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2021.1.12 歯を抜いた

東京では雪が降ったようだ。冷たい雨に少し降られた。

お昼に最近できたブラジリアンレストランのパイとビフカツ弁当をテイクアウト。ここの店員さんは優しいから好きだ。おまけでついてくるスープが美味しい。

昼過ぎに家を出て、親知らずの抜歯。電車で歯医者へ行くのは、たまに一人で出かけられる時間なので嫌では無い。
電車の中はどうしてあんなに、本を読むのにいい環境なんだろう。

抜いた歯は、抜いたというより粉々に砕かれた。例えがおかしいけど、カシューナッツみたい。持ち帰るか聞かれたけど、どうやって持ち帰るのかわからないから断った。

大学病院って人が多くて、人間関係が複雑そうだと思った。みんな若くて、新入生歓迎会に参加している気分になる。仲の良い若い先輩たちに囲まれてちょこんとまな板の鯉。大人しく、されるがままに聞き分けのよい患者を演じてきた。

これで三本目だけど、術後の痛みはいちばんきつい気がする。縫合をしっかりしたからよく腫れるのだそう。おそろしい。

夜、一人っ子政策のドキュメンタリーを観た。実は中絶された子や殺された子、人身売買された子が多くいるのは知っていたけれど当事者へのインタビューを観て、そこに関わった人たちの精神構造が戦時下の人たちのそれと似ていると思った。

当時は仕方なかった、一人の人権より多数の利益が重要だ、という洗脳はもう断ち切らないと、どんな残忍なことでも、同じことを繰り返す。

日本ではどうだろう。一人っ子政策なんて、そんな政策こそないけれど、子どもなんて育てられるわけないという認識は十分すぎるほど浸透しているのでは無いかと思う。人間が働きすぎていれば、改善しないと望んでいても子どもを授かることも育てることもできないし、誰かの子を皆んなで育てようという気持ちも湧かない。今いる人を大切にしようという仕組みや考え方がないうちは、糸口は見つからないと思う。

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