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お参りするだけで運気上昇する理由

最近どうもツイてないなあ~
なんて思ってしまった日は、お寺参りがおすすめです。

場所はどこでもいいです。
家の近所でOK。

檀家さんにだけ開かれているところだと御仏を拝めないですから、入堂させてもらえてお参りできるところを探してみてください。

お寺ってお盆や法事しか縁がないという方が多いかもですが、実は私たちにとても身近な存在です。

日常生活に溶け込んでいる「仏教用語」沢山あるんです。

誰もいない空っぽの部屋のことを「がらんどう」と言ったりしますが、これはお寺のことを「伽藍」」と言ったことから始まります。

そもそもお寺はクリーンな空間。

御仏は聖なる存在であり、清浄さを旨とするもの。

人間は汚れているので近寄ってはならず・・・そばに寄れるのは日々精進し潔斎している僧侶のみ。

奈良時代にはお寺のことを法的に縛る「僧尼令」なるものがありました。

それによると、みだりに里へ出ることは禁じられています。

だって里人は汚れているから。

お肉食べ放題。お酒飲み放題。女子も男子もイチャコラして時には嘘をついたり、はたまた犯罪に走ってみたり・・・

やりたい放題している人々と交われば、せっかくの清浄さが失われてしまいます。

なので、外へでて福祉活動・・・といえば良いことのようですが、実は法律違反でした。

お寺の中でも御仏がいらっしゃる場所は、ひときわクリーンでなければいけないので、みだりに立ち入らなかったといいます。

なので人がいない状態だった。

冒頭のがらんどうは、そういった「誰もいない伽藍」から出てきた言葉なのです。

この伽藍を守る「伽藍神」なる神がいたそうです。(今もいるのかな?)

その方がこちら


2021年奈良国立博物館展示『奈良博三昧』より

風貌が大黒さんに似ていることから、「走り大黒」というニックネームがついています。

鎌倉時代の仏像で、風になびく衣、力強く進む体、意志のあるまなざし。
最高です!

この方のお役目は「修行を怠る者を追いかけていって成敗する」ことなのだとか・・・

その成敗の仕方がすさまじく、釘を刺してこらしめるとか!ひいいい。

すでに持ち物は失われていますが、この両手に釘と槌が握られていたのだとしたら・・・ジェイソンのチェンソーなみに怖い。


後ろ姿もこわかっこいい

しかしこの伽藍神、どう見てももう走っていますので、やらかしてしまって逃げてる僧侶を追いかけているようです。

すでに何人もの僧侶をとっちめた実績がありそうですね・・・。

お寺の中の清らかさは、僧侶の方々のたゆまぬ努力、伽藍神のこわーい見張り、そして御仏の発する聖なるものによって保たれています。お参りするとどこか確実に清められるのです。これは、この「清浄さ」ゆえのことかもしれません。

どうぞお寺で清めていただいて、御仏からエネルギーをもらい、真の実力を発揮できるようになってください!

タイトルイラストはみんなのフォトギャラリーからmamiさんのものを使わせていただきました。mamiさんありがとうございました。


奈良でガイドをしています。これからもっとあちこち回っておもしろいガイドを提供します。ご支援どうぞお願いいたします。