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「起業家教育」って一体何?

Facebook上で日本の起業家教育プログラムへのインプットを求められた友人(僕にそんなこと聞く人はいません)がアイディアと意見を求めていたので「意見」として書いたものを転載します。

起業はしたいかしたくないかだけで「起業の仕方」や「起業の仕組み」を教えてなれるものでも教わってなれるものでもありません。そして就職・就社と天秤にかけるキャリアの選択肢などでもなく「世に問いたいものがある」人が勝手にやるものです。

世に蔓延る「起業家教育」の多くは「起業しろと煽る・けしかける」もので向かない人まで憧れで創業させてしまい結果いろんな人を不幸にするだけではないでしょうか。

学問・教育・啓蒙として行うものにはそのように疑問と懸念しか感じていませんが「起業家になる学び」は当事者として仕事や生活の中で可能だと思います。

そしてその本質は「モノ(製品/サービス・技術)」を作ることのできる人」が「ヒト(他人)に任せられるようになる」「モノを売れるようになる」「カネの流れを作り出せるようになる」ことだと思います。

「ベンチャーキャピタルから資金調達してM&A・株式公開でエグジットする」のはその一形態でしかなく、もっと言えばそれは「託されたお金を増やして返す」形式での資源確保でしかなく、起業家が世に問いたい己の構想を実現する手段の一つでしかないのです。

そう考えれば起業家「教育」というのはありがちな「社会課題見つけてその解決策に取り組みなさい」という意識高い行動を促すものではなく「自分が生きた証として世間に対して仕掛けてみたいことはあるのか、それは誰のどんな問題を解決し、どうやったらお金になるのか」という自己のエゴ充足と他者の欲求充足を同時達成する利己・利他的行動を促すことなのではないでしょうか。

それを可能にする現実的な環境と活動を「教育プログラム」に落とし込むことは可能か(そしてそもそも意味があるのか)については機会を改めて考えてみます。

記事に書くのはいつになるか知らないけど(笑)。

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