右脳的スタートアップの、足跡。(等身大の今・ここ)
前回、右脳と左脳について綴り、
「スタートアップにおいても、これからは右脳先行方の時代なんじゃないか?」という想いが募りまくって、これを書くことにした。
ところで、私は、これまで、刹那的な生き方をしてきた。
快楽主義というわけではない。(と思う・・・)
どうしても、見たい未来が明確にあり、
「あぁ、この場、この手法では、それが叶わない」と感じたら、
さくっとその場を手放して、次の場所へ移るということをやってきた。
引っ越しも多いし、交友関係の変化も多い。
人によっては、薄情に見えるかもしれないし、そういう側面もあるのかなっと思う。
(写真家を続けるには、向き合う対象が多すぎて、ある程度薄情じゃないと、ハートがもたないようにも思う)
ただし、ずっと裏切っていない一点があって、その想いが強いからこそ、
はたから見たら、衝動のままに人生を選んでいるようにも見えるだろうなと思う。右脳的だと言えるだろうか。それとも、右脳に失礼だろうか。
20代前半のときに見つけた、その未来のことを、今も変わらず思い描いていて、それが起業の原動力にもなっている。(左脳力を発揮する決意)
試行錯誤を生きる
試行錯誤の人生の中でも、
「現実的な成果や結果を得るための、努力やパワー」については、試行錯誤が足らず、その点については少々後悔を覚える。
と同時に、人生いくつになってもやり直しはきくもので、
今、「miit」の事業化を通して、まさに「現実的なパワーを持つ」ということにチャレンジをしているとも言える。
若いときにはむずかしかった、年齢を重ねてきた今だからこそ。
自分について、人の創造性や関係性について、深い理解が生まれ、他人の幸せを喜べる自分になれたからこそ、手をつけられる領域を、現実化しようとしている。
メンタリングで、100人中99.8人に言われてきたこと
「写真を使って、人々が自分の感性やクリエイティビティを育み、
周りの人と良い関係を築くことのできるサービスをつくりたいんです。」
という私の妄想に対して、
「それは、すごくいいことだよね。」
「・・・で、一体どうやって、お金にするつもり?」
というやりとりを、大袈裟ではなく、100回は繰り返した。
みんな、私に意地悪をしたくて言っているのではない。
すごく現実的な、誠意のあるアドバイスなのだ。ビジネスをするっていうのは、そういうことだから。
なぜ、ビジネスにするのか?
生きている時間とエネルギーを一生懸命注いで、自分には 1円も戻ってこないと、辛いばかりか、生きていくのに、継続することに、難しさが生まれるからだ。
そして、お金を得るための事業性は、以下3つのポイントの掛け算である程度の予測がつくと言われている。
①顧客の負がどれだけ深いか
②対象人数がどれくらいいるか
③頻度がどれくらいあるか
②③に、異論はない。
ただし、①の評価の仕方においては、
あまり「メンター」「コンサル」「他の起業家」「偉い人」とか、
とにかく自分以外の誰かのアドバイスを、あまり聞きすぎない方がいいようにも思える。
N1「がんになって死にそう」
「死にたくない。治療を受ける」
という人と、
N1「健康に暮らしたい」
「サプリを飲もう」
という人では、前者の方のパーセンテージが上がる。
だから、前者向けのサービスをつくった方が売り上げが上がるし、
投資もしやすい。
・・・という理論である。
100人中99.8人が、このアドバイスをしてくれる。
すごく正しいけど、でも、感じている違和感を、さらに綴ってみることにする。
成功する、スタートアップビジネスとは?
