙が少し出ていました。



夢を思い出しながら考えてみます。

何だったんだろう、この夢。

みんなの笑顔が頭に強烈に残っています。



過去の至らなかった自分。
それを心の奥底で否定している自分がいたことに気づきました。
こんなに時が経っているのに、
ずっと思い出しもしなかったのに、
まだ残ってたんだ!
驚きました。



その時は、その時の精一杯の力を出していた。
そして、その苦い経験があるから、今がある。
できなかった自分を認めて、受け入れていいんだよ。


そんな自分自身からのメッセージだったのかもしれません。



その時のスタッフ、オーナーさんが今、元気に、幸せに暮らしていますように、と祈りつつ、この夢が、どなたかの何かしらのヒントになればいいなと思い、書きました。





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