史学科です(23.10.23)

昨日、村にある陶芸用の窯炊きをお手伝いしました。

昨年度は先生に無理を言って、埴輪を2体作りました。

2022年作成ビビリハニワ。夏、森に置いてみたらむっちゃ良かった

今年は中々時間が取れず1体しか作れませんでしたが、その場のインスピレーションに任せ、自分が美しいと思う形に仕上げられて大変満足でした。

てか、窯炊きめちゃくちゃ難しいな。

三日三晩、窯の温度をじっくり上げていくので、交代制でたくさんの人たちと協力し合いながら作業します。

私は三日目の最終日、朝7時から参戦しました。

前の夜の7時から12時間、作業を終えた方々とバトンタッチです。寝不足と疲労感に満ちた小屋には、夜を乗り越えた数人の猛者たちが。関ヶ原帰りの戦士たちさながら、目には見えぬ傷跡が痛々しい。

私のようなノリは寝不足にはキツいだろうから、小声でねぎらいの言葉をかけることしかできることはありませんでした。

結局、その日は15時頃まで中々窯の温度が上がりませんでした。1250度まで上がってくれたら万々歳ですが、どんな方法を試しても1230度ちょいで機嫌を損ねて下がってしまう。

お手伝いに参戦してたおっちゃんが「女みてえだな」と言っていました。ジェンダー論はとりま置いといて、確かにそうだなと思いました。

どんな手を尽くしても、1度機嫌を損ねたら中々なおってくれない。と思ったら予測不可なタイミングでケロッと素直になる。そして次に機嫌をなおしてもらおうと思っても、前回と同じやり方では全然ダメ。いわゆる、「女」だなと。

昔の人が、人智を超えた領域で起こるものを神とみなし、かつ人間のように人格をきちんと作ったことに心底納得してしまうほどのわがままぶりでした。

でもあれ、火の神様ってカグツチだから男神だよな、金屋子神(たたら製鉄の神様)は女神だけど、じゃあ陶芸の神様って性別どっちなんだろう、と途中から気になって仕方ありませんでした。

あとで調べると、どうやら陶芸の神様はオオスエツチノカミという男神で、疫病除けの神様なんだけど、陶器神社という名前の神社に祀られているので陶器職人たちがひっきりなしにくるらしいと。

じゃー、世界の陶芸の神様はどうだろう。お、エジプトの陶芸の神様はクヌムという男神らしい。ちな中国も男神。

なんで製鉄だけ女神なんだ。。。火使う系は全部女神でよくない?めっちゃ繊細だったよあの窯。。。

でも、ギリシャ神話だと炎と鍛治の神様は同じ男神のヘパイストスで、炉の神は女神のヘスティアー。

それはなんとなく役割分担としてわかんだけど、より一層日本の神様の役割分担がわからん。。。

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