サーキュラーデザイン

サーキュラーデザインってなに?ユーザーセントリックはもう古い?

こんにちは。naraです。

京大に通いながらマーケティング会社を経営しています。

今回は、先日のKRPでのセミナーで知ったサーキュラーデザインという概念についてシェアしたいと思います。

サーキュラーデザインでウォンツを理解する

サーキュラーデザインというのは、循環型社会を意識したサービス・商品設計のことをいいます。

より厳密には、以下を参考にすると良いと思いますが、一般向けというよりデザインシンキングに慣れた人向けです。

このような説明を聞くと、「またSDGsか」「エコとか言われてもなあ」と思う人もいるでしょう。

しかし、重要なのは、社会の循環を考えることで、将来の社会でのウォンツを理解することにつながるということなのです。

SDGsについても、ただ社会をよりよくしようという視点だと、自分事になりにくいと思いますが、将来必要になるものを考えるという視点を持つと、自分事としてとらえられるようになるのではないでしょうか。

ここでのサーキュラーデザインは、より厳密な定義、エコシステムというより自分事として捉えて、自分のためにサーキュラーデザインという概念を生かすという趣旨で書いています。

ごみの量を課題の量として捉える

画像1

上記の図は産経新聞の2018年6月28日の記事のものです。

この図を見ると、中国が多くのごみを排出していると感じると思います。

しかし、中国はごみを先進国(アメリカ、ヨーロッパ、日本)から引き受けていて、そのごみが中国のごみとしてここでは提示されています。

先進国はごみの問題を解決しているのではなく、ただ横流ししているだけなのです。

ごみの量がこれだけあるということは、このごみを今後どうするのか、解決できれば社会的に大きな意義があると思います。

社会問題は対岸の火事ではない

中国のごみの実情について紹介しました。

中国ではごみが大量に捨てられて大変というのではなく、しっかり自分事として捉える必要があります。

なぜなら、中国は今後ごみの輸入を受け付けないとしているからです。

中国がごみを引き受けなかったら、日本はごみを自国で処理しなければならず、土地の少ない日本ではかなり厳しい現状があります。

プラスチックごみなど、対岸の火事と考えずに、目の前にあるイシューとして解決できるアイデアをあげ、ソリューションを提供できるようにしたら、今後社会で求められる課題解決をできるようになります。

循環を考えるのは生活の1割でも良い

これまでサーキュラーデザインについて、循環を意識することで、今後の社会で求められるウォンツを発見する力を付けられるということを説明しました。

サーキュラーデザインという言葉を意識することで、未来に意識が向き、5年後、10年後の社会はどうなっているか、その社会で求められることは何かを理解できます。

私も日々の業務や毎日必死に生きることでなかなか将来どうなっているかとか、将来何が来るから今のうちにこれを仕込んでおこうという思考に慣れませんが、生活の中に少しでも将来の社会を考える行動のクセを入れることで、未来志向が身につきます。

ただ社会を良くしようとか、ごみを減らそうと思ってもなかなかそんなに意識が高い人は多くないと思いますが、未来について考える習慣をつける一つの手段として、SDGsとかサーキュラーデザインという言葉を意識しても全然いいと思います。

毎日水筒を持ち歩くことで、将来の社会のウォンツを考えられて、それでアイデアが生まれて課題解決できたら毎日のジュース代が浮いたどころの話ではありませんよね。笑

まずは、自分のためにサーキュラーデザインを意識して行動しましょう。


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