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ゆめのおわりに


友達でいられるよねなんて
思ってもいないくせに
ただこの場をやりすごすための空気が
窒息しそうなほどに薄い
喉をきつくおさえてみても
まるで深い海の底にいるみたい
おぼれる
おぼれていく
泡にのまれて消えてなくなりそう

ほんとうに好きなのはきみなんだよ
耳のそばで囁いた
嘘みたいな言葉に胸をはずませた日が懐かしい
抱きしめた時の髪の匂いがたまらなく好きで
好きで
好きで
大きく深呼吸をする
まるで私がここにいる意味を
深く求めるみたいに

瞳の奥に映るその人があまりに綺麗で
綺麗で
綺麗で
涙なんてこぼれやしない
あなたは私を通り過ぎたの
ただそれだけだった恋


澄んだ海に架かる大きな橋をふたりで歩いたあの日まぶしいくらいの日々
私には贅沢すぎたみたい

抱きしめた時の髪の匂いがたまらなく好きで
好きで
好きで
大きく深呼吸をする
まるで私がここにいる意味を
深く求めるみたいに
瞳の奥に映るその人があまりに綺麗で
綺麗で
綺麗で
涙なんてこぼれやしない
あなたは私を通り過ぎたの
ただそれだけだった恋



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