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セルフブランディング

 何かやりたい。そのセカンドライフの意欲を固めていきましょう。

 セカンドライフでは、その資本は何と言っても「自分自身」です。
では、自分のコトを理解していますか、という問い掛けをしてみます。

 2つの問い掛けをします。
1)私は      です。
2)私は      することができます。

 最初の質問は、自分が何者であるのかという定義です。
社会での役割を分類した名詞で表現され、例えば、(経営者) (会社員) (経営コンサルタント) (パン屋) といった言葉で表現されるでしょうか。
 2番目の質問は、あなたが発揮できる能力の総体という定義です。
例えば、(経営する会社で20人の社員を幸せに) (持続可能性ある再生エネルギーの開発マネジメント遂行を) (獲得した実践知のすべてを提供) (健康なデイリーフードを毎日提供) といった言葉で表現されるでしょうか。

 私がセミナーで体験した、もっとも広く設定した応えは、「私は人です」「私は人を幸せにすることができます」という自己定義でした。
究極といえますが、対象とする時間軸は1年とか3年くらいのレンジで、自ら行動が起きてくる時間軸で考えてみてください。

 次の問い掛けです。
3)どこの誰が、この財・商品・サービスを探していますか。
4)それは幾らですか。

 4つの簡素な問い掛けですが、応えを導き出していくためには、実は相当な思考の量が求められています。

成功の方程式

 ケーススタディとして成功の方程式という9マスを記述してみてください。上図のように「過去」「現在」「将来」という3つの時間軸がありますが、セルフブランディングにもこれは当てはまります。
 未来の自己像は、かならず過去から現在を通って、将来の価値を創造する将来の自分について考えてみるというコトになります。

 最近メジャーリーグで活躍されている二刀流のMVP人の、高校時代に書かれた82マスの曼荼羅図があります。目的に向かって8つの手段を講じる連関図も、セルフブランディングに大いに役立つものです。

モヤモヤ解消法

 セルフブランディングの曼荼羅図を「妄想画」として絵描きして、
壁に張り出したポスターを毎日眺め大局的み観るモヤモヤ解消法です。
 モヤモヤの真因をあぶりだしていくには、あぶり出しに関する豊富な実践知が不可欠です。と身も蓋もない書き出しですが、始めないコトには、脳内にあるモヤモヤを解消するコトなど覚束ないはずです。

妄想画

 これはNAOS研究所の事業領域を妄想したチャートです。何をしている人か、おぼろげに湧き上がってきませんか。右肩の個人で起業する「なりわい業」のアドバイス領域は、大きな企業の中の大きな組織で育った私には、数十年ぶりに取り組む、それは新鮮な領域です。

 この図は過去と現在進行形が混じっていますが、読者の方が描くときも混在で構いません。順序も構成もキレイも要りません。これ (目的) をやるために、これ (手段) をやっている。目的と手段で紐づけて書いてください。重複しても飛躍しても構わず書き込んで行ってください。

 みなさんは、きのう考えていたコトを思い出しますか。では1か月前ではどうでしょう。いや手帳に書いているよという方もいますが、極めて重要なコトは、通勤途上だとかコーヒーブレイクしている最中とかで思い出せるのかというコトなんです。これはセルフイメージングです。

 NAOSでも4つの手段ヒゲが出ていて、新たに生業への取り組みが加わっている構造図に成っています。今考えているコトが、新しいコトへの挑戦なのか、現在取り組んでいるコトの補強なのか、その理解は瞬時です。このとき未記入の内容は妄想画に、つどつど描き加えましょう。

 一見関係なさそうな暴走した思考に出くわした時も、ここに描き加えておきましょう。対話しているとか行動している状態は、外形的に見えています。しかし思考とか意識とかは、脳内のカギの掛かったところで行われており、たいへん揮発しやすい状態でもあります。

 思ったらメモ取りをして、ポスターにしてある妄想画に描き加えてください。そのヒゲだらけの妄想画を、まいにち毎日、眺めてください。

 この妄想画を描く、演習型のセミナー受講した多くの方が、自分シナリオを描くことに成功しています。いや、描けるまで妄想をつづけるように、講師はしつこく演習を重ねていきます。

 ケーススタディ、NAOS研究所の自分シナリオをみてみましょう。
この妄想画には、個人として2つの軸があります。
1)経営コンサルやアドバイザーとしての ”あたまの体操” 。
2)山登り・温泉・そばといった "からだの体操" 。

 この2つの新陳代謝は、NAOS研究所のもっとも重要な理念です。

 さて皆さんも、日頃から妄想に励み絵に描き眺めてみませんか。
モヤモヤしてるなら、今から始めましょう。

整理整頓

 アナログな手書きで取り留めもなく妄想画をたくさん描くことを強く推奨します。これをアプリを使ってデジタル化すると、思考や意識の中の残像がドンドン薄くなりがちです。

 問い掛けです。
1.知らないコトを、実行に移せますか。
2.覚えていないコトを、実行に移せますか。

 上の2つは知覚のできばえに関する問い掛けですが、行動するためには、知覚がとても重要な要素になっているコトを理解していただけたと思います。妄想画を描いていただいたのは、モヤモヤの知覚を思い起こし意識するという常態をつくり出したいと狙ったからです。

 このステップでは、混沌とした妄想画から、自分のやりたいシナリオ発見を促す、思考の整理整頓でもあり、新たな組み立てでもあります。

 整理整頓には、いまやビジネスシーンでお馴染みのフレームワークを使います。とくに拘りはありません。例えば2軸2択フレームが仕分けにはポピラーでしょう。やりたい/やりたくない、できる/できない、と設定した2軸に当てはめていくと、大雑把に選択されますし、このさい捨てようと決断できれば、一先ず成功です。

2軸チャート

 まいにち描き加え眺めた妄想画の中から「できる✕やりたい」のセルに書き込めた妄想は、どんなものでしたか。2軸チャートの白いセルに自分のチカラを注ぎ込んでいるのは、とてもモッタイナイのです。
※できるやりたいの時間軸は3年程度の未来志向で考えましょう。

知覚の行動

 モヤモヤの整理整頓は如何でしたか。
読者が行動を起こすモヤモヤの解決策は、世界に二つとない方策です。したがい行動則を自分以外から引き出そうとしても、自分解ではありえず結果として徒労に終わります。

 なにを見て、すばやく行動するのか、これから先、特殊解でもある自分解を引き出して前進していっていただきたい。

 ひとり起業を進めていくために、大前提となる自分を深く理解するコトから始めてきました。このセルフブランドを原資にして善なる価値を創造していくコトこそが自分の仕事であるはずなのだから。

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