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『あひるの空』全51巻を振り返る18巻

こんにちは!なおとです。
今回も「あひるの空」全巻振り返りやっていきます!今回は18巻。ついに横浜大栄戦も終盤です。空と鷹山、トビと不破、白石と千秋と因縁が数多く生まれ大栄が最大のライバルと分かる1冊です。
1巻からの振り返りもマガジンとしてまとめていますので下のリンクよりどうぞ。

今回も下記フォーマットでやっていきます。

1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し

横浜大栄戦も最終Q。敗北は誰の目に見ても分かるほどの圧倒的な点差。それでも藻掻き進み続けるしかない。しかし、遂に白石がクズ高に絶望を押し付けるーーー。

1.本巻の注目キャラクター

18巻は「白石 静」をピックアップします。横浜大栄の2年生エースとして、13巻の北住戦に初登場します。
身長は184㎝のポジションはSF(スモールフォワード)。ドライブ、3P 、パスとすべてのパラメータが高く、異論の余地なしで「あひるの空」全キャラクターの中で”最強”でしょう。クズ高との一戦では要所で活躍するといった控えめでしたが、最終Q残り1分でその牙剥きます。たった1分で一人で16得点。千秋が赤子のように何もできず圧倒します。同時に大栄とクズ高の差が明確に描かれたシーンです。

-日向武史-あひるの空-第18巻-–-漫画BANK

これが千秋の因縁の始まりです。
監督である酒巻は「白石程ストイックな奴は見たことねぇ」と称賛し、さらには51巻では白石が自身のことをこう語っています。

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成せる人と、そうではない人の違い。それは”そこ”から違うのだと。これは絶対的な才能のことを指しているのでしょう。白石は自身の才能に10歳の頃には気づき、さらにこの特質は同じ種類の人間をかぎ分けることが出来ると語っています。

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この白ユニの7番見覚えがありますね。

・白石と常磐
 白の7番は常磐で確定です。川崎湊中学の7番は常磐と36巻で描かれていますので確定です。
白石の同じ特質をかぎ分けることが出来るとはどういったことなのでしょうか。
白石は小学校の頃に酒巻に対して「NBA選手」になりたいと言っています。
ただ夢を語ったのではなく、プロには確実になれるから、さらにそこから先の夢のことを語ったのでしょう。
作中でも圧倒的な才能の白石が常磐のことを同じ特質だと嗅ぎ分けています。
もはや考察の域ではなく確定事項として常磐にもそういった未来が来るということです。
常磐自身は大学ではバスケはしないと語るシーンがありますが、千秋ともに天龍大学に進学しバスケを続けている未来が描かれています。白石と常磐はバスケに対してのスタンスが違いますが、常磐のように圧倒的な才能は自身の意図とは関係なく他者が見つけてしまうのでしょう。


2.連動して読むならこの巻

36巻と39巻です。
36巻では常磐の中学シーンの回想があります。そこでは県大会にて白石の所属する港北中学と対戦します。

-日向武史-あひるの空-第36巻-–-漫画BANK

対戦後白石は常磐に対して何か声をかけています。常にサバサバと冷めている常磐がこの瞬間にグラッときたと語っています。
果たして何を言われたのでしょうか。

さらには39巻では同様のシーンが存在します。

-日向武史-あひるの空-第39巻-–-漫画BANK (5)

これは51巻から始まる大栄との再戦後のシーンです。試合後千秋に対して白石が何か言っていますね。そして千秋のスッキリとした晴れ晴れとした笑み。
具体的に白石が二人に対して何と言ったのかは明言されていません。
同じ特質をかぎ分ける能力から白石は2人の才能を嗅ぎ分けて確定した未来について語ったのではないかと予想しています。

「プロまで上がって来いよ」

完全に予想ですが、こういったニュアンスの言葉を放ったのではないでしょうか。白石は作中でも常磐と千秋にはやたら関係していると思います。これは2人の才能を認めたが故だと思います。

3.深読みするためにもうひと押し

白石、常磐この2人の未来は恐らく確定しています。
白石は最短で頂上まで駆け上がるのが予想できます。現に「チャラチャラ飾りでバスケをするつもりはない。最短で頂上まで駆け上がりたいんだ。」と語っている通り本当に最短で駆け上がりそうです。そして最短で駆け上がることが出来る実力があるのも事実です。

常磐は作中でも白石と同等もしくはそれ以上だと明言されています。千秋が「白石よりもお前の方が上だと思っている」と常磐自身に放っています。バスケを続けえる限り勝手に未来が開けるような才能、実力ともに伴っている選手です。作中では白石と常磐はよく対比されていますし、白石と常磐はプロ舞台での活躍が予想できます。

では千秋はどうなのでしょうか。二人と比べて劣っているように描かれがちですがプロもしくはそれに近しいとこまで行くのか気になります。恐らくそこまで描かれることは無いのかと思っていますが、予想すだけで楽しいのも事実です。

18巻の振り返りは以上です。ほぼ白石の話でしたが、18巻はクズ高バスケ部の同好会設立記念する一冊です。ここからが新たなスタート。「あとはただ光の射す方へ」駆け上がるだけです。

19巻からクズ高再スタートです。これからどう成長するのか見物です。それでは次巻でお会いしましょう!それでは!


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