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アロマテラピー検定1級 非公式問題集|抽出部位と精油抽出法

AEAJアロマテラピー検定の公式問題集はそれほど重たくないけれど、朝の通勤時にはできるだけ荷物を減らしたいです。スマホで見れる問題集があると便利なのでオリジナルのアロマテラピー検定1級 オンライン非公式問題集を作成してみました。

基本問題(30問)と応用問題(20問)を無料で公開しています。

独学で勉強している方に検定前の習熟度チェックなどに使っていただけると嬉しいです。

この記事の問題・解説は、最新版(2020年6月改定版)のアロマテラピー検定 公式テキスト 1級・2級アロマテラピー検定 公式問題集 1級・2級に準拠しています。


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基本問題【無料公開】

アロマテラピー検定1級 非公式問題集
精油のプロフィール(抽出部位・精油抽出法)

AEAJアロマテラピー検定1級の問題数は70問ですが、そのうち約半分が精油のプロフィールからの出題です。なかでも抽出部位と抽出法は多くを占めます。以下の基本問題30問を完全にマスターしている方はアロマテラピー検定に合格できます。たぶん。逆に1問でも不正解の方は全問正解するまでこの非公式問題集を反復してみてください。


【問1】イランイラン精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 根・水蒸気蒸留法
C 葉・水蒸気蒸留法
D 花・揮発性有機溶剤抽出法

ヒント:「イランイラン」はフィリピンの言葉で「花の中の花」を意味します。

【解答】 A 花・水蒸気蒸留法
「花の中の花」だけに抽出部位も花。花から得られる精油9種のうち、アブソリュートとつくローズ(アブソリュート)とジャスミン(アブソリュート)は揮発性有機溶剤抽出法。それ以外は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。




【問2】クラリセージ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 葉・水蒸気蒸留法
B 果皮・圧搾法
C 花・揮発性有機溶剤抽出法
D 花・水蒸気蒸留法

ヒント:別名「オニサルビア」のクラリセージ。花から得られる精油の抽出法は、水蒸気蒸留法か揮発性有機溶剤抽出法です。

【解答】 A 花・水蒸気蒸留法
クラリセージの別名(和名)は「オニサルビア(鬼秋桐)」です。漢字で書くと厳めしい感じですが、初夏から秋にかけて薄紫色~桃色の可憐な花を咲かせます。花から得られる精油9種のうち、アブソリュートとつく2種の精油以外は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。

種子を煎じた液を目につけると視界がはっきりするとされ薬用にも利用されてきました(煎じるのは花ではなく種子)。


【問3】グレープフルーツ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 果皮・圧搾法
D 果皮・水蒸気蒸留法

ヒント:果実がブドウのように房状につくことが名前の由来であるともいわれているグレープフルーツ精油の原料植物はミカン科です。

【解答】 C 果皮・圧搾法
ミカン科🍊の精油5種のうち、花から得られるネロリ精油以外の4つは、全て果皮から圧搾法で抽出。フロクマリン類が含まれているため光毒性に注意が必要な精油のひとつです。


【問4】サイプレス精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 樹脂・水蒸気蒸留法
D 心材・水蒸気蒸留法

別名「ホソイトスギ」と呼ばれ、「天高く昇る聖木」として寺院や墓地などに植えられていました。南仏では防風林としても利用されてきたサイプレスは、高さ20~30mにもなる細く真っすぐ高く伸びる杉の木です。

【解答】 B 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。「聖木」の聖の字からミルラやフランキンセンスまたは宗教儀式で使われたサンダルウッドなどと混同しがちですが、天高く昇る聖木の写真を見ながら「ホソイトスギ」イメージで覚えると青々とした葉が浮かびます。
※アロマテラピー検定 公式テキストの2019.7改訂版以降では、サイプレスの主な抽出部位が「枝葉と果実」から「葉」に変更されています。

豆知識:
①サイプレスにはキリスト教に関連するエピソードが多く「旧約聖書のノアの箱舟は船底をサイプレスで作られた」「キリストの十字架もサイプレスで作られたという伝説」などを調べると「天高く昇る聖木」のイメージが深まります。
②南フランスでは冬の北風から農作物を守る防風林として植えられました。
③地中海に浮かぶキプロス(Cypros)島の名はサイプレス(Cypress)に由来するという説も。
生活の木ライブラリー|調香師 津田啓一郎さんの記事
> サイプレス(Cypress)


【問5】サンダルウッド精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 樹脂・水蒸気蒸留法
C 樹脂・揮発性有機溶剤抽出法
D 心材・水蒸気蒸留法

アロマテラピー検定 公式テキストのメイン写真は細長い丸木。和名はビャクダン(白檀)です。

【解答】 D 心材・水蒸気蒸留法
心材から抽出される精油はサンダルウッドのみ。水蒸気蒸留法で抽出されます。ミルキーな甘さのあるウッディ調の香りが特徴です。


【問6】ジャーマンカモミール精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 果実・水蒸気蒸留法
C 葉・水蒸気蒸留法
D 花・揮発性有機溶剤抽出法

