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ヴィンテージベースはロマン

ヴィンテージフェンダーはロマンです。

今日は大好きなヴィンテージベースの事について書きます

これに関しては長くなるので3つにわけて書きたいと思っています

1.ヴィンテージはロマン
2.極上のヴィンテージサウンド PB編
3.極上のヴィンテージサウンド JB編

今日はロマン編

1960年、日本の大卒初任給が¥10800だった頃に、Fender社のJazzBassは本国で約$280で販売されました。

1ドル360円の時代です。
それは大卒初任給の約10倍となります

今の紙幣価値に換算したらまぁ元からもの凄く高かったというのがわかると思います。

その頃はまだ日本にはFenderは正式には入っていなかったと思うのですが、その後日本にFenderが入ってきても、お店に1本だけフェンダーが置いてありガラスケースに入れられていて、おいそれと触れるものではなかったようです。

今は楽器屋に行ってもズラっとフェンダーが並んでおり、今考えると不思議な話しですが、これは大袈裟でもなくそうだったよう。

そしてそんな当時のフェンダーが時を超えて、ムリしたら買えて、しかも音が出て、今も一線で使える。って考えると個人的には、アリ。最高!ロマン!です


ちなみに新品の現行品の楽器と、オールド楽器の音はどっちの方が素晴らしいのか論争が繰り広げられる事がありますが、僕個人的には比べるものではないと思っています!

車や単車も同じで、最新型の車は早いし性能もいい、旧車は今の車の性能には勝てないが深い味わいがある、

最近の車は加速も良くて乗りやすい、古い車はじゃじゃ馬気味で運転が難しい、でも目的地は一緒。というのも楽器と凄く似ていると思う

ちなみに最新のベースだと、アレバコッポロや、最新のYAMAHAのBB pro34には凄く魅力を感じます。欲しい!


そんな自分は実は25歳まではアンチフェンダー派で、リッケンバッカー4003やギブソンのEB-2を弾いていました。

初めてフェンダーを手にしたのが1969年製のPrecision Bassで、東京に上京してすぐに上京祝いでローンして買ってしまいました。。

そしてそこから沼にハマる事に。ローンを絶やした事がありません


今は1965年製のLシリアルのJazzBassをメインで使っていて、色はLake Placid Blueというカスタムカラー。この塗装は、1958年型のキャデラックに吹いていた塗装と同じものと言われています。


そう、この頃Fenderはオーダーカラーのギターやベースにアメ車の塗装を吹いていたらしいのです。

サーフグリーンならシボレーのシェビーだったり、フィエスタレッドならフォードのサンダーバードだったり!


僕のベースは塗装もオリジナルで、中の配線、ピックアップ全てオリジナルです。それは貴重なものです、まだ当時の塗装の匂いがするから不思議なもんです

購入し、初めの2年はどこにでも持って行っていましたが、塗装は薄く、すぐに剥がれていく。盗難も怖いし、でも結局音が凄く好きなのでどこにでも持って行きたい。というジレンマに悩まされる事がありました。


そんな中、昨年、土屋公平さんのソロツアーに参加させてもらい、一緒に15箇所回らせてもらいました。

公平さんがポラリスホワイトのGibsonレスポールSGカスタムをステージで鳴らし、アンプは1966年製のFender Deluxe Reverb

これって大きな声で言えませんが僕のフェンダーより価値がもっと凄いです。(これはオリジナルのビグスビー仕様だから更に凄いとおっしゃってました)

公平さん凄い、こんな貴重すぎるギターを真夏のツアーで。。という感じでしたが。
公平さん自身は「ん?なにが?」のような感じで、常に極上の音を鳴らす。それだけ

みたいな感じがして、めちゃくちゃカッコいい、、と思ってしまいました。

もうその出音はちょっと感動して涙が出るくらいいい音なわけです。あの土屋公平さんが弾くP.A.Fの音が真横で鳴ってるわけですから


ここ最近ではヴィンテージの機材を使って、新しいサウンドを鳴らす、という事にとても魅力を感じでいます。

この時代に鳴らすヴィンテージ楽器は、やっぱり当時のとは聴こえ方も違うし

でも今の時代に鳴らすヴィンテージ楽器の聴こえ方は絶妙にカッコいい。それは単に古くさいモノではなく、今っぽさがある。

色々と試行錯誤してきましたが、ローファイの中に新しさがある。

自分の極めたいスタイルがここにあるのかな、と思っている所です。


次はそんな極上のヴィンテージサウンドが聴ける音楽を紹介します



みんな、イヤホンの準備はいいかぃ?

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