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【臨床日記】歩行分析できてますか?

先日のパーソナルレッスンでいらした方が、ある病院の理学療法士に指導されたという歩き方を見せてくれました。
びっくりしました。
鼠径部を押し出しながら歩けと。

また、歩行分析では比較的よく歩けてますよと言われたどそうです。

僕からみたら、脚長差によって骨盤は側方へシフト、上半身も側方へシフト。
腕の振りは左右差があり、とてもじゃないですがいい歩容ではありませんでした。

正しい姿勢の指導もめちゃくちゃ。
正直いって言葉を失いました、、、。
そのPTに変わって謝りました。
勉強不足ですいませんと。
いい加減なこと言ってすいませんでしたと。

僕ももちろん完璧なセラピストではないです。
苦手な分野も分から何ことも沢山あります。
でも、分からないことは知ったかぶりはしません。
良くないものをいいとは言いません。

少なくとも、歩行分析に関してはPTとしてのプライドもあります。
この記事を書いたところで、その担当したPTに伝わるとは思っていません。
問題意識がないのですから当然見ないでしょう。
でも、この記事を読んだ他のセラピストの刺激になればいいかなと。

承諾を得て他の方の歩行動画を載せます。
何が問題点なのかピックアップしてみて下さい。

ヒントは以下の視点です。

  • 左右の立脚時間の差

  • アライメント

  • 立ち直り

  • 衝撃吸収能力の差

  • 腕の振り

この異常が見れないなら結構な問題です。

答えはあえて言いません。
ちなみに、問題点に対して補正をして、エクササイズ後の歩容はこちらです。
同日15分後くらいの歩容です。

この変化も分からないとしたら大変です。

もし不安だという方は、僕のところに勉強に来て下さい。
今度歩行分析の講座をしないといけないなと感じています。
PTであるならば、歩行分析は同じ水準で見てもらわないと、資格が泣きます。
なんのための資格なのでしょう。

知識はあるけども使えない。
理論は言えても患者さんの現状は説明できない。
原因が分からないのに対処法だけは提供する。

残念でなりません。
昔の自分ももちろんそうでしたから、その残念PTを頭ごなしに叱ることもできません。
システムや教育制度が不十分なのです。

僕ができること、、、。
ブログで現状を嘆くことと、やはり講座などで後進の育成をしなければいけないということでしょう。
また一つやるべきことができてしまいました、、、。

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