別名「カミツレ」のジャーマンカモミールはキク科の植物。甘くフルーティでリンゴのような香りをもち、ハーブティーとして愛飲されています。

【解答】 A 花・水蒸気蒸留法
花から得られる精油9種のうち、アブソリュートとつく精油2種は揮発性有機溶剤抽出法。それ以外は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。

豆知識:
①ジャーマンカモミール精油は濃い青色。抗炎症作用を持つ「カマズレン」という青色の成分を多く含むためです。一方、ローマンカモミールはリンゴジュースのような薄く透明な黄色です。
②ジャーマンカモミールの原料植物は、甘くフルーティでリンゴのような香り。ハーブティーとして愛飲されます。一方、ローマンカモミールはお茶として飲むと苦みが強いです。


【問7】ジャスミン(アブソリュート)精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 葉・水蒸気蒸留法
D 果皮・圧搾法

検定精油30種のうち、アブソリュートとつくのは2つだけ。

【解答】 B 花・揮発性有機溶剤抽出法
アロマテラピー検定1級の精油30種のうち、アブソリュートとつくのはローズ(アブソリュート)とジャスミン(アブソリュート)の2つだけ。いずれも花から揮発性有機溶剤抽出法で得られる精油です。

豆知識:
①揮発性有機溶剤抽出法は、ローズやジャスミンなどから熱に弱く繊細な香り成分を得る抽出法として用いられます。揮発性有機溶剤抽出法で樹脂から取り出したものは「レジノイド」と呼ばれます。
②アブソリュートやレジノイドと書いてあれば抽出法は自ずから揮発性有機溶剤抽出法なので、ローズ(アブソリュート)ジャスミン(アブソリュート)ベンゾイン(レジノイド)の3精油について抽出法を問うものは、問題に答えが書いてあるようなものですね、楽勝だぜ😼


【問8】ジュニパーベリー精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 果実・水蒸気蒸留法
B 球果・揮発性有機溶剤抽出法
C 球果・水蒸気蒸留法
D 果皮・圧搾法

見た目はブルーベリーのようで美味しそうですが・・・

【解答】 C 球果・水蒸気蒸留法
球果から抽出される精油はジュニパーベリー精油のみ。水蒸気蒸留法で抽出されます。ジュニパーベリーの原料植物は、古くから洋酒のジンの香りづけに用いられてきたことで有名です。

豆知識:
①別名セイヨウネズ。
②森林を思わせるさわやかでウッディ感のある香りが特徴。
③写真を見る限りブルーベリーのようで美味しそうに見えるジュニパーベリーの球果ですが、球果とは松ぼっくりのようなもので、松脂のような苦みのある香気があります。(´_ゝ`)「うっかり食べてみた人は感想を教えてね」


【問9】スイートオレンジ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 葉・水蒸気蒸留法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 果皮・圧搾法
D 果実・水蒸気蒸留法

別名「アマダイダイ」と呼ばれるスイートオレンジ。スイート(甘い)オレンジ(ダイダイ)。美味しそう。

【解答】 C 果皮・圧搾法
ミカン科🍊の精油5種のうち、花から得られるネロリ精油以外の4つは、全て果皮から圧搾法で抽出。

豆知識:
①別名「アマダイダイ」。スイートオレンジは甘いダイダイ。
②ネロリの原料植物「ビターオレンジ」の別名は「ダイダイ」。花からネロリ精油、果皮からビターオレンジ精油、葉からプチグレン精油が得られます。


【問10】スイートマージョラム精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 樹脂・水蒸気蒸留法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 花・揮発性有機溶剤抽出法

ギリシャの愛の女神アフロディテから与えられた温かみのある香り。

【解答】 B 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。シソ科のスイートマージョラムも葉から水蒸気蒸留法で抽出します。

豆知識:
①別名マヨラナ。女神アフロディテがマヨラーだったことに由来するわけではなく、学名「majorana(マヨラナ)」から。
②Marjoram(マージョラム)の名前は、「より大きい」「重要な」を意味するラテン語のMajor(マヨル)に由来するという説。


【問11】ゼラニウム精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 葉・水蒸気蒸留法
D 果皮・圧搾法

ゼラニウムの花はきれいだけど精油の抽出部位は・・・。

【解答】 C 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。ゼラニウムはきれいな花が印象的ですが、ゼラニウム精油は花が開く前の葉を収穫して抽出するそうです。精油は取れませんがゼラニウムの花がきれいなので載せておきます。

精油00ゼラニウム02_s

【注意】抽出部位は葉です。混乱するから花を載せてはいけない。

ゼラニウム精油はローズと共通するシトロネロールやローズオキサイドという成分を含みます。「ややローズ調のグリーン感のあるフローラルな香り」をもつため、高価なローズ精油の代用品として広く利用されています。多くの品種が存在しますが精油が得られるものは一部です。ゼラニウムの花がきれいなので載せておきます。

精油00ゼラニウム05_s

【注意】抽出部位は葉です。混乱するから花を載せてはいけない。


【問12】ティートリー精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 葉・水蒸気蒸留法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 花・水蒸気蒸留法
D 果皮・圧搾法

オーストラリアの先住民族アボリジニがお茶として飲んでいたフトモモ科の原料植物。アボリジニの間では伝統的な治療薬としても。

【解答】 A 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。

豆知識:
生活の木ライブラリー(調香師 津田啓一郎さんの記事)へ移動します。
> ティートリー(tee tree)


【問13】ネロリ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 果皮・圧搾法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 花・水蒸気蒸留法
D 葉・水蒸気蒸留法

ネロリ精油の原料植物はミカン科だけど...

