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交通系ICカード4枚もち生活ってどうなんだ?

楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。

私は障害者手帳をもっています。
特に、公共交通機関で移動するときには、障碍者割引を利用することができ、とても便利に感じています。

最近は、交通系ICカードの利用が一般的になっているので、券売機出来ぷを購入する機会も減っていますよね。

そんな中、ちょっと驚き&もやもやな出来事が。

名古屋にある金山駅という比較的大きな駅で下車するときの出来事です。
私は障害者手帳を提示した上で、自分と介助者の分のICカードを出して
「障害者手帳があるので、障碍者割引で清算してもらえますか?」
といつものように尋ねました。

すると、駅員さんが
「基本的にICカードで障碍者割引の清算はできませんから、切符を購入してください」
とのこと。

「えっ?今までもこの方法で清算してもらっていたのですが・・・。新しくそういうルールができたのでしょうか?」
と戸惑いながら確認すると、
「いえ、JRとして基本的な方針はかわっていません。きっと、これまでの駅員がやさしさでそうしていたのでしょう」
とのお返事。

高圧的な態度で、
「必ず、切符を買ってください」
と言われ、なんだかショックを受けてしまいその場を立ち去りました。

そもそも、券売機はタッチパネルになり視覚障害のある私にはアクセスすることが難しいのです。
加えて、テンキー操作で買うにも、難聴があるので音声ガイダンスが聞き取れません。
弱視難聴の私でも、自力で購入できないシステムを作っているのは社会側なはずなのに、
そして、生涯のない人たちは切符をかわなくてもICカードで移動できるのに。

色々なもやもやがわきあがってきます。

交通系ICカードについて調べてみると、
スイカは障害者割引での清算ができ、イコカはできないんだとか。

私は市営バスや電車は無料で乗車できる障碍者用のICカードを本人用と介助者用ですでに2枚もっています。
しかし、このカードは市営のみ対応なので、JRやほかの私鉄を利用することを考えると、障碍者用スイカを自分用と介助者用で2枚準備する必要があります。

つまり、交通系ICカードだけで4枚持ち。苦笑

インフラの整備状況は、日本は世界的にみても高い水準だと思うのですが、こと障害者サービスに関してはかなり遅れています。

イギリスでは、1枚の障碍者用パスですべての乗り物に対応していました。これは障碍者用とかそういうのではなく、クレジットカードのタッチ決済が広く普及していることも背景にあるのかもしれません。

何がこんあに悲しく、悔しくなるのかとういと、そもそも、社会側が弱視難聴の私ではアクセスできないシステムをもっているのに、それを使ってくださいと当たり前のようにいわれてしまうことです。
100歩譲って、券売機を使うときは自分たちがサポートするのでいつでも遠慮なくいってくださいねみたいな雰囲気だったら私もこんな気持ちにはならなかったと思います。

高圧的な態度で、ルールだけをおしつけてくるような言い方をされると、次にこの駅を使うのが怖くなってしまうのです。

駅員さんは、
「JR全体のルールです」
といっていたので、これについては後日、JRに確認をとってみようと思います。

ただ単に、この駅員さんの理解が違っていたということもあるでしょうから。

それにしても、視覚障害のある私が4枚の交通系ICカードを使い分けることもそうですが、肢体不自由の人や知的障害のある人のことまで考えると、いかに非合理的な仕組みか容易に想像ができるような気がするのですが。

そういう意味では、先日、奈良県や大阪市のほうへでかけていったときには、駅員さんのあまりの親切さに感動したんだよなー。

安心・安全に、障害のある人がどこでもいえkるように、私が動くことでこうやっていろいろ発見して、少しでも改善につながったらいいなぁと思う今日この頃でした。

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