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リコちゃんのこと【トライアル中】

2023年4月9日追記

こちらのページは2023年2月に投稿した「リコちゃんの里親様募集記事」です。現在、リコちゃんは里親候補様宅でトライアル中ですので、募集は一旦停止しています。ご了承の上、お読みください。

はじめに


このページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

もしも、あなたが何かのきっかけで、この可愛い黒猫ちゃんに興味を持ってくださったのなら、少しだけお時間をいただけないでしょうか。

ぜひ、リコちゃんの「これまで」と「今」を、お伝えさせてください。

こちらが現在、里親募集中の「リコちゃん」です。

リコちゃんが保護された背景~TNR活動について

リコちゃんは2022年9月に千葉県の印西市で保護された女の子です。保護したのは「地域猫へのTNR活動」をされている方です。ここでは、“Nさん”と呼ばせていただきます。

「地域猫へのTNR活動」とは、いわゆる「ノラ猫」を保護し、去勢・避妊手術を施して野生に返す、という活動です。こうすることによって、ノラ猫(地域猫)がいたずらに殖えることを予防し、段階的に「不幸な猫」をなくしていくことができます。

今でも保健所では、毎年、2万~3万匹の「行き場のないノラ猫」が殺処分されています。こういった「不幸な猫」をこれ以上増やさないように、全国各地でボランティアの方たちによって「TNR活動」が行われているのです。

リコちゃんを保護したときのこと

Nさんがリコちゃんを発見したのは、昨年の9月でした。Nさんはいつもどおりノラ猫(地域猫)を捕まえるための捕獲器を設置していたところ、ひどくやせ細った黒い子猫を見つけました。おそらく、母猫とはぐれてしまったのでしょう。その子猫は、何日も満足にご飯を食べていない様子でした。

保護された当日のリコちゃんの様子

通常、TNR活動では「捕獲した猫は野生に戻す」のが基本です。しかし、その黒い子猫は明らかに栄養が足りておらず、まさに“骨と皮だけ”という状態でした。また、風邪をひいているようで、目ヤニと鼻水で顔がくしゃくしゃになっていました。「これは可哀そうだ」と思ったNさんは、この黒い子猫を家に連れて帰ることにしました。

リコちゃんの保護された後のこと

Nさんに保護され、「リコ」という名前をもらった子猫は、与えられたご飯をよく食べ、体調も徐々に回復していきました。そして、ケージの中でぴょんぴょんと飛び跳ねるくらい元気になりました。ところが、もともと患っていた風邪をこじらせ、肺炎をおこしてしました。

病院でレントゲンを撮ったところ、片方の肺が真っ白になっていたそうです。その頃はまだ、体力も十分だったわけではないので、Nさんは「もしかしたら、ダメかもしれない」と覚悟を決めたそうです。

でも、リコちゃんは一生懸命ごはんを食べ、病院でもらった薬をがんばって飲み続けました。そして見事、肺炎を克服しました。

小さな体で、必死に“生きよう”としたリコちゃんを、神様は見捨てませんでした。Nさんは本当に嬉しかったそうです。

元気になったリコちゃん

その後、リコちゃんはすくすくと成長し、体力も付いてきたので、Nさんはリコちゃんの「里親さん」を探すことにしました。リコちゃんのポスターを作って里親さんを募集したところ、すぐに「リコちゃんをお迎えしたい」という方があらわれました。

やっぱり、リコちゃんは可愛いですからね。

里親候補さんはリコちゃんをとっても気に入ってくれて、受け入れの準備をはじめたそうです。Nさんも、リコちゃんの行き先が決まり、ホッとしました。

こうしてリコちゃんも、他の保護猫と同じように、幸せになれるはずでした。

ところが、リコちゃんの受難はまだ続きました。

リコちゃんの受難

里親に出す前に「血液検査」をいたところ、リコちゃんは「猫エイズウイルス(FIV)に感染している」ことが判明しました。「FIV」とは、猫のウイルスの病気です。FIVに感染している猫を「キャリア猫」と言いますが、近年ではこれに代わる呼称として「りんご猫」という言葉も広まっています。ここでは以下、「りんご猫」と呼びます。

FIVは恐ろしい病気のようですが、人間や猫以外の動物には感染しませんし、きちんと飼育してあげれば、ほとんどの猫は普通の猫と同様に長生きします。しかし、やはり「りんご猫」を飼うことに抵抗を感じている方も、まだまだ多いようです。(詳しい情報は以下をご確認ください)

残念なことに、リコちゃんを受け入れる予定だった里親候補さんの家には、すでに先に暮らしているネコがいたので、譲渡の話はキャンセルになってしまいました。

リコちゃんの「現在」

現在、リコちゃんは健康に関して何の問題もありません。Nさんのお宅で、とても元気に暮らしています。Nさんに最近のリコちゃんの様子を聞くと、「まったく、おてんば娘で、困ったもんですよ」と笑っていました。

Nさんは数年ほど前に定年退職をして、現在は鉄道雑誌のルポライターとして活動しています。今の時代、猫が「20年くらい生きる」のは珍しいことではありません。ですから、Nさんは年齢的なことを考え、子猫のリコちゃんをきちんと「最期まで」飼ってくれる里親さんを探すべきだ、と考えています。Nさんに「もしものこと」があったら、リコちゃんは天涯孤独になってしまいます。このまま里親が見つからないのであれば、「保護施設に預ける」という選択肢も検討せざるをえません。

リコちゃんの「これから」

リコちゃんには、一緒に暮らしてくれる家族が必要です。リコちゃんは、生まれてすぐにお母さんやきょうだいとはぐれ、独りで空腹に耐え忍び、保護されたあとも肺炎を乗り越えてきました。

リコちゃんは、とっても強い子です。

そして、びっくりするくらい可愛い子です。

そんなリコちゃんを大好きになって、守ってくれる人を探しています。

リコちゃんにも“安らげる場所”が、必ずあると信じています。

もし、あなたがリコちゃんの「これまで」と「今」をご理解いただき、受け入れをご検討くださるなら、以下のメールアドレスにご連絡いただくか、TwitterあるいはInstagramからDMをお送りください。

「少し興味が湧いた」「ちょっと話を聞いてみたい」というだけでも結構です。ご連絡、お待ちしてます。

関東圏にお住まいの方であれば、ご相談させていただきます。

また、Twitter、Instagramではリコちゃんの最新画像、動画もアップしていく予定ですので、「もらってあげられないけど、リコちゃんのファンになったよ!!」という方も、フォローしていただけると嬉しいです!!

よろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

連絡先(受付担当:イノウエ)
メール:nerv.narashino@gmail.com

Twitter:https://twitter.com/lennon_cats

Instagram:https://www.instagram.com/renoir_cats/

ありがとうございました!

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