【解答】 C 花・水蒸気蒸留法
ミカン科🍊の精油5種のうち、ネロリ精油だけは花から水蒸気蒸留法で抽出します。花から得られるネロリ精油にはフロクマリン類が含まれないので光毒性もありません。

豆知識:
①ネロリの原料植物「ビターオレンジ」は、花からネロリ精油、果実からビターオレンジ精油、葉や小枝からプチグレン精油が得られる。
※ビターオレンジ精油とプチグレン精油は検定精油ではありません。
②別名は「ダイダイ」。スイートオレンジの別名「アマダイダイ」と似ていますが、甘くないほうのダイダイ=ビターオレンジ(苦いオレンジ)です。
③ネロラ公国の公妃が好んで使用したことに由来。かんきつのさわやかさを持つ甘いフローラルな香りです。
④生活の木ライブラリー、佐々木薫さんのハーブ紀行のページが素敵です。公妃マリア・アンナが暮らしたネロラ村の美しい風景を見てきてください。
> ネロリ(Neroli)


【問14】パチュリ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 花・揮発性有機溶剤抽出法

衣類の虫よけとして布地にはさんで使われたシソ科の原料植物。

【解答】 B 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。

①揮発しにくい性質をもつので、香りを長くとどめるための保留剤として用いられる【検定に出る】
②東南アジアのインドネシアやフィリピンが原産の多年草。シソ科の原料植物は、衣類の虫よけとして布地にはさんで使われた。


【問15】ブラックペッパー精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 球果・水蒸気蒸留法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 果皮・圧搾法
D 果実・水蒸気蒸留法

今はスーパーでも買えますが、中世ヨーロッパでは金と同等の価値が。

【解答】 D 果実・水蒸気蒸留法
果実から精油が抽出されるのはコショウ科のブラックペッパーのみです。果実から水蒸気蒸留法で抽出します。

豆知識:
古くからスパイスとして利用されてきた原料植物のコショウは、中世ヨーロッパでは金と同等の価値がありました。コショウ需要の増加でコショウを求めた人々が大航海時代をもたらしたといわれています。


【問16】フランキンセンス精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 樹脂・水蒸気蒸留法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 樹脂・揮発性有機溶剤抽出法
D 心材・水蒸気蒸留法

フランキンセンスとミルラは共通するものが多くセットで覚えると吉

【解答】 A 樹脂・水蒸気蒸留法
樹脂から得られるのはフランキンセンスとミルラとベンゾイン(レジノイド)の3つだけ。このうち仲良しフランキンセンスとミルラは、どちらも水蒸気蒸留法で抽出します。

豆知識:
①新約聖書のイエス・キリスト誕生物語で、黄金・ミルラ・フランキンセンスの3つがイエスに捧げられた。フランキンセンスの別名はオリバナム、乳香。ミルラの別名はマー、没薬。
②樹脂から抽出される樹脂組3名(フランキンセンス・ミルラ・ベンゾイン)のうち、フランキンセンスとミルラは共通するものが多く、セットで覚えると吉。どちらもカンラン科、水蒸気蒸留法で抽出、イエス・キリストの誕生物語でも一緒。いっつも仲良くつるんでいます。
③動画で見るフランキンセンス。宗教儀式に用いられることでも有名なフランキンセンスの香り。実際にその様子を見たことはありますか?
> AEAJ精油物語「フランキンセンス編」


【問17】ベチバー精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 葉・水蒸気蒸留法
B 果皮・圧搾法
C 根・水蒸気蒸留法
D 花・揮発性有機溶剤抽出法

落ち着きのあるウッディ調の香りが特徴、、、つまり土臭い?

【解答】 C 根・水蒸気蒸留法
根から抽出される精油はベチバー精油のみ。水蒸気蒸留法で抽出されます。イネ科の植物で、根が地中深く網状に張るため、田や畑のあぜなどの土止めに植えられてきました。公式テキストでは「落ち着きのあるウッディ調の香り」と表現されますが、僕は苦手で「カビ臭い」としか感じません。根から抽出される精油にありがちな土臭い香りです。でも、「落ち着きのあるウッディ調の香り」「甘く濃厚でオリエンタル系のスモーキーな香り」「力強い大地の香り」と言われるとちょっといい感じに聞こえるから不思議ですね。

巧みな香りの表現に騙されてはいけない。


【問18】ペパーミント精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 果皮・圧搾法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 花・水蒸気蒸留法
D 花・揮発性有機溶剤抽出法

