1978年（昭和53年）、中学3年生。同じクラスのI君とは家も近く同じ洋楽ロック少年だったから、よく遊びに行ってた。高校受験を控えてたが息抜きと称してクイーンやキッス辺りをガンガンかけて盛り上がってた。家には可愛らしい妹ちゃんがいつもいた。

そんなある日、クイーンが翌年来日して福岡でもコンサートを行うという。僕らはすぐ「観に行こうぜ」と言う話になり、I君の妹ちゃんもクイーン好きなので、3人で行く事に。
チケット発売日。西鉄福岡駅のコンコースの左側にある薄暗い階段に早朝から並ぶ。開店して岩田屋7Fのプレイガイドで無事買えた。

その後、都合でI君は行けなくなり、僕は彼の妹ちゃんと2人で行く事に…。

1979年5月1日、九電記念体育館前。I君の妹と待ち合わせ。妹を心配して兄も付いて来た（何せまだ中学生だ）。入り口でI君とは別れ2階スタンド席、上手ブライアン側へ。

僕は元々コンサートで「イェーっ！」とかするタイプではない。しかも今回は親友の妹ちゃんが隣にいる。いつも以上に大人しく観てた（後で兄に「せっかくのクイーンのコンサートなのに静かに観てたよ」と言ってたらしい）（笑）。
1曲めの"We Will Rock You"から、ともかく圧倒され（ガラス窓がPAの振動でガタガタ揺れてた）、凄い迫力だった。ステージを所狭しと動き回り、時にはピアノに座って熱唱するフレディ。轟音をかき鳴らすブライアン。クールなジョン。女の子に超人気だったロジャー。

コンサートが終わり、西鉄電車に揺られ、井尻駅で降りバスに乗り、妹ちゃんは僕より先に１つ前のバス停で降りてバイバイ。何せ高校に入ったばかりの僕と親友の妹の中学生である。しかも時代は昭和。携帯もLINEも持ってない。交換するものは何もなし。妹ちゃんともそれっきり。よってこの話は全く色っぽくなく終わりです（笑）。