また一方では、スタートアップは「フューチャー・マーケット・フィット」が大切という。
明確な負に対して、大手企業が資本を投下すれば、あっという間に勝負がついてしまう。
だから、スタートアップは、「顕在化した"負"」に手を出してはいけないのだ。
(先に聞いたアドバイスと、若干矛盾しているようにも感じる)
もしくは、大企業が参入しても、旨味が少ない、だけどスタートアップの市場としては大きい、「ほどほど」から入り込むことも、よく言われる。
こういった「マーケット」を適切に捉える視点と、
もう一方では、
「どういう未来になるか?」という予測ではなく
「どういう未来をつくりたいか?」という意志が大切
などともきく。
全くその通りだ。
新しい事業をつくるって、確定してない未来に向かって、一石を投じるわけだ。
市場での評価がある程度定まっていて、
どいういう技術をもった、どういう人が、どれくらいの時間を費やしたら、何が生まれて、いくらになるか。
という現在の延長線上の未来予測ではなく、
「こういうセカイになったら素敵」という未来の妄想に対して
「今、足らないのは何か?」
「どうしたら実現できるか?」というハシゴをかける作業でもあるはずなのだ。
「こういうセカイになったら素敵」な妄想が、
私から、私たちになったとき、そして「私たち」の数が大きくなったときに、未来のビッグビジネスになり得るのだ。
未来の妄想、色々
「こういうセカイになったら素敵」の妄想には、大きくわけてふたつある気がする。
一つは機械化して、便利に効率良くするセカイだ。
代表的なのが、
「デジタル化する」
「自動化する」
→人の手をかえさずとも、もっと早く便利に効率良く行うという観点である。つまり、三種の神器の未来版である。
わかりやすい「負」を解決する手段ともいえる。
もう一つは、より豊かで幸せを生み出すセカイだ。
「余暇の過ごし方」
「教育」
「エンターテイメント」
などだ。
(三種の神器の中でも、よく考えてみると、テレビは、こちら側だったのかもしれない。)
人生における「投資」の意味あいが強まるとも言える。
私たちが今取り組んでいる「miit」は、便利で効率良く、オートメーション化されたおかげで生まれた人間の自由な時間を、より創造的に、より人間らしく、より幸福感を感じながら生きることに貢献する類のサービスである。
そろそろ、もう令和も3年目となるわけである。
私たち、生まれてきた人全員が望むことは、
「自分が幸せな生活をおくり、幸せに死んでいく」その一点につき、
つまり、ビジネスにおいても、「人が幸せに生きて、幸せに死んでいくってどういうことだろう?」
という問いに向かって事業を生み出してもいいのではないか?
・・・と、思うわけである。
短期的な「幸せ」によらず、長期的な「幸せ」に対しても、きちんと評価し、資本を投下していく日本にしたいんですけど!! ってな。
スタートアップの役目
というわけで、これからのスタートアップは、
①顧客の負がどれだけ深いか
②対象人数がどれくらいいるか
③頻度がどれくらいあるか
と共に、
①一生というモノサシで、顧客へプラスの価値をどれだけ提供できるか
②対象人数がどれくらいいるか
③頻度がどれくらいあるか
という点においても、評価されるべきなのではないの?と思うのだ。
未来像があやふやだから、
つまり「未来辿り着きたい場所」という目的地の話に、人生という観点で向き合う環境が日常にないから、
(つまり、いまだに「負」「課題」先行の価値創造が主流で、過去のデータを参照しながら議論しているから)私たちは、未来に不安を覚えるのではないのか?
大人たちが明るい未来について、大真面目に取り組まないから、
子供たちが、未来を明るく感じられないのではないか?
ちなみに、「より豊かで幸せなセカイ」を掘り下げていくと、
与えてもらう(ネットフリックスを見て得られる快楽): 3次情報と、
自ら創造する(DIYを楽しんだり、スポーツをしたり): 1次情報
では、質も、満足度も全然違う。
簡単便利効率的なセカイで、3次情報による快楽を得るのもいいけど、私は、「人間は、1次情報に触れてなんぼだ」という信念を持っている。
「miit」は、写真というツールを使って、気軽に、楽しく、仲間とともに、「自分にとって最も大切な1次情報」に向き合えるからこそ、心をこめてオススメをしている。(しかもオンライン完結で、人との繋がりを感じられるよ)
1次情報に集中しているとき、人間は不安を忘れる。
1次情報に触れていると、経験値が圧倒的に上がる。
1次情報に触れた後には、圧倒的な満足感が残る。
失敗しても、成功しても、創造力が開花し、「楽しい」に変わるのが、1次情報による経験値なのだ。
20代前半のとき、メディアのセカイの端くれで、「面白いコンテンツをつくる」という仕事をしていたけど、
「このままメディアのセカイが進めば、日本はダメになる!」という危機感を強く抱いた。
「自分で見もせず、聞きもせず、経験もせず、知った気になってしまう人が増える危険性」
「自分で考える力が奪われる危険性」
・・・この事実に対する、圧倒的な危機感だ。
広告収入型のメディアのセカイが続く限り、メディアのセカイは変わらないだろうとも思って、メディアのセカイに身を置くことをやめた。
負が深ければ、お金の出どころがはっきりするし、短期的にみてビジネスとして成立しやすい。それは最もだ。否定する気は、1ミリもない。
・・・だけど、今、ちょっと無理をしてでも、
「人間にとって、幸せに生きるとはどういうことだろう?」という価値観に立脚した、サービスが立ち上がるべきなのではないか?
