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2年目フリーランスフォトグラファーのぶっちゃけた話

ぶっちゃけた話。フリーのカメラマンって稼げるのか?ってことですが、しっかりと努力している人はちゃんと生きていけるぐらいは余裕で稼いでいるだろうって思っている。

スタジオを持ったり、登録制のサイトに名前を載せたり、ポートフォリオを作って売り込んでいたりとしている人たちは何人もいるけれど、ぼくはそこまでのことはしてなくて、Instagramがメインで知り合いが声をかけてくれたり、投稿を見た人がDMをくれたりしてなんとかお腹が空かない程度に生きているという感じで今もやっている。

周りはどう見てるのかはわからないけれど、なんか忙しそうって勝手に思い込む人が多いようで実際にはそんなことないよってことと、意外と稼いでないよ、ってことを赤裸々に暴露してしまおうかというところ。

.売れないフォトグラファーがもらっている月の仕事量とぶっちゃけの月収


ぼく自身本業としている傍ら、シェアハウスの運営やコワーキングスペースの仕事、その他の仕事もしつつのこととなるので実は本業というほど多いわけじゃない。

いただいてる仕事に関して言えば、家族写真よりは店舗の商品写真であったり、演劇やイベントなどのレポート的な写真をメインにいただいてることもあってか、仕事の本数で言えばひと月に撮影する数は多くて10日程度、少なければ5日程度。

一件あたりの単価で言うと予算などで変動もあるけれど、20,000〜80,000円の間をウロウロしている。 

単純な計算だけど1日8時間10,000円のアルバイトを週5で入ると20日で20万。

ぼくが仕事をする上で金額の計算をするときは上の1日10,000円というのが基準になって、1日撮影と言っても実際には撮影している時間は3〜4時間程度で編集にはそれと同じくらいの時間計算をしている。
4時間の撮影と4時間の編集で10,000円ならば普通にアルバイトしたらいいんじゃないかというのがぼくの考えなので、大体はそれ以上の金額をいただくことが多い。

月収20万という金額を稼ぐために、10日の撮影と10日の編集ならばわざわざフリーランスになることもないし、アルバイトでその辺の飲食店や夜勤のある工場で働いてたほうがきっと稼げるのだから、できる限り10日程度の稼働で20万を稼ぐ単価をつけることが重要になってくる。
つまりは平均すると一回あたり20,000円の仕事をコンスタントにしていくことがカギになるというわけ。

2023年9月の仕事量は
7回の撮影で、収入は250,000円
その他の収入もあるけれどカメラの仕事ではそれぐらいだ。

.そもそもその仕事はどこからやってくるのか?

前述している通り特に営業をかけているわけでもない、登録サイトに登録してしているわけでもない弱小のカメラマンにどうして仕事が来るのか?というところなのだけど、実は大したことをしているわけではなくて「たまたま」と「運」と「人の縁」が結びつけてれている。

Instagramに写真をあげ続けては人に会い続けて、なんとかこうにかお金をいただけてるのはありがたいことなのだけど、どうしてそんなに仕事が来るのかはぼくにも実は分かってないので少しばかり分析してみようと思う。


今ぼくがやっていることとやってないことの棚卸しをしてみる

やっていることは
1.SNSの更新はなるべくしている。
2.SNSでのメンションをしてもらえるようにしている
3.人に会うことはやめていない
4.カメラマンです。って言い続けている。
5.イベントごとには顔を出すようにしている
6.ポートフォリオ、ホームページの作成をしている

やっていないことは
1.値段の安受けはしない
2.めんどくさい仕事はやらない

SNSの更新はしている、とメンションクレジット記入については、これにはかなり重きを置いていて、その理由が写真をあげれることといつどのタイミングで依頼が来るのかわからないから写真の更新はしたほうがいいよねってこと。

企業さんとのお仕事になるとポートフォリオありますか?と言われたり、フォトコンに応募するにも1年以内に撮影したものに限る。というものがあって

ポートフォリオは『僕はこんな写真を撮れます』と企業側に対して言うことであってそれを見て判断していただけるものだ。
ポートレートを撮れるのか、ウェディングを撮れるのか、商品撮影をできるのかそれらの判断を自分がセレクトした写真の中で企業さんが"この人にならお願いできそうだな"って思ってもらえるもの。

本題であるSNSの更新は企業が見るのではなく、一般の方やSNSを使用している個人商店などや団体が多いイメージで、そんな方々からもらう仕事が増えたのがSNSの更新を日ごろから行なってからというのがある。
更新をしたからすぐに来るということではないくて、ある意味ポートフォリオ的にSNSに上がる写真や文章、そこから見える人となりを見て依頼をしていただいている印象が見えた。

だから下手なことは言えないし世界観を崩すような写真もあげてなくて、意識しているのはお金をもらって写真を撮っています。と思ってもらえるように更新している。
変な言い方になるのかもしれないですが、SNSの世界にいる「趣味なので無償で撮ります」みたいなフォトグラファーにはならないでおこうってことはいつも心得ていること。

仮に無償で撮ることになるのならば必ずクレジットの記入と二次利用については連絡をいただいてからを約束していて、こういうことを言わないと無償で撮ってくれるという部分だけが浮いて目立ってしまって結局仕事には一生繋がらない負の連鎖が始まってしまうので、それだけはやめている。

そして人に会うこと。については
いつどんな人がどんな風にぼくを見つけてくれるかわからない世界だからこそ会うことは積極的にするようにしています。

お金がない、時間がない』は言い訳にしかならなくて、お金がないならバイトなり働くなりして稼げばいいし、時間がないなら予定を詰めすぎなければいいだけのことでたった数時間、たった数千円のもので会う機会を悩んでしまってはカメラマンとして依頼は来ないと思うんです。

知り合いがお店を始めたなら行ってみたらいいじゃないですか
そこで出会うだれかがあなたに依頼するかもしれない

イベントがあるなら行ってみたらいいじゃないですか
次回のイベントカメラマンとして依頼が来るかもしれない
別のイベントに呼ばれるかもしれないじゃないですか

汚い話だけど数千円単位のお金と数時間の時間で、数万円分の仕事につながる可能性があるのならぼくはそこに賭けてみる価値はあると思ってる。
それぐらいの下心を持ちながら誰かに会うのって全然ぼくは間違ってないと思ってる。


その結果が今のぼくであるのが証拠だ、と言えるほどになるまではすごい時間のかかることをしてきた。
つらい時間なんてたくさんあったし、いつまで経っても稼ぎにならないこともあったりして、いつまでこんなのが続くんだろうかっていつも考えていた。

何も未来の見えないままで、まるで泥の中をもがいては沈んでいく感覚の中、誰かがぼくを見つけてくれたのだ。


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