ペパーミントの原料植物はシソ科です。

【解答】 B 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。


【問19】ベルガモット精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 果皮・圧搾法
B 花・水蒸気蒸留法
C 葉・水蒸気蒸留法
D 樹脂・揮発性有機溶剤抽出法

原料植物の科名(ミカン科)がわかれば正解が導き出せます。

【解答】 A 果皮・圧搾法
ミカン科🍊の精油5種のうち、花から得られるネロリ精油以外の4つは、全て果皮から圧搾法で抽出。フロクマリン類が含まれているため光毒性に注意が必要な精油のひとつです。


【問20】ベンゾイン(レジノイド)精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 心材・水蒸気蒸留法
B 根・水蒸気蒸留法
C 樹脂・揮発性有機溶剤抽出法
D 樹脂・水蒸気蒸留法

あの部位からあの方法で抽出したものをレジノイドといいます。

【解答】 C 樹脂・揮発性有機溶剤抽出法
検定精油30種のうち、レジノイドとつくのはベンゾイン(レジノイド)のみ。揮発性有機溶剤抽出法で樹脂から得られるものをレジノイドと呼びます。

豆知識:
①検定30精油のうち唯一のエゴノキ科。原料植物アンソクコウノキ(別名アンソクコウジュ)は東南アジア原産で熱帯雨林に育つ高木。
②検定30精油のうち唯一のレジノイド。
③ベンゾイン精油は粘性が高いため滴下するまでに時間がかかります。
④バニラと共通する成分バニリンが含まれており一般に「バニラのような甘い香り」と表現されることが多い。
⑤抽出部位=樹脂チーム3名のうち、フランキンセンスとミルラは共通するものが多く、どちらもカンラン科、水蒸気蒸留法で抽出、さらにイエス・キリストの誕生物語でも一緒でいつもつるんでいます。一方のベンゾインは単独行動が好き。エゴノキ科、揮発性有機溶剤抽出法(レジノイド)、東南アジア原産なのでイエス・キリスト誕生物語は関係なし。
⑥ベンゾイン「ぼっちじゃないよ(・ω・)ノ」


【問21】ミルラ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 心材・水蒸気蒸留法
B 根・水蒸気蒸留法
C 樹脂・揮発性有機溶剤抽出法
D 樹脂・水蒸気蒸留法

フランキンセンスとミルラは仲良しなのでセットで覚えると吉。

【解答】 D 樹脂・水蒸気蒸留法
抽出部位が樹脂のチームは、フランキンセンス・ミルラ・ベンゾインの3名。このうち、フランキンセンスとミルラはいつもつるんでいて共通するものが多く、どちらもカンラン科、水蒸気蒸留法で抽出、さらにイエス・キリストの誕生物語でも一緒です。

豆知識:
①新約聖書のイエス・キリスト誕生物語で、黄金・ミルラ・フランキンセンスの3つがイエスに捧げられた。ミルラの別名はマー、没薬。フランキンセンスの別名はオリバナム、乳香。
②動画で見るミルラ。エチオピアの荒野に育つコンミフォラの木々、樹皮を傷つけずとも自然と流れ出るミルラの樹脂などの貴重な映像を見てみるら。
> AEAJ精油物語「ミルラ編」


【問22】メリッサ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・水蒸気蒸留法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 根・水蒸気蒸留法

原料植物は別名レモンバームともいうシソ科の植物。

【解答】 B 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。メリッサ精油はたくさんの葉からわずかな量しかとれない貴重な精油です。

豆知識:
①メリッサの原料植物は別名「レモンバーム」。シソ科ですが気持ちはレモン科🍋。
②学名のメリッサ(Melissa)はギリシャ語の「ミツバチ」に由来。ミツバチが好む地中海沿岸原産の多年草です。
③「さわやかでややハーバル感のあるレモン様の香り」をもつ精油です。シソ科ですが気持ちはレモン科。永遠の18歳。
【注意】レモン🍋はミカン科ミカン属🍊の常緑低木です。レモン科という科名はありません。


【問23】ユーカリ精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 葉・水蒸気蒸留法
B 花・水蒸気蒸留法
C 根・水蒸気蒸留法
D 果皮・圧搾法

精油の主な部位抽出はコアラが食べる部位と同じです🐨

【解答】 A 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。ユーカリの葉でおなかいっぱいのコアラ画像がかわいいので貼っておきます。

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【問24】ラベンダー精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・揮発性有機溶剤抽出法
B 花・水蒸気蒸留法
C 心材・水蒸気蒸留法
D 根・圧搾法

北の大地で紫色の花を咲かせるシソ科の植物から得られます。

【解答】 B 花・水蒸気蒸留法
アロマテラピーの入門精油としても人気が高いラベンダー。抽出部位は花です。花から得られる精油9種のうち、アブソリュートとつくローズ(アブソリュート)とジャスミン(アブソリュート)は揮発性有機溶剤抽出法。それ以外は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。

豆知識:
「Lavandula」という学名はラテン語の「lavo(洗う)」や「lividus(青みがかかった鉛色)」に由来。但し、よく読むとどこからどこまでがどう由来しているのか微妙。