依存させたり、消費させたり、バーチャルなセカイに留めるのも、ナンセンスだ。
依存したり、消費したりして人生の時間を無駄にしたくない。今の社会的な繋がりだけでは、満足できない。自分を生きたい。そういうことを、潜在的に求めている人は、相当数いるのではないか??
もちろん、私も、ネットフリックスやアマゾンプライムは好きだし、
全ての人が1次情報だけで生活を送ることをよしとしているのではない。
ただし、自分のソースが、
1次情報なのか、2次情報なのか、3次情報なのかの区別を
意識している人は、多くはないかもしれない。
むしろ、1次情報よりも、2次情報や3次情報によるものの方を、自分の大切ごととして人生に迎え入れている人は多いかもしれない。
なぜなら人間は、社会的な生き物だからだ。
否定はしない。
だけど、この、2次情報、3次情報を、より価値あるものだと認識する生き方は、自由で豊かなのだろうか?
死ぬ間際に、「あぁ、幸せだったな」って、悔いなく死ねるのだろうか?
そこには大きな疑問を感じて、どうしてもそんなセカイに一石を投じたいのである。どうしても。でないと、私自身が死ぬ間際に後悔しそうだからだ。
「なんで、世の中の流れやルール、社会的なパワーを手にいれるためのノウハウがわかっていながら、そこから脱線するような道を選び続けるのだろうか?」
たまに、自分に自分であきれることがあるが、その答えが先の通りだ。
「後悔したくない。」
こういうどうしようもない、未来予想が立てづらい(なぜなら、課題の取り方が、極めて長期的だからだ)妄想を抱くスタートアップが、1社くらいあることを、許してもらえないものだろうか。
miitは、「今・ここ」から広がる、創造的で豊かなセカイをサポートします
miitは、
写真を通して、
自身が対峙している目の前の1次情報の中身を解き明かし、より深く理解し(これは、写真心理学の力)、
周りの人と協働しながら(これは、対話の力)、
より良い現実を自ら生み出すための、パワフルなプログラムである。
過去データを参照し、批判的に、論理的に推測をする、
現実化しようとするのは、「左脳の力」だ。
これが強く働いている限り、
「今・ここ」に集中するという特徴の右脳が働くことはない。
本当の自分の感情や動機を、見失いやすくなる。
そしてまた「他者の存在」とポジティブなバイブレーションで繋がったり、人間誰しもが抱く「幸せ」の感覚も、
左脳ではなく、右脳が司る役目なのである。
左脳だけが、現実をつくっているのではない。
そして、特別な人だけが、右脳を持っているわけでもない。
「世の中の負」「世の中の課題」からスタートする発想方法は、左脳力を先行させたビジネスの形だ。
このセカイから一抜けしたい。
なぜなら、ここに生きている限り、人々が、ひとりひとりが、お互いが、全員が、幸せにたどり着くことはないからだ。
課題解決の目的は、あくまで課題解決で、残念ながら「幸せに生きること」とはイコールではない。
だから、「より良いセカイ」「人々が創造的であること」「わたしの幸せってなんだろう?」と考えることからスタートするビジネスを、着地させたい。
というか、「課題先行型」で物事を考え出すと、
私の細胞たちが一斉に落ち込み、働きが弱くなるような感覚を覚えるので、
近づきたくない。こわいのだ。
病気以来、敏感になってしまった本来の自分自身の声。
私は、もう二度と自分が がんになりたくない。
この、明確な自分自身の「課題解決」も含めて、
未来のあるべき姿から、事業を創造する逆算方式で
写真心理学を、miitを続けていく。
一緒に、取り組んでくれている仲間には、感謝している。
月並みな言葉だけど、ありがとう が一番近い感情だ。
責任も感じている。
私の妄想に、彼ら・彼女らの人生を巻き込んでしまった。
だからこそ、きちんと、私たちの取り組んでいることが評価されて、幸せな人が増えて、お金というエネルギーが回せるようにしよう。
信じている未来を、見失わないようにしよう。
そして、現実的にも、ちゃんと幸せになろう。
とにかく、関わってくれている人には、幸せでいてほしい。元気でいてほしい。エネルギーがめぐっているといい。
(今はもらってばかりでごめん。ありがとう)
営業やトライアルセッションの反応が出始めて、
今まさに、現実との接点を持ち始めている今だからこそ。
何度もよぎった、綴りたかった思い。
と同時に、
「まだ、何も成果出してないのに、こんなこと書いちゃってどうするんだろう・・・」という気持ち。
だけど、これが私の等身大の「今・ここ」だから、書いておくことにする。
成果が出なければ、笑われればいいし、
成果が出たら、誰かの勇気づけになるといい。
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■写真心理学を使った、オンライン型グループコーチングプログラム 「miit」
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