なごのキャンパスロゴマニュアルのコピー

R-proが「特定の場所」にドメインを置くということ

2019年4月2日。リリースをさせて頂きましたが、今秋から旧那古野小学校がワークスペースとして再生し、「なごのキャンパス」としてリニューアルされます。そしてR-proは、その運営チームの一員としてジョインすることとなりました。2018年の12月には採択されていたこの事業(http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000106732.html)ですが、先月末、正式に名古屋市と主体業者である東和不動産が締結を済ませましたので、R-proとしてはこのタイミングでリリース(http://rpro4dp.com/archives/530)をさせていただきました。

■R-proは何をするの?

そもそもなごのキャンパスはどんな施設になるのという点ですが、名古屋市が出した方針によれば「広域的な交流の促進」、「産業・知的資産を活かした創造」、「地域力の創造と発展」という3つのアクションを起こしていく施設になります。仕様書の段階から思っていますが、正直とんでもなくハードルが高い。もう少しわかりやすく咀嚼して言葉にするならば

1.観光のハブになり

2.スタートアップやベンチャーを創出し

3.那古野エリアの地域力アップをしてください

というお題なわけです。一つ一つ切り分けて考えてもとんでもないお題。それをこの旧那古野小学校を使って全てやりなさい、とのこと。今まで色々な事案を拝見させて頂きましたが、その中でもトップクラスの難易度だなと思います。

そしてこのなごのキャンパスでR-proがやることですが、主にブランディング、プロモーション、クラウドファンディングのサポートになります。我々がジョインすることでこの難易度の高い山をできるだけ登りやすくすること。それが役割かなと自分なりに解釈しています。

■はじめて「特定の場所」にドメインを置くということ

私たちR-proは、今回このなごのキャンパスに入居する方向で準備を進めています。そもそもR-proの歴史を振り返ってみると、「特定の場所」にドメインを置いたことがありません。この場合の「ドメインを置く」というのは、「R-proがある特定の場所に居ながらコミットすること」という意味で使っています。これまで岡崎のおとがわプロジェクト(現・quruwa)や、三ツ川タウンプロジェクトなどマチヅクリでの関わりや、昨年の防災フォトロゲを開催した一関、オレンジフラッグの#beORANGEで入っていった宮崎などボウサイの関わりで色々なエリアでお仕事をさせて頂きました。ただ、R-proはそこには居ないんですよね。全て外から来て活動させて頂いた事例です。

そして今回、いよいよ「自分たちもそこに居るプレイヤー」となるわけです。正直期待と不安でいっぱい。なにせやったことが無いスタイルなので。何年か前に岡崎の山田さんが「自分の住んでいる町じゃないとマチヅクリをする気が起きない」(※現在は色々な場所で活躍されています。)と言っていたのを思い出します。すごいなーと思いました。僕はそういうタイプじゃないと思うんですよね。でも、だからこそできる役割があると思っていて、その場にいるプレイヤーでありつつ良い距離感のポジションをキープして、このなごのキャンパスに色々なレイヤーを生み出したい。そんなことを思っています。

■R-pro自身がなごのキャンパスに期待していること

これは多々あるのですが、一番は企業・個人との交流が増えることです。共有のワークスペースの醍醐味ですよね。今回はコワーキングスペースの他にシェアオフィス・オフィスが併設されますので、いろいろなフェーズ・ステータスの会社や個人のプレイヤーが入居するはずです。そこで仕事をしているだけで様々な業種・職種の人と交流ができるのは本当に楽しみです。
さらに、R-proとしてはそこに入居するフリーランスとの協業を視野に入れています。R-proも5人体制になってこの夏で2年が経とうとしています。やはり会社というのは人の流動性が無いとどうしても鮮度が保ちにくい。そこで外部(あまり外部と言いたくないのですが)パートナーとの輪を広げていきたいと考えているのです。デザインができる、デジタルマーケティングが得意、アプリ作れるなどなど、うちと相性の良いスキルのフリーランスさんがたくさん入居してくれないかと今から期待しております!

■10年後にむけて

ちょうど昨日、新しい元号が発表されました。人は○○時代だとか、何年だとか何日だとか、区切りをつけたがる生き物だと思っています。なごのキャンパスの名古屋市との契約は10年。なんとも切りのつけやすい数字です。10年後の名古屋は、この世界はどうなっているのでしょうか。未来を見据えること、イメージしてゴール設定することは素晴らしく、すべきことです。しかしそれと同じくらい「今、目の前にいる人たちとの信頼の積み重ね」を大事にしていきたいです。もちろん言うは易しで簡単なことではありません。時にはその相手を意図せず裏切ってしまうような行動をしてしまったり、悲しませる言葉を発してしまうこともあるはずです。でも人と人とのお互いを尊重したコミュニケーション。その積み重ねの先にしか未来はないと僕は思うんですよね。なごのキャンパスでも一つ一つ、積み重ねていきたい。その先にある10年後が今から楽しみです。

*なごのキャンパスWEBサイト
http://nagono-campus.jp

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