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私達の南円堂さん

10月になったの暑い日も多く…。

来週あたりから冷え込んでくるようですが、まだ日中は暑いようですね。

それでも着実に朝晩涼しくなり、紅葉も進み始めていて、金木犀も薫ってきています。

もう少し昼間が過ごしやすくなると、秋のお出かけもしやすそうですね。

来週はいよいよ興福寺の南円堂の開扉があります。

南円堂は西国三十三所観音霊場としても知られ、巡礼のかたがやってくる聖地。

興福寺は何度も焼けてそのたびに再建しているのですが、その中でもいち早く復興を遂げてきたのは、巡礼者のためだといいます。

興福寺は沢山のお堂がありますが、その多くは誰かを弔うためのもの。

あの阿修羅も元々は西金堂というお堂にいて、大仏さんを作った聖武天皇のお后、光明皇后のお母さんの菩提を弔うために作られました。

昔々はお堂は貴族や皇族のもの。

彼らが誰かへの祈りの為に建立したのがお堂で、それこそ家一軒建てられるような財力のある人しか無理でした。

それが時代とともに庶民の祈りの場へと変わっていくのですが、南円堂はその中でもいち早く庶民と結びついたと言えるでしょう。

ここにいらっしゃる不空羂索観音さまに会いに行きます。

この観音様は鎌倉時代初期の方。

でも建物は江戸時代です。

このちょっとした違いが、このお堂にとってかけがえのない物語を作っていると感じています。

南円堂にご一緒にお参りに行きませんか?

午前と午後の2回ツアーしますのでぜひいらしてください。

【街歩き】【午前・午後】めぐり逢い南円堂 秘仏観音さまに会いに行く 興福寺まるごとツアー | ただうち香織の奈良ガイド (uruwashinara.com)


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