【問25】レモン精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・揮発性有機溶剤抽出法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 花・水蒸気蒸留法

ミカン科の精油5種のうち、ネロリ以外はすべてこの抽出部位&抽出法。

【解答】 C 果皮・圧搾法
ミカン科🍊の精油5種のうち、花から得られるネロリ精油以外の4つは、全て果皮から圧搾法で抽出。フロクマリン類が含まれているため光毒性に注意が必要な精油のひとつです。


【問26】レモングラス精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・揮発性有機溶剤抽出法
B 花・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 葉・水蒸気蒸留法

イネ科の原料植物から得られる、ジンジャーとレモンの香りを混ぜたような力強い香りのレモングラス精油。

【解答】 D 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。

豆知識:レモン三兄弟🍋
①レモングラス「ジンジャーとレモンの香りを混ぜたような力強い香りがします!イネ科ですが気持ちはレモン科!レモン兄弟と呼んでください!」
②メリッサ(別名レモンバーム)「さわやかでややハーバル感のあるレモン様の香りがします!僕も合わせてレモン三兄弟と呼んでください!シソ科ですが気持ちはレモン科!永遠の18歳です!」
③レモン「ぼくレモンですがミカン科です…上の人たちとは無関係です…」
【注】レモンはミカン科ミカン属の常緑低木です。レモン科という科名はありません。


【問27】ローズ(アブソリュート)精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・揮発性有機溶剤抽出法
B 果実・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 花・水蒸気蒸留法

アブソリュートとつく精油は2つだけ。水蒸気蒸留法を使わずに繊細な香り成分を取り出します。

【解答】 A 花・揮発性有機溶剤抽出法
検定精油30種のうち、アブソリュートとつくのはローズ(アブソリュート)とジャスミン(アブソリュート)のみ。いずれも花から揮発性有機溶剤抽出法で得られる精油です。

豆知識:
揮発性有機溶剤抽出法は、ローズやジャスミンなどから熱に弱く繊細な香り成分を得る抽出法として用いられます。揮発性有機溶剤抽出法で抽出されたものは「アブソリュート」と呼ばれます。揮発性有機溶剤抽出法で樹脂から取り出したものは「レジノイド」と呼ばれます。


【問28】ローズオットー精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・揮発性有機溶剤抽出法
B 果実・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 花・水蒸気蒸留法

原料植物はバラ科のダマスクローズ(別名ロサ・ダマスケナ)。

【解答】 D 花・水蒸気蒸留法
花から得られる精油9種のうち、アブソリュートとつく精油2種は揮発性有機溶剤抽出法。それ以外は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。ローズ(アブソリュート)よりも、むしろ表記が似ているローズマリーと混同しがちなので注意。

豆知識:繊細で壊れやすいバラの花の香り成分を揮発性有機溶剤抽出法で丁寧に取り出して高い値段で売っているのがローズ(アブソリュート)で、水蒸気蒸留法で雑に取り出したのに高い値段で売っているのがローズオットー。(甚だしい誤解)


【問29】ローズマリー精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 花・揮発性有機溶剤抽出法
B 葉・水蒸気蒸留法
C 果皮・圧搾法
D 花・水蒸気蒸留法

ローズといってもバラ科ではありません。

【解答】 B 葉・水蒸気蒸留法
葉から得られる精油10種は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。聖母マリアのエピソードから「マリアのバラ(Rose of Mary)」と呼ばれます。学名のRosmarinusはラテン語で「海のしずく」を意味する。

豆知識:ローズ三姉妹
①ローズ(アブソリュート)の原料植物はバラ科のキャベジローズ。
②ローズオットーの原料植物はバラ科のダマスクローズ。
③ローズマリーは別名「マンネンロウ」と呼ばれるシソ科の植物です。
   まんねんろう・・・ (´・ω・`)


【問30】ローマンカモミール精油の主な抽出部位と精油抽出法を答えなさい。

A 葉・水蒸気蒸留法
B 花・揮発性有機溶剤抽出法
C 花・水蒸気蒸留法
D 果皮・圧搾法

別名「ローマカミツレ」のローマンカモミールはキク科の植物です。

【解答】 C 花・水蒸気蒸留法
花から得られる精油9種のうち、アブソリュートとつくローズ(アブソリュート)とジャスミン(アブソリュート)は揮発性有機溶剤抽出法。それ以外は全て水蒸気蒸留法で抽出されます。

豆知識:
①カモミールの名前は、古代ギリシャ人が「カマイメロン(大地のリンゴ)」と呼んだことに由来。リンゴのようなフルーティな青い香りが特徴。
②ジャーマンカモミール精油が青色の成分「カマズレン」を多く含むため濃い青色なのに対して、ローマンカモミールは薄く透明な黄色。大地のリンゴと言われるとリンゴジュースの色のように見えてくるのですが、、、
③ローマンカモミールはお茶にすると苦みが強いため、ハーブティーとして好まれるのはジャーマンカモミール。


応用問題【一部無料公開】

アロマテラピー検定1級 非公式問題集
精油のプロフィール(抽出部位・精油抽出法)

ここからは応用問題です。問題冒頭が「○○から得られ~」から始まる問題です。検定問題では、問題冒頭(○○から得られ~)の部位から抽出される精油は選択肢の中に1つだけ。抽出部位さえ記憶していれば正解できるように作られています。

この非公式問題集では、検定問題よりも少しだけ難易度を上げて作成していますが、基本問題をクリアした皆さんなら楽勝のはず。ではレッツトライ!


