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山陽女子ロードレース


レースに向けて

出場選手

田代実穂(東海フレンズ)
小林亜由佳(SONAS)


レースのテーマ

エントリーした2ヶ月前の段階では、1月末の大阪ハーフに向けて、キッチリタイムを出してステップレースにすることをテーマにしていた。

しかしながら、エントリー直後に両選手ともに故障再発。
夏合宿で上昇の兆しを見せていただけに。

思いの外、長引き、奈良マラソン10kmと共に両方棄権も考えていました。
正直、普通のチームならスタートラインに立たせるべき状態ではなかったと思います。

しかしながら、せっかくエントリーしており、かつ、これほどのメンバーが揃う女子だけのレースは、あまりないので、結果度外視で「来年以降のことを考え、レースの雰囲気を肌感覚で感じる」ことのみをテーマとして、途中棄権も含めて、できる範囲で走ってもらうことにしました。

見るだけでは学べない経験。会場の雰囲気、ウォーミングアップ、スタートライン、レース、レース後の会場の雰囲気など、レースに参加しないと体験できないことはたくさんあります。

レース

田代選手は、さすが大学時代に富士山駅伝を経験しているだけあり、実業団チームに同級生や先輩が数多くおり、落ち着いていました。

小林選手は、地方の国立大学出身であり、知人は全くおらず、また、自身が陸上選手オタクん面もあり、見る選手見る選手にテレビで見ている選手ばかりで完全に浮き足立っていました。シューズの紐を何度も結び直し30分ほど格闘していました。

ジョギングでいいので、痛みが出たら止めること。という条件でスタートしてもらいました。レース自体は、コースの関係上、全く見ておりません。

両選手共に1ヶ月ほぼ全く走らず補強とウォーキングだったので、ゆっくりであっても完走は厳しいと思っていましたが、レースの雰囲気で完走しました。
正直、個人的には、テンションで誤魔化している部分はあると思うので、明日以降心配ですが。


総評

0と1の違いは大きいと思っています。
今回、体験したことは、ネットで見る情報や応援で見る情報とは全く違う。

これから、こう言う舞台で戦わなければいけない両選手。
実業団選手の雰囲気を肌感覚で感じてくれたことで、次のステップへのモチベーションは上昇したと思います。

また、実業団の厳しい現実も見たと思います。
時期的にリリースされる選手の引退レースという意味合いもあります。
花束を渡される選手を横目に見ながら、現実を知ったと思います。

NARA-Xは、基本的には引退勧告は行いません。
自身でタイミングを見て決めてもらいます。
今回の両選手共に、新卒で入ってきた選手なので、厳しい現実を見てもらうのも今回の目的の一つでした。
移籍で入ってきた選手は、リリースされNARA-Xにきた選手もいます。

甘い世界ではない。

現実を見た上で、将来、自分がどういう選手でどういう最終目標を立てるのか?
シビアに考えてもらうきっかけになれば、今回、連れて行った甲斐があったと思います。

3年後、大きく羽ばたくために、厳しい現実を体験してもらいました。
目立つだけにNARA-Xのユニフォームを着るということの重みも感じたと思います。
ちょっと、刺激が強すぎたかな?と若干心配しております。が。

大阪ハーフマラソンにどう繋げてくれるのか?楽しみです。

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