なおらい堂/茶谷ムジ

東京・浅草の奥のほうにいます。催し物を開催したり、参加、お手伝いをすることがあります。…

なおらい堂/茶谷ムジ

東京・浅草の奥のほうにいます。催し物を開催したり、参加、お手伝いをすることがあります。小さな祭りが好き。過去の主催は「空想婆婆カフェ」「架空の民族音楽ワークショップ」など。2019年アーツ千代田3331で行われたマニアフェスタに「山谷マニア」として参加。きつね、たぬき。

マガジン

  • なおらい堂通信

    お手伝いする催し物や企画の紹介、イベントリポート、何か思ったことなどを書いていきます。 なおらい堂とは。 なおらい堂の「なおらい」は、「直会」と書く言葉からいただきました。 神事が終わったあと、お供え物のお神酒や御饌を参加者でいただくことをそう呼びます。 かみさまの前での儀式を終えたあとの、お食事と、それを囲んで延々とつづく深くて無邪気な、赤い顔をくしゃくしゃにした大人たちの脈略のない温かい会話は、うるさくて酒臭くても、幼き頃からふしぎと心地のよいものです。 なおらい堂は、専門性や洗練性のない煩雑な祖父の部屋のような空間です。

  • 女性学散策日記

    文学、雑誌、資料、シンポジウム、などなど。女性学を探索する日々を記録します。

  • Twitterの下書きを供養する

    Twitterの下書きに残された自分の膨大な下書きから、140字以上の言葉が与えられれば発信できたのではないか...というものを選び、供養しています。

  • 食べたもの日記

    食べたものの日記です。

  • 路上ものがたり

    路上で撮った写真から物語を考えます。

最近の記事

山谷・泪橋ホールにて、石橋幸トリオによるロシアのジプシーと囚人の唄ライブを開催しました。

2023年5月20日(土)、ロシアのアウトカーストによって歌い継がれてきた唄を歌う石橋幸さんと、小沢あき さん(ギター)、河崎純さん(コントラバス)のトリオによるライブを東京の山谷・泪橋ホールさんにて開催しました。 石橋幸さんが探し集めた、国家や独裁政権の抑圧に虐げられた民衆たちの唄を聴き、飲み、平和への祈りを語らい過ごす時間として企画しました。 イベントの詳細ページはこちらです。 各出演者、会場、地域の紹介を下にも記載します。 石橋幸 Ishibashi Miyuk

    • 読みました「コモンズ思考をマッピングする」

      神保町でフリーマガジン「じじ神保町」を制作していた頃に知り合った、需要研究所の山本眞人さんによる著書「コモンズ思考をマッピングするーポスト資本主義的ガバナンスへー」(BMFT出版部)。 近年、日本でもコモンズという言葉はよく聞くかと思いますが、重要な先行研究について、残念ながらまだ日本では翻訳されていない本がいくつかあるようです。本書では、その内容を踏まえた上で理論や実践がまさに地図上にマッピングされるように紹介されています。 耳馴染みのない人名や言葉が多く出てくると難し

      • それでも、踊る阿呆を観たいかも〜『イカゲーム』〜

        ※タイトルの写真は特に関係ありません。 『イカゲーム』が世界中で受け入れられている理由として語られているように、この作品は今や世界中が共感できる資本主義社会における一つの現実を鮮やかに描き出している。韓国という国を舞台に、勝者だけが巨大な富を得られる世界的に共感できる社会の歪みが皮肉られているのだ。主人公ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)もまたその社会の中で落ちるところまで落ちた一人である。 この主人公に筆者は『男はつらいよ』で渥美清演じるフーテンの寅の姿を重ねて観ていた。

        • 魔女はアボンリーを飛び出す。(Netflix「アンという名の少女」は世界を少し変える呪い)

          2021年、NHKで最終シリーズseason3が放送された「Anne with E」(「アンという名の少女」)についてとりとめのないことを書き残しておきたい。 原作とかけはなれているかL.M.モンゴメリ原作「赤毛のアン」、私もこの物語が大好きだった子ども時代を過ごした経験のある一人だ。図書館で村岡花子訳を読み、アンの真似をしてお墓を遊び場にしようと画策したり(「アンの青春」)、いちばん親しい友達たちと一緒に「赤毛のアンごっこ」と称して甘い比喩を取り入れた手紙のやりとりをした