【問31】葉から得られ、清涼感のある香りをもつ精油を1つ選びなさい。

A スイートオレンジ
B ユーカリ
C フランキンセンス
D ベルガモット

選択肢の中に「葉から得られる」精油はひとつだけです。「清涼感のある香り」の部分はいったん無視してOK。抽出部位が葉ではないものは消去法で消していきましょう。

【解答】 B ユーカリ
ユーカリ精油の主な部位抽出は葉。コアラが食べる部位と同じです🐨
忘れないように、もういっかいコアラ貼っておきますね。

精油ユーカリ03_s

ユーカリはフトモモ科なので、コアラのフトモモをイメージして覚えてください。


【問32】葉から得られ、原料植物の学名はラテン語で「海のしずく」を意味する精油を1つ選びなさい。

A レモン
B ローズ(アブソリュート)
C ベンゾイン(レジノイド)
D ローズマリー

葉から得られる精油はひとつだけです。抽出部位が葉ではないものは消去法で消していきましょう。「海のしずく」で分かればそれでもOK。

【解答】 D ローズマリー
ローズマリー精油の主な部位抽出は葉。学名の由来は「海のしずく(Rosmarinus)」、原料植物の名前の由来は「マリアのバラ(Rose of Mary)」のエピソードでした。

精油ローズマリー03_s


【問33】葉から得られ、ライラックの花やライムを想起させる香りが特徴である精油を1つ選びなさい。

A ティートリー
B スイートオレンジ
C フランキンセンス
D ジュニパーベリー

葉から得られる精油はひとつだけ。ライラックの花やライム...はいったん無視してもOK。抽出部位が葉ではないものは消去法で消していきましょう。

【解答】 A ティートリー
ティートリー精油の主な部位抽出は葉。オーストラリアの先住民族アボリジニがお茶として飲んでいたフトモモ科の原料植物。アボリジニの間では伝統的な治療薬としても古くから利用されていました。ユーカリと同じフトモモ科なので、コアラのフトモモをイメージして覚えてください🐨


【問34】葉から得られ、ややローズ調のグリーン感のあるフローラルな香りが特徴の精油を1つ選びなさい。

A ジャスミン(アブソリュート)
B ローズオットー
C ゼラニウム
D イランイラン

葉から得られる精油はひとつだけです。「ややローズ調」「フローラルな香り」という特徴ですが、断固として葉から抽出します。

【解答】 C ゼラニウム
ゼラニウム精油の主な部位抽出は葉。花が開く前の「葉」を収穫して抽出します。ローズ調のグリーン感のあるフローラルな香りをもつため、高価なローズ精油の代用品として広く利用されています。ゼラニウムの花がきれいなので載せておきます。

精油00ゼラニウム02_s

【注】抽出部位は葉です。混乱するから何度も花を載せてはいけない。


【問35】葉から得られ、ジンジャーとレモンの香りを混ぜたような力強い香りが特徴である精油を1つ選びなさい。

A グレープフルーツ  
B ローズ(アブソリュート)
C レモングラス
D フランキンセンス

葉から得られる精油はひとつだけです。本人はレモン科の仲間と主張しているようですがイネ科🌾です。果皮はありません。葉から抽出します。

【解答】 C レモングラス
レモングラス精油の主な部位抽出は葉。イネ科の植物です🌾。検定精油に限らず、レモン科という科名は存在しません。間違わないように写真はっておきます。

精油レモングラス03_s


【問36】花から得られ、古くからスキンケアに使われてきた精油を1つ選びなさい。

A ローズマリー
B フランキンセンス
C ラベンダー
D レモングラス

選択肢の中に「花から得られる」精油はひとつだけです。ミルラやパチュリにも使われる「スキンケア」のキーワードはいったん無視してOK。抽出部位が花ではないものは消去法で消していきましょう。

【解答】 C ラベンダー
ラベンダー精油の主な部位抽出は花。シソ科です。ローズマリーはバラ科ではなく抽出部位も花ではないので慌てて間違わないようにしてください。


【問37】花から得られ、濃い青色が特徴の精油を1つ選びなさい。

A ジュニパーベリー
B ティートリー
C ジャーマンカモミール
D ユーカリ

花から得られる精油はひとつだけです。抽出部位が花ではないものは消去法で消していきましょう。「濃い青色」で分かればそれでもOK。

【解答】 D ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミール精油の主な部位抽出は花。キク科です。写真で覚えると忘れません。

