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ファシリテーションの極意に迫る!

今日のお題はファシリテーション。
ファシリテーションというと、イベントの司会進行役というイメージがあったのですが、今回習ったのは会議におけるリーダーの役割といった側面が大きかったです。

小学生の頃からグループで何か作業をするときにリーダーをすることが多かった僕は、振り返ってみるとファシリテーションの経験はたくさんあったように思います。しかし、結論が出ない、議論が紛糾するなどなど、うまくまとまらないことも多く、悩むこともあったので、今日の講義は非常に学びになりました。

そもそもファシリテーションとは何でしょうか?
ファシリテーションは『メンバーが腹落ちするためのコミュニケーション』です。

ファシリテーションを成功させるための準備とは?

ファシリテーションには、“思考力、判断力、表現力”が求められます。
短い会議の中で、全てをこなすのは簡単ではありません。だからファシリテーションにも事前準備が必要です。

1.議論の出発と到着を決める。
話し合いをどこから始めて、どこまでの結論を出すことを目指すのか決めて共有しなければいけません。また、この議論の目的は何か、ゴールをメンバー全員が理解した状態で話を始めると、話し合いが紛糾した時に第一目的に立ち戻ることができます。
2.参加者の状況を確認する。
参加者の状況、つまり初対面なのか、メンバー間の立場を事前に把握しておくことで議論がどのように進むのか事前に予測することができます。また、メンバーのことをよく知っているのであれば、一人一人への問いかけ方も工夫することができます。
3.論点を考えておく。
最も難しく、かつ忘れがちなのが『論点を考えておく』ことです。事前に議論になりそうな論点、特に対立しそうな論点を想定しておきます。この想定があるだけで、論点から離れていく話し合いになったときに気付いて修正しやすくなります。論点に関して意識するのは、議論中も同じです。こちらは後述します。

議論が紛糾した時に注目すべきは、意見や主張ではなく『論点』

会議に参加するメンバーが積極的に意見を出し合ってくれることはありがたいのですが、そこでよく起きる問題は、意見の対立。ファシリテーションを行う人がまとめ方に苦心している様子が目に浮かぶ人も多いのではないでしょうか?

そんなときに注意したいことは、論点です。

「コストを下げることが最優先だ!」
「品質は絶対に落としてはいけない!」
「お客様からの要望を最優先で考えるべきだ!」

と言ったように、論点がずれたまま永遠とかみ合わないことが往々にあります。上記で書いたようなことは意見であり、主張です。論点とは違います。
例えば、
意見は「私は○○の理由から、○○だと思う。」
→自分の考えを話すことです。
論点は「コストは下げるべきか?」
→基本的には問いの形になっています。論点に対する答えが意見です。

話し合いがヒートアップすればするほど、論点は意識されにくくなります。
会議の前に全員に共有した論点に基づいて議論が行われているか?発言者の意見はどの論点に基づいた言葉なのか?を常に頭に置きつつ、話を進めていくことがファシリテーターに求められます。

ファシリテーションの極意

ファシリテーションを行うにあたって、心がけることを簡単にまとめます。
(他にもたくさんありますが、僕が見逃しがちな点をまとめます。)

まずは、会議の目的を整理、論点を洗い出して、会議の流れを予測します。
続いて、この話し合いの目的をメンバーと確認します。(具体的に)
そして、論点を確認し合いながらメンバーの意見を聞きます。
さらに、出た意見を論点に沿って仕訳けて、判断するのに必要な情報を洗い出します。
結論が出なかった場合は、次回集まるまでにやるべきことを決めてから会議を終えます。

ちなみに、メンバーの意見を聞くときは、主張だけではなく、その背後にある根拠や背景も考慮したほうが良いでしょう。
冷徹に聞き分けるのではなく、聞き方にも気を使う必要があります。

ファシリテーションって大変ですね。
これからたくさん壁にぶつかっていくのでしょう…
今日はこれでおしまいです。

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