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TOJ 2021

昨年度、未開催となったツアーオブジャパン。本年度は3ステージと規模を縮小しながらも開催される事となりました。


TOJとは言え、3日間のレース。
例年のTOJとは全く違う大会と言える程、展開等は変わってくると予想していました。


2019年ツールドフィリピンぶりのステージレース。久々だ。。。

コロナ禍の中、公道でのステージレースを開催して頂いた事は非常にありがたいです。
また、今回のTOJにて外部との接触を遮断するバブル方式でのコロナ対策により安心してレースに参加する事ができました。

第1ステージは富士山。

コースはオリンピックTTコースを4周回り、そこからは富士山5合目までのヒルクライム。

今からあれに登るのか。と出発前にパシャリ。

練習の段階ではある程度調子は良いように感じていた自分。

作戦として自分の役割は富士山登り区間に入っていけるとこまでなるだけ長くエース小石のアシストをすること。
レーススタートし、逃げができてからブリッツェンが主導権を握り集団コントロール。少ししてヨコツカもコントロールに加わりブリッツェンの後ろを自分らがとる形。
逃げも富士山に入る前に吸収し、須走口。
下から武ちゃんがペースで上げていく。
ここまで足を使ってない自分。
しかし登りに入ってすぐに身体が言う事を聞いてくれなくなる。
マジか、、、やめてくれ、、、
後から思ったが脱水症状気味だったのかもしれない。。。

登り始めて小石の力に一切なれず、先頭から千切れる。
申し訳なさと同時に悔しさでいっぱいになる。

小石の成績次第で集団コントロールもあるだろうし、なによりも明日はカオスな展開になるだろうと、明日の為に明日の為にと自分に言い聞かせながらかなりゆっくり登った。
練習でも登りをこんなにゆっくり登った事はいままでなかった。DNF扱いにならないか若干ビビりながら20分ちょい程おくれてゴール。
小石は8位でゴール。
1位とは2分半の総合成績。


夜は久々に落ち込んでレースを思い出しては半泣きになりながら眠りについた(-.-;)


第2ステージは我らが相模原ステージ。

ホームコースです。
普段は京都に住んで生活していますが、割とチーム拠点に泊まり練習する事は多く、こちらに来た時は自分も良く練習で使用したコースです。

この日、片山右京さんの誕生日。
そしてホームレース。
勝ったら最高じゃないか。。。

スタートは橋本からパレード。
ホームチームという事で最前列からスタートさせて頂きました。
本スタートは小倉橋を抜けて少ししてからでした。


プレ五輪ではこの辺りからかなり激しい展開になっていきました。
スタートから激しい展開。
自分も反応していく。
周回コースに入りオギノパンをすぎたあとのトンネル手前の登りで逃げが決まりきった感じ。
チームからはヨコツカ、小石が逃げグループに。
小石が少し遅れて逃げにジャンプし、その後ブラーゼン谷選手が行った時に少し自分も行くべきか迷ったが、集団は見送りそうで、また活性化させてもダメだと思い、集団前らへんで他の選手と一緒に蓋をするのに混ざる。
集団コントロールに加わる必要もない為、そこからは特に何もする事はなし。

ヨコツカは恐らく小石の為に全開で引っ張ってるだろうな。昨日も周回路で牽引して力を使ってたから昨日から負担はちょっと大きそうだな。

只々小石の個人総合のジャンプアップとチームの優勝を祈りる。そして逃げが捕まった時の為に備えて脚を休めた。
途中、トンネル内で集団先頭付近で落車が発生し集団が止まり逃げとのタイム差がかなり開いた。

ブリッツェン、キナンを中心に全開でペース上げて追いかけているが、残り距離をみても前に追いつく事は厳しそうに感じられた。
ラストのトンネル手前の登りで集団はペースが上がったが、小石ら含む5人の逃げ切りは濃厚だったのでそのまま自分のペースでゴールに向かった。
小石は個人総合の為に勝負しステージ5位、個人総合もジャンプアップ5位に。
後から動画でレースを見たが、最後まで諦めず踏む小石は凄かった。
Twitterで西薗さんも言っていた、2016年のツールド北海道最終ステージを少し思い出す展開だったなと思いました。

第3ステージは東京。

これは特に変わらずコースは一緒でゴールが少し変わってた?感じ。ド平坦。

集団がバラバラになり総合がころっと変わったりする可能性はかなり低いが、気を抜ける訳は一切無く、総合タイムがせっていれば、ボーナスタイム次第で総合も変わる可能性も十分あり、総合に関係ない選手は逃がして貰いやすいので逃げで勝負したい選手はアタックガンガン参加するだろうしスプリントしたいチームはなんとしてもスプリントに纏めてくる。
3ステージ通してだけどプロコンチームはいないからよりカオスになりやすい。展開は例年とは変わってくるかな。。。?

スタートからかなり激しいアタック合戦。
小石からいけるだけいってくれと。
自分も出来るだけ反応していく。
なかなか逃げが決まらなかった。
苦しい気の抜けない時間。
昨年より格段にアタックに参加はできている。
身体は悪くはなってないなと思えました。

ヨコツカ含む5人逃げが決まり集団落ち着く。
抑えの動きをしてるチームの選手はやっとか。と思ったのと違うかな?と言うほどなかなか決まらなかった。アジアツアーでもっと長いことアタック合戦してた事もあったけどなかなか決まらない時は気持ちも身体もめちゃしんどいです。。。

小石のサポートしながら4人固まり周回を重ねる。
終盤ヨコツカ含む3人が吸収されのこり2人が逃げ切り。
小石は集団タイム差無しで無事にゴールし個人総合5位を守ってくれました。


個人的にはダメダメなTOJで、思うような走りが出来なくかなり落ち込んでましたが、よくよく考えてみれば身体の状態は確実に良くなっていると思えました。
相模原ステージが終わり東京のホテルに着いてベットで落ち込んでぐちぐち言ってる自分に遠征では同部屋多めのヨコツカが言いました。


まだ復帰してどれくらいですか?
そんな簡単に無になった身体戻る訳ないし、
今まで以上に簡単に戻ると思うのは、自分が今まで努力して積み上げてきたものに対して失礼ですよ。
というような事を。(ちょい違うか?笑
けど自分はこのように捉えた)

正直、選手生命終わるくらいの大きな怪我をしたといえど、怪我してもうすぐで2年経つし、復帰して1年近くにもなるしで、怪我を言い訳にしたくない気持ちがかなりあり、プロだしレースを走る以上怪我しようがしまいがこれは関係ない話だと思ってます。
けど、ヨコツカにそう言われ、少し何故か救われた気がしました。そして少し何か変わった気がしました。

また次のレースに向けて。

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