精油ジャーマンカモミール02_s


【問38】花から得られ、華やかで甘いフローラル調の香りが特徴である精油を1つ選びなさい。

A イランイラン
B ベチバー
C レモングラス
D ゼラニウム

選択肢の中に花から得られる精油はひとつだけです。抽出部位が花ではないものは消去法で消していきましょう。フィリピンの言葉で「花の中の花」。

【解答】 A イランイラン
イランイラン精油の主な部位抽出は花。バンレイシ科です。写真いりますか?いらんいらん?いや、いりますよね。写真で覚えると忘れません。花っぽい見た目ではないのに「花の中の花」です。もう忘れませんよね。

精油01イランイラン01_s


【問39】花から得られ、リンゴのようなフルーティな青い香りが特徴である精油を1つ選びなさい。

A ブラックペッパー
B ローマンカモミール
C サンダルウッド
D サイプレス

花から得られる精油はひとつだけ。抽出部位が花ではないものは消去法で消しましょう。「リンゴのようなフルーティな青い香り」で分かればあなたは無敵です。

【解答】 B ローマンカモミール
ローマンカモミール精油の主な部位抽出は花。キク科です。カモミールの名前は古代ギリシャ人が「カマイメロン(大地のリンゴ)」と呼んだことに由来。「リンゴのようなフルーティな青い香り」が特徴です。

精油ローマンカモミール02_s


【問40】花から水蒸気蒸留法で得られる精油を1つ選びなさい。

A ローズマリー
B ローズオットー
C ローズ(アブソリュート)
D スイートオレンジ

花から得られる精油をふたつ入れてみました。抽出部位が花ではないものは消去法で消せば、もう分かりますね。

【解答】 B ローズオットー
ローズオットー精油の主な部位抽出は花。水蒸気蒸留法で抽出されます。またローズマリーがバラ科のように並んでいますが、彼女はバラ科ではなく抽出部位も花ではないので慌てて間違わないようにしてください。


【問41】別名ダイダイと呼ばれる植物の花から得られる精油を1つ選びなさい。

A レモン
B スイートオレンジ
C ネロリ
D ベルガモット

選択肢の中に花から得られる精油はひとつだけ。抽出部位が花ではないものは消去法で消しましょう。ミカン科ですが抽出部位は果皮ではありません。

【解答】 C ネロリ
ネロリ精油の主な部位抽出は花。水蒸気蒸留法で抽出されます。選択肢はすべてミカン科ですが、ネロリだけは花から抽出します。なお、原料植物の別名「ダイダイ」につられてスイートオレンジと迷ってはいけません。スイートオレンジの原料植物の別名は「アマダイダイ」です。ネロリの花を載せておきます。

精油00ネロリ02_s


【問42】果皮から得られ、甘酸っぱくさわやかな香りが特徴である精油を1つ選びなさい。

A イランイラン
B ローズマリー
C ローマンカモミール
D グレープフルーツ

選択肢の中に果皮から得られる精油はひとつだけです。果皮といえばミカン科しかありません。抽出部位が果皮ではないものを消去法で・・・という流れですが、そんなまどろっこしい作業いりませんよね。

【解答】 D グレープフルーツ
グレープフルーツ精油の主な部位抽出は果皮。圧搾法で抽出されます。果皮・圧搾法・ミカン科のキーワードが出たら、それはもうサービス問題です。グレープフルーツの名前の由来はブドウのように房状に実がなるからと言われていますが、本当にブドウのように見えますか?正直に言っていいんですよ。

精油03グレープフルーツ01_s


【問43】別名アマダイダイと呼ばれる植物の果皮から得られる精油を1つ選びなさい。

A ペパーミント
B スイートオレンジ
C ジャーマンカモミール
D ベチバー

選択肢の中に果皮から得られる精油はひとつだけです。果皮といえばミカン科しかありません。ジュース飲んだことありますよね。間違えませんよね。

【解答】 B スイートオレンジ
グレープフルーツ精油の主な部位抽出は果皮。圧搾法で抽出されます。果皮・圧搾法・ミカン科のキーワードが出たら、小学生でも楽勝で正解するサービス問題です。

精油00オレンジ02_s


【問44】果皮から得られ、精油成分にフロクマリン類が含まれているため光毒性に注意が必要な精油を1つ選びなさい。

A レモン
B レモングラス
C メリッサ
D サンダルウッド

選択肢の中に果皮から得られる精油はひとつだけです。果皮といえばミカン科しかありません。かわいいひっかけ問題なのでよく確認してください。

【解答】 A レモン
レモン精油の主な部位抽出は果皮。圧搾法で抽出されます。フクロマリン類・光毒性のキーワードが出たら、迷わず原料植物ミカン科の精油を選択してください。なお、レモングラスがさりげなく並んでいますが彼はイネ科です。