        山谷・泪橋ホールにて、石橋幸トリオによるロシアのジプシーと囚人の唄ライブを開催しました。

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        記事

          女性学散策日記【6.市川房枝記念会女性と政治センターを訪問】

          このシリーズでは、あらゆる視点から女性学について知り、考えたり、感じたりしたことを記録しています。 女性学散策日記についての説明はこちら。 今回(2021年)、私は家族で新宿区へ出向き、市川房枝記念会 女性と政治センターへ訪れました。婦選会館という建物の中にあります。 素敵な外観です。「若いのに来ていただいてありがとうございます」とこれから会議に向かう職員の方から声をかけていただきました。 市川房枝さんという方は「婦選は鍵なり」の言葉で知られる、戦前から戦後にかけて活躍

          女性学散策日記【6.市川房枝記念会女性と政治センターを訪問】

          人間はAIを拳で殴るチャンスを狙っている?『フリー・ガイ』

          この記事は「批評の教室」(著:北村紗衣)読書会でディスカッションした後に参加した、カルチャーに関する文章をまとめる共同運営マガジンCULVIEWの初心者批評会で提出したものです。 ※映画『フリー・ガイ』のストーリー展開について言及があります(ネタバレ注意)。 2020年、ショッピングセンター企業であるウォルマートがAI搭載のロボットを効率、接客、稼働コストを総合的に検討し人間の従業員を選ぶという出来事があった(米ウォルマート、「人件費」削減のためロボットをクビに)。人工知

          人間はAIを拳で殴るチャンスを狙っている?『フリー・ガイ』

          女性学散策日記【5.choose大学フェミニズム講義全4回を聴取】

          Apple podcastで「フェミニズム」で検索するとなかなか多くの番組がヒットする。その中で、通勤途中になんとなく聴き始めた「choose大学」の全4回で開講されたフェミニズムに関する講義が勉強になったのでこちらの女性学散策日記にも少し感想を残しておきたい。 講義のタイトルは以下。 政治とは何か?  3月 フェミニズムと政治 菊地夏野(社会学者) 第1講「フェミニズムと政治」 第2講「ネオリベラリズムとフェミニズム」」 第3講「セクシャアリティの政治」 第4講「99%の

          女性学散策日記【5.choose大学フェミニズム講義全4回を聴取】

          女性学散策日記【4.ハリウッドを斬る!鑑賞】

          Twitterで話題になっていたこのドキュメンタリー作品を観たくて(「返校」とか他にもいろいろ)、家族会議にかけて退会していたNetflixにやっと再登録した。 (なぜか同時にU-NEXTにも入会した、、、絶対に観切れない、、楽しみを通り越して絶対に観きれない映像コンテンツの海を前に腹立たしさと悔しさでストレスを感じている。) この作品は軽い気持ちで観ることができるだろうとワインを飲みながら呑気に観始めたのだが、くすりと笑えるシーンは案外少なく(?)、時折「うーん」と声の

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          女性学散策日記【3.根のないフェミニズム出版記念ブックトークへ参加した】

          「根のないフェミニズム」とは韓国のif booksという出版社から発売された本。韓国でオンラインの掲示板からスタートしたメガリアという匿名のフェミニスト集団の軌跡をドキュメンタリーとして記録した内容だそう。 10/1(金)はこの本の出版記念イベントが日本のアジュマブックスという書店によって開催された。私は韓国のフェミニズムについては、「82年生まれ、キム・ジヨン」という作品が話題になったことくらいしか知らなかったが、先日、西荻窪の本屋さん「旅の本屋のまど」でたまたま手に取っ

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          女性学探索日記 【2.エトセトラWe❤︎田嶋陽子特集】

          フェミニズム、という言葉への受け止め方が大きく変わったきっかけとなったと思われる本は、この「エトセトラWe❤︎田嶋陽子特集」という雑誌。 それまでも、戦争中に起きた女性への性暴力や女性が自分の思うように生きることが今より困難だった歴史などには関心があって本を読んだり講演を聞いたり、映画やドラマを観たりもしてきたが、フェミニズムという言葉には結びついておらず、当てはめる言葉のない私個人の考え方として中に浮いていた。 この雑誌を知ったのは多分Twitterかもしれないが、もし

