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希望の星になれたなら

楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。

ベルリンの盲学校を訪問してとてもうれしかったことがあるので今日はそのことを書きたいと思います。

今回、14歳~15歳ぐらいの生徒さんとお話をする機会を作っていただきました。

生徒からも積極的にいろいろな質問をしてくれてうれしかったのですが、その中で、
「弱視難聴でどうやって研究者になったのですか?」
というものがありました。

私は17歳で視覚障害と診断され、その後、4年間大学で教育学、心理学、障害科学を学びました。
その後、2年間修士課程にいくのですがそのときに難聴と診断されました。
そこからさらに、8年間、博士課程に在籍して、その間に、結婚をし、子育てを経験しました。

そう、私は14年間も学生生活を送っていたのです。

でも、その時間があったからこそ、今、ここにベルリンの盲学校にくることができました。私は、今日、あなたたちに会うことができてとてもうれしいんだということを伝えたのです。

すると、生徒からは、
「すごくモチベーションがあがってきた、やる気がでたし、自分も頑張って夢を実現させたいと思った!」
と嬉しいリアクションが。

こういうのを、エンパワメントっていうんだろうなぁと肌でかんじる。

かつての私が未来に絶望していたように、今を生きる学生たちにとって、社会の壁はとても高くて大きくて、心がくじけそうになることもしばしば。

それでも、自分を信じて、●●障害があるからできないじゃなくて、自分ならできる!と思って進んでほしいと伝えました。

そうしたら、同地後の通訳さんも、
「私も、ドイツ語ができないなんていってちゃだめですね!自分で自分の限界を決めていました」
と、みんなの勇気の輪が広がっていきました。

今でも私はたくさんの人に勇気づけてもらって、今があります。そして、未来を形作るのも、自分の思いと人の思いがつながって、ご縁が広がって、社会をいい方向へ循環させていく一助w担うことができていればと思う一日の終わり。


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