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薄給会社員だった私が1億円作るまでの軌跡


はじめに

 自己紹介の記事でも書いているのですが、私は専業投資家として株式投資で資産運用を行いながら、現在での運用資産額は9桁円(1億円以上~)となっています。この記事では私が専業投資家に必要なまとまった資金をどうやって形成してきたのかを書いていきます。

なお、この記事は私はこうやって(運よく)資産を作れたという話で、これを真似したら資産を作れるというような話ではありません。特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありませんし、あくまでも私の個別事例です。予めご了承ください。

まとまった大金・・・ここではキリがいいので1億円としておきますが、じゃあこのお金をなるべく早期(できれば30歳~40歳代まで)にどうやって作ればいいのか?と考えると、世の中の王道パターンとしては基本的に下記の三つでしょうか。

  1. 事業で大金を稼ぐ

  2. 投資で大金を稼ぐ

  3. 相続で大金を相続する

私は2.の投資パターン(正直、成功とまでは言えない額でしょうが)ですので、実際投資でどういう過程で億の額に到達したのか書いていきたいと思います。

上記の金持ち王道パターンを見ると深く考えるまでも無いのですが、30歳~40歳代までに1億のお金を作ろうと思えば会社員として真面目に働いているだけでは到底間に合いません。

私の場合、仕事が出来るという訳でもない月給20万円代の薄給会社員でした。且つ給料が上がる見込みもない。起業のための素晴らしいアイデアも無いし実家も太くないので、必然的に「投資で一発狙おう!」となったわけです(汗

なぜそういう発想になったのか今となってはあまりよく覚えていませんが、
当時読んだ「金持ち父さん貧乏父さん」(これは有名な本ですね)という本に影響されたのだろうと思います。それでは資産形成の過程を書いていきます。

資産1,000万円以下時代

 会社員として働きながら、ひたすら節約と貯金に明け暮れていました。
私の月給は20万円代前半で正直安かった(しかも会社を辞めるまでずっと月給20万円代だった笑)のでとにかくありとあらゆる面で支出を切り詰め、貯金に注力していた記憶があります。食事は自炊で安く済ませ、家賃節約のためプライバシーゼロな社員寮で暮らす・・・などです。正直思い出したくない、辛く苦しい丁稚奉公期間ですね。

並行して投資も行っていましたが、この時期は投資で増やすより節約して貯金した方が資産を増やすのは簡単でした。

この時期の投資対象は日本の個別株も多少は持っていましたが、各種資産クラスのインデックスファンドがメインでした。資産全体での日本の個別株比率は20%程度しかなかったと思います。それ以外は外国株式、外国債券のインデックスファンド。この時期はかなり保守的な運用をしていました。

資産1,000万円~3,000万円時代

 このぐらいの資産額になってくると、毎月会社の給料を証券口座にせっせと入金しても資産増の効果が薄れてきます。リスク資産の保有割合にもよりますが、日々のリスク資産の増減額が毎月の入金額を越えてきます。なんのために入金しているのかわからなくなりますが、私は入金自体はせっせと毎月続けていました。

この時期の資産割合は日本株の個別株が6割、その他は米国の個別株やインデックスファンドという感じでした。私の場合、この辺の時期でいわゆるアベノミクス相場が到来しました。リーマンショックから続く停滞、超円高、そして東日本大震災と立て続けに打撃を受け続け、延々と低迷していた日本株市場が一気に息を吹き返しました。

とにかく株が安かった時期にコツコツ買い集めていた日本の個別株が一気に上昇し、資産が急激に増加しました。さらにこの時期、一時ドル円70円台だった強烈な円高が円安に転じ、ドル建て資産額(主に米国株)も円換算で大きく膨らみ資産増に貢献しました。

資産5,000万円~1億円到達へ

 いきなり資産額が増えます(笑)この辺から米国個別株やインデックスファンドは売却し、日本の個別株へ全力投資しました。ごく少数の銘柄に集中投資し、それが運よく上手くいったのです。

具体的にどの株を買ったのかここでは言いませんが、当時日本のデフレ経済下で低価格を武器に業績を大きく伸ばしていたディスカウントストアや外食企業の株を多く買い、それらの株価が数年で数倍、モノによっては10倍以上になりました。世の中の時流に乗って大きく業績を伸ばしそうな企業の株を買い、それが幸運にも当たったという感じです。ある意味、株式投資の王道戦略とも言えますが・・・

それなりの結果が出ましたが、自分自身の株の選球眼が良かったとはあまり思っていません。運に恵まれた部分の方が大きいのだと思っています。当時は結構な集中投資をしており、資産の3~4割近くを一社の個別企業株が占めているなど、かなりリスクを取った命知らずなことをしていました。この集中投資先を空振りしていたら逆に資産を大幅に減らしてしまっていただろうと思います。

こんな具合に、損失や停滞も繰り返しながらなんとか資産を少しづつ増やし続け、最終的に1億作るまで10年以上かかりました。正直、投資の才能はあまりないと思います(笑)

さいごに

 つらつらと書いてみましたが、あくまでも私の個人的な経験、体験談であってあまり役に立たないような話ではあります。しかしこのまま文章を終わらしてしまうのも何なので、何とか私の体験談から役に立ちそうなエッセンスを抽出して短くまとめてみようとすると、

「まずは働き貯蓄に勤しみ、
それを元手に投資を行い時間をかけて(10年以上)資産形成せよ」

という事になるんでしょうか。長々と書いた記事の内容がなんとたったの2行に。なんというか夢も希望もありませんね・・・

ただ、この勤労と貯蓄で種銭を貯めるところからスタートし、投資を行いながら節目節目の段階で勝負をかけて勝ちをモノにし、時間をかけながら段階的に資産を大きく増やしながら億到達・・・というのは一つの資産形成王道パターンと言えます。

1年で100万円から1億!みたいなネットに転がっている話を鵜呑みにして投機的取引を行い破産するぐらいなら、時間をかけてでも王道パターンを踏襲して資産形成していくのが断然良しというのが私の意見であります。
まあそんなところです。

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