          女性学探索日記 【2.エトセトラWe❤︎田嶋陽子特集】

          女性学散策日記 【1.はじめに】

          今まで少しずつ読んだり触れたりしてきたフェミニズムや女性史について、もっといろいろ見聞きして考えていきたいと思い立ち、記録をしていくことにしました。 女性の歴史や、女性の権利や立場に関する新しい考え方、ムーブメントなどについて知ることをこの日記では一般的な呼称を習って女性学と呼びたいと思います。 独学で、自分の興味や偶然の出会いを元に手当たり次第触れていくような形になると思うので、探究や研究といった言葉は使わず「散策」と名付けました。 これまでの経緯幸いなことなのか、愚

          女性学散策日記 【1.はじめに】

          食パン

          友人にいただいた大きな食パン。切り分けて冷凍庫に入っているのを今朝食べた。 すぐりという木の実のジャムを塗った。 ふだんはけちけちと卵を使うけど、今日はなんとなく3つも卵を使ってスクランブルエッグを作った。 久しぶりに朝から家でコーヒーを飲んだ。ホットコーヒーの季節になって、あまり時間はないのに飲みたくなった。最近、横浜で買ったアンパンマンの陶器のコップが小さくてカラフルで可愛いので、我が家ではどうも争奪戦になる。コーヒーを飲むのに本当にぴったりのサイズとカラー。 秋にな

          ベルプリ

          今日は夏が最後に一踏ん張り、蒸し暑くてたまらなかったが、負けじと我々もよく動いた。 祝日で保育園が休みだから仕事もお休みだったが、娘を連れて少し山谷をうろうろ。おじさんたちとお喋りしてあかんボーもご機嫌だった。 眠ってしまい脱力したあかんぼを抱えて吉原へ。展示を観にきた大学の後輩とキャリオカ(喫茶店)でサンドイッチを食べ、本屋では店主に貰った白くまのいちご味を食べ、京橋へ移動した。 京橋ってあんな街だって知らなかった。大きな銀色のビルの合間に変な路地があったり、古いものを

          玄関ツイート

          ※「路上ものがたり」シリーズ。路上で撮った写真から物語を考えます。 SNSではいつも大人しいあの子も、家の玄関の扉で行う短文投稿で思ったことをそのまま発信する姿で印象が変わってしまうことがある。 イエロー1色のアイコンで、その日に食べたおやつや好きな映画やドラマの話、道で見かけた猫のことをSNSに投稿する彼女。おやつは上げるが食事は滅多にあげない、好きな映画やドラマの話はするがおもしろくなかったものや物議を醸した作品の話はしない、猫は遠くに写したものか横向き、寝ている姿の

          食べ切れない月見だんご

          子どもがアンパンマンを好きな理由は日本人が遺伝的に丸いものが好きだからだとともだちが言っていた。 ドラえもんは藤子・F・不二雄が起き上がり人形から着想したそうだが、より古代の記憶を引き継ぐ子供はみんな丸いものが好きなのか。 うちのアカンボーは保育園で少し年上の園児にかわいいかわいいとよく抱きつかれて「ヤメテ!」と言っているが、多分、人より顔が丸いから好まれているのだと思う。 きっとこれも喜ぶだろうと大きな月見団子を12、3個こねて重箱に詰めたが、誰も食べない。水気が多く

          食べ切れない月見だんご

          伊達巻の入った五目そば

          午前中から電車に乗って、昼は葛飾柴又でとった。いつもは天丼の大和屋さんに立ち寄るが、今日は行列が10人は居たので素通りして、 予定していた通りのとらやさんへ。 とらやさんではお団子は食べたことがあっても食事はしたことがなかったから一度ランチへ寄りたかった。メニューを見ていて気になったのは伊達巻入りの五目そば。栄養もあってアカンボも食べられるだろうと思った。二人でモリモリいただいた。 今年2度目の寅さん記念館では友人にアカンボ預けて一人謎解きゲームをして、帰りはずっと寄って

          伊達巻の入った五目そば