【問45】果皮から得られ、精油成分にフロクマリン類が含まれているため光毒性に注意が必要な精油を1つ選びなさい。

A ネロリ
B ユーカリ
C ローズマリー
D ベルガモット

果皮から得られる精油はひとつだけです。果皮といえばミカン科。但し、ネロリはミカン科ですが花から抽出するので間違わないようにしてください。

【解答】 D ベルガモット
ベルガモット精油の主な部位抽出は果皮。圧搾法で抽出されます。フクロマリン類・光毒性のキーワードが出たら、迷わず原料植物ミカン科の精油を選択してください。レモン、グレープフルーツ、スイートオレンジに比べると食用果実として流通していないベルガモットは柑橘系、ミカン科のイメージが少ないかも。名前だけでも覚えて帰ってくださいね。


【問46】果皮から得られ、精油成分にフロクマリン類が含まれているため光毒性に注意が必要な精油を1つ選びなさい。

A レモングラス
B ネロリ
C グレープフルーツ
D ゼラニウム

選択肢の中に果皮から得られる精油はひとつだけです。果皮といえばミカン科。ネロリはミカン科だけど花から抽出。もう完璧に覚えましたね。

【解答】 C グレープフルーツ
グレープフルーツ精油の主な部位抽出は果皮。圧搾法で抽出されます。フクロマリン類・光毒性のキーワードが出たら、迷わず原料植物ミカン科の精油を選択。またレモングラスがさりげなく並んでいますが彼はイネ科です。


【問47】植物の心材から得られ、古くから宗教と深い結びつきがあるお香として瞑想や宗教儀式に用いられてきた精油を1つ選びなさい。

A クラリセージ 
B ローズ(アブソリュート)
C ティートリー
D サンダルウッド

選択肢の中に、、、というより検定精油30種の中に心材から得られる精油はひとつだけです。心材といえばこれ。これといえば心材。

【解答】 D サンダルウッド
サンダルウッド精油の主な部位抽出は心材。水蒸気蒸留法で抽出されます。心材といえばサンダルウッド。サンダルウッドといえば心材。ビーチサンダルを買うならABCマート。


【問48】樹脂から得られ、バニラのような甘い香りがする精油を1つ選びなさい。

A ベンゾイン(レジノイド)
B サイプレス
C ジュニパーベリー
D ブラックペッパー

選択肢の中に樹脂から得られる精油はひとつだけです。

【解答】 A ベンゾイン(レジノイド)
ベンゾイン(レジノイド)精油の主な部位抽出は樹脂。揮発性有機溶剤抽出法で抽出されます。樹脂から揮発性有機溶剤抽出法で抽出されたものはレジノイドと呼ばれます。


【問49】乳白色の樹脂から得られる精油を1つ選びなさい。

A フランキンセンス
B ゼラニウム
C ジュニパーベリー
D ネロリ

選択肢の中に樹脂から得られる精油はひとつだけです。新約聖書のイエス・キリスト誕生物語に登場するミルラと仲良しのあいつです。

【解答】 A フランキンセンス
フランキンセンス精油の主な部位抽出は樹脂。水蒸気蒸留法で抽出されます。フランキンセンスの原料植物はカンラン科のニュウコウジュ。幹の表面を傷つけて出る乳白色の樹脂は、空気に触れると固まります。


【問50】根から水蒸気蒸留法で得られる精油を1つ選びなさい。

A ペパーミント
B ベチバー
C クラリセージ
D ミルラ

選択肢の中に、、、というより検定精油30種の中に根から得られる精油はひとつだけです。根といえばこれ。これといえば根。

【解答】 B ベチバー
ベチバー精油の主な部位抽出は根。水蒸気蒸留法で抽出されます。根といえばベチバー。ベチバーといえば根。もう覚えましたよね!ね!根!


この非公式問題集で抽出部位・抽出法は完璧!

この非公式問題集をしっかり反復しておけば、アロマテラピー検定の問題の半分を占める「精油のプロフィール」のうち、抽出部位・抽出法の内容は完璧に解けるようになります。

「精油のプロフィール」ちゃんと覚えているかまだ不安だなという方は、アロマテラピー検定の当日まで、ぜひ繰り返しこの非公式問題集を解いて覚えてください。

お読みいただきありがとうございました!


最後に:検定を受けるなら公式問題集を

AEAJが発行している公式問題集には、アロマテラピー検定1級(70問)の練習問題(模擬テスト)が3回分、アロマテラピー検定2級(55問)の練習問題(模擬テスト)が3回分あります。

公式問題集は持ち歩いて勉強するには不向きですが、問題文の内容や出題傾向、時間配分、香りテストの選択肢など、事前に経験しておくことで不安が解消できます。

特に、独学で勉強している方には、検定を受ける前の模擬試験として公式問題集を解いておくことを強くお勧めします。公式テキストしか買っていないという方もいるようですが、なるべく早めに最新版の公式問題集を入手してぜひ力試しをしてください。

その際、公式問題集の巻末にあるマークシートをコピーして、時間を測りながら解いてみましょう。解答ペースが把握できて安心できます。当日も平常心で臨めるはずです。

1級の試験範囲には2級の知識が含まれるので、一気に1級合格を目指す人でも2級の問題をやっておいて無駄にはなりません。(1級のテストと比べて精油の選択肢や出題範囲が限られているので全問正解を目指してください)

【PR】アロマテラピー検定 公式問題集 1級・2級 2